夏が旬の「長野県産の白菜」とは?

毎週月曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、旬の食材を紹介しています。8月18日の放送では、名古屋市中央卸売市場セントライ青果北部市場本社の一橋さんが「長野県産の白菜」をピックアップしました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く白菜って年中食べられるんじゃないの?
白菜は中国原産の、東洋を代表する野菜のひとつです。
キャベツと同じアブラナ科に属し、英語では「チャイニーズキャベツ」と呼ばれています。
本来の旬は11月から2月頃の冬で、ちょうど鍋料理がおいしくなる季節にぴったりです。
しかし日本は南北に長く気候も多様なため、産地ごとに旬や出荷時期が異なります。
そのため、産地リレーによって1年中流通することが可能になっています。
長野県では、冷涼な高原の気候を活かして、6月から10月にかけて夏場の出荷が行なわれています。特に昼夜の寒暖差の大きい環境で育った白菜は、夏でも肉厚で柔らかく、みずみずしいのが特徴です。
また、秋が深まり霜が降りる頃になると、白菜はさらに柔らかさと甘みを増し、格別のおいしさになります。
夏から秋にかけて出回る白菜のうち、全国出荷の8割以上を長野県産が占めており、まさに夏場の主役といえるでしょう。
白菜は水分が多く低カロリーなイメージがありますが、意外にもビタミンCが比較的多く含まれています。
ビタミンCは熱に弱いため、浅漬けやサラダなど加熱しない食べ方で摂るのがおすすめです。
その他にも、カリウム、葉酸、カルシウムといったミネラル類も豊富に含まれており、健康にも嬉しい野菜です。
美味しい白菜の選び方・保存方法
良い白菜を選ぶ際、ずっしりとして重みがあり、巻きがしっかりしているもので、頭の部分を押すと弾力のあるものがいいでしょう。
また、外の葉が生き生きとしていて色が濃いものがいいとされます。
カットされている白菜を選ぶ場合は、切り口がみずみずしく、断面が盛り上がっていないものが良いでしょう。
また、白菜に時折見られる黒い小さな斑点は「ゴマ症」と呼ばれるもので、病気や害虫ではありません。
見た目は気になるかもしれませんが、味に影響はなく、食べても問題ありません。
保存方法については、冬場であれば冷暗所での常温保存も可能ですが、夏場は新聞紙などに包んで袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。
カット後はラップでしっかり包んで冷凍保存し、早めに食べ切るのが一橋さんのおすすめ。可能であれば、畑にあった状態と同じく縦に立てて保存すると長持ちするとのことです。
おすすめ白菜料理
一橋さんのおすすめの食べ方は、サラダ感覚で楽しめる中華風の甘酢漬け「ラーパーツァイ」です。
レシピ
①白菜を5センチ程度の細切りに、塩もみしてしばらく置いてから水分を絞る。この時、白菜は繊維に沿って切るとシャキシャキとした歯ごたえが楽しめる。
②ごま油、酢、砂糖、醤油少々でつけ汁を作る。 お好みで生姜や赤唐辛子を入れても良い。
③②を鍋で熱して、香りが出てきたら火を止めて粗熱を取る。
④①と③を混ぜ合わせて、冷蔵庫でしっかり冷やしたら出来上がり。
シャキシャキとした食感でさっぱりしており、おかずにはもちろん、箸休めにもぴったりです。
夏でもさっぱりと食べられる長野県産の白菜。
この時期ならではのおいしさを、ぜひ食卓で味わってみてはいかがでしょうか。
(ランチョンマット先輩)
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