尿道カメラを挿入された男性、涙を流した本当の理由

リスナーが痛い経験を語り合う、CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の名物「麻酔のコーナー」。7月9日放送では「最近手術をしたばかり」というつボイノリオが、小高直子アナウンサーとともに痛いエピソードを紹介していきます。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く始まらないドキドキ
「6月19日に右股関節の人工股関節置換術を全身麻酔で受けました」(Aさん)
つボイ「名前を聞いただけで大変だと思いますね。人間にはいろんな関節があります。小指の先にも関節がある。股関節が一番大きな関節です」
そこを置き換えるとなると大きな手術です。
「手術は13時30分と聞かされていましたが、手術室に入ったのが16時30分でした」(Aさん)
小高「スケジュールがどんどん遅れていくことは結構ありますよ」
つボイ「手術を受ける側はドキドキ。よし、やったるぞという気持ちで13時半を迎えた。え?まだか?14時、え?まだか?気を張ってるのが大変やわ」
なぜか抵抗したくなる
Aさんは手術台に乗り、自分の左を下に寝て、まず「硬膜外麻酔」を受けました。これはチクリとする程度で痛くはなかったそうです。
続いて、細い管を入れて痛み止めの処置。
「仰向けになって口元に吸気マスクを当てられて、麻酔医に『眠くならない?』と聞かれて、なぜか抵抗したくなって『まだ眠くない』と言ってるうちに意識がなくなりました」(Aさん)
つボイ「私と一緒や。かけれるもんならかけてみい。で、フーッと意識がなくなった」
手術が終わったのは4時間後の20時30分。
つボイ「長いやん。私が経験したいくつかの手術と比べても長い」
白い巨塔の1シーン
時間経過から、山崎豊子さんの長編小説『白い巨塔』のエピソードを語り始めるつボイ。
1978年にフジテレビで放映された田宮二郎さん主演版の、とあるシーン。
つボイ「財前教授が手術を受ける時、自分は専門家だから手術時間でうまくいったかどうかわかるわけですよ」
例えば切開して病巣を切除、処置すると長時間かかります。切開してみて、手遅れだとすぐ縫合。短時間で終わっても内容は最悪。
財前教授は手術室に入って時計を見ます。術後、麻酔から覚めた教授は時計を見るというシーンがあったそうです。
つボイ「担当医が、『おい、時計を直しておけ』と指示する。財前に悟られまいとするシーンがありましたよ」
小高「『白い巨塔』はずいぶん昔の作品です。時計をごまかしても今はスマホ見たらすぐわかる(笑)」
退院は嬉しいけど
その後、術後について投稿してきたAさん。
「痛いことはひとつもなかったけど、吐き気が酷くて手術室で2回、病室に戻って2回嘔吐しました」(Aさん)
当日は0時から絶食。9時からは絶飲。手術後5時間で飲食接種再開。
手術の当日は晩御飯が出ないと言われ、病院のコンビニでおにぎり3個とおかずを買っておいたそうですが、とても食べられる状態ではなかったそうです。
つボイ「大手術ですよ。よく頑張りましたねえ」
また、全身麻酔後に尿道カテーテルを挿入されていたそうで、全く気づかなかったとか。
尿道カテーテルは違和感があった程度ですが、咳としゃっくりが止まらず、咳止めの内服薬をもらい、しゃっくり止めの点滴を投与してもらったそうです。
「7月5日で退院が決まりました。完全に空調が効いた環境で快適に過ごしましたが、これから灼熱の娑婆に戻ることになります」(Aさん)
油断大敵
続いても痛いエピソード。
「家から下に降りた際に、犬走りの角で足をくじき、そのまま左側に倒れ込んだんですが、地面についた左腕の角度が悪くて、身体の中でグキッと変な音がして激痛に苛まれました」(Bさん)
犬走りは家の傍についている細長い通路。犬が走る幅ぐらいしかないことからついた名前です。
左腕と左足の痛みに10分ほど地べたでもがき苦しんだBさん。
「その後、ほふく前進で移動して、なんとか病院に辿り着きました。結果は左肘の骨折でした」(Bさん)
つボイ「肘も大きな関節のうちのひとつです。股関節、膝の関節、肩関節に次いで大きな関節です」
「今はギプスを巻いた状態で不便な日々を過ごしています。どこに何があるかわからないなあ」(Bさん)
つボイ「わかり切った自分の家ですけどもね。小高さんも駐車場の車止めでやった」
小高「ちょこっと段差があって、油断してると見えているはずなのに躓いちゃう」
突然の血尿
最後は、3年ほど前に突然血尿に見舞われたCさん。
全く痛みがないので逆に怖くなり病院に行ったところ、先生から「じゃあ尿道からカメラを入れてみましょう」と言われたそうです。
つボイ「胃カメラも怖いですけども、尿道からも怖い」
「妊婦さんが座るような体勢の椅子に行き、看護師さんが『ちょっとひやっとしますよ』と言いながらナニと玉に塗りつけたのはどうやら塗るタイプの麻酔でした」(Cさん)
10分後に先生が再び登場。
「『じゃあいきまーす』といきなり私のナニをむんずと掴み、竿をいろいろいじくりまわされ、もう泣けてきました」(Cさん)
涙の理由は
「女性の看護師さんならまだしも、いじくっている先生が髭面のおっさん。まさかおっさんに自分のナニをいじられるとは。もうそれがショックで涙が出ました」(Cさん)
それを見た先生は「痛かった?ごめん」と謝ったそうです。
「痛くないですが、まさかおっさんにいじられるのが嫌で泣いているとはとても言えませんでした」(Cさん)
小高「どこまで入れるんですかね」
つボイ「あそこから何かを入れるのは相当痛いことやなと思ってましたが、この方のおたより見て安心しました」
痛い話ですが、病気の話は万一の時の心構えにもなるようです。
(尾関)
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