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伝統と迫力!和歌山県の「北山川観光筏下り」

伝統と迫力!和歌山県の「北山川観光筏下り」

和歌山県北山村には、丸太を組んだ筏で川を下る体験型アクティビティ「北山川観光筏下り」があります。川下りのアクティビティは数多くありますが、筏に乗る体験ができるのはここだけだそう。8月12日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、光山雄一朗アナウンサーが北山振興株式会社代表の山本正幸さんに、この筏下りについて伺いました。

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筏づくり

北山川の観光筏下りでは、56本の杉の丸太を組み、北山川5.6kmを70分かけて下ります。
その筏の長さは、約30メートルあり、20名が乗れます。

山本さん「でっかくて、うねうねしながら急流を下っていきます。筏は7連結しています。ひとつの筏に8本くらいの杉の丸太を組んでいます」

8本の杉の丸太でひとつの筏、それを7つ連ねているそうです。
その筏は、以前は川の上で組んでいたとのこと。

山本さん「支流の谷から材木を下してきて、川の水の上で筏をくるくる回しながら組んでいました。昔、フォークリフトがなかった時代は川で組み立てた方が楽だったんです。材木が水に浮いているわけですから」

現在は陸上でフォークリフトなどを使ってワイヤーロープで組んでいるそうです。

筏流しを観光で復活

山本さんによれば、もともと筏は材木を下流の町に運ぶ手段として利用。ダムができて輸送がトラックに替わり、筏流しは途絶えてしまいました。
観光筏として復活したのは1979年(昭和54年)とのこと。観光客の反応も上々のようです。

山本さん「大自然の中、水しぶきをあげながら、スリルと筏師の技が素晴らしかったと言われます」

激しい流れと静かな流れが交互にくるという北山川。筏師には熟練が必要だそうです。

山本さん「最初3年くらいはお客さんの乗っていない筏で練習してから、ようやくお客さんの乗っている筏に混じっていきます」

実は筏師も務める山本さん。

山本さん「自然を相手にしますので、常に風の流れ、水の流れを意識して操作しています」

半身びっしょり

山本さん「一個の筏に筏師は3~4人乗っています。一番前の筏と二番目の筏に舵棒がついていて、車でいうとハンドルのような役割のものです。そして真ん中、後ろと全体の筏をあやつっています」

山本衿奈(写真を見て)「お客さんは立った状態で乗るんですか?」

山本さん「急流の箇所は立ってもらうこともあります」

柵がないため、ダイレクトにしぶきが飛び「腰から上くらいは濡れます」と山本さん。

年齢制限は10歳から75歳までの健康な方です。運行期間は5月3日から9月末まで。料金はおとな7,700円。予約は8月はほぼほぼ満席ですが、9月はまだ空きがあるそうです。

和歌山県の北山村「筏下り」は、ダイナミックでスリルと伝統を感じさせるアクティビティです。
(みず)
 

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