72年ぶりの御開帳!愛知・豊川稲荷周辺が再開発でどう変わる?

東海地区でのパワースポットの1つとして知られ、商売繁盛の御利益でも有名なのが豊川稲荷(愛知県豊川市)。日本経済新聞などによれば、2026年秋、72年ぶりに秘仏を公開する「御開帳」が行われる予定ですが、それに伴う観光客増加に備え、門前町の再開発計画が行われます。豊川稲荷の周辺はどのように変わろうとしているのでしょうか?7月4日放送『CBCラジオ #プラス!』では、パーソナリティの天野なな実がこの記事を基に、竹地祐治アナウンサーとともに解説します。
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2026年秋の「ご開帳」というのは、豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)という神様が公開されること。
この神様が稲穂を持って白い狐にまたがっていることから、「豊川稲荷」や「お稲荷さん」という通称が広まる由来になったとされています。
その特別な公開を前に、豊川市や地元商店街などは観光活性化の好機と見て、門前町の活性化に向けた再開発計画に動き出しています。
再計画の目玉のひとつが参道周りのデザイン変更。
現在はメインの表参道と隣にある2本の通りに対し、豊川稲荷のイメージカラーともいえるオレンジ色の建物や看板が並んでいます。
これを両側をグレーの色合い、中央を白色にして境内との景観の統一感を出したり、石畳をイメージした塗装に変えるとのことです。
宿泊施設や商業施設も建設
他にも参道の端には2階建ての商業施設が2025年12月に開業予定で、そば屋や和菓子店が営業し、2階にはテラス席で観光客がくつろげるようにする場所を提供するとのこと。
他にも、JR豊川駅や名鉄豊川稲荷駅から稲荷方面に延びる県道の約200m部分について、現在の4車線から2車線に減らす予定。
外側の2車線を歩道に変えて広くすることで、テーブルやベンチを置いて観光客がくつろげるようにしたり、イベントで活用できるようにしたりするそうです。
そして、観光客を増やすためには当然、泊まる場所が必要ですので、2026年秋に開業を予定している複合ビルの中にはホテルが含まれるとのことです。
2030年にはさらに大きなイベントが
観光客の増加を計画している中には当然インバウンド客も含まれ、昨年は3千7百万人近くとなり、政府は2030年の目標を6千万人と掲げています。
竹地「愛知・岐阜・三重で、岐阜は高山とかでインバウンド客をつかんでますけど、その他東海地方でちょっと弱いねと言われているところで、豊川稲荷がそれを受け止める下地作りができそうな感じがしますね」
豊川稲荷は人出が多い年末年始を除けば、少々寂しい状況。天野は「年始だけじゃない時でも人が来るきっかけになると思う」と語ります。
さらに2030年は本殿の創建から100年となり、本尊などを公開する「大開帳」が予定されていますので、これからどんどん観光客が来ることが期待されます。
そのためには再開発が1回きりではなく、どんどん新たな計画を打っていく必要がありそうです。
最後に天野は「豊川に足を運んだ方にはもれなく、隣町の蒲郡市の方にも来ていただいて。最近はメジャーリーグで活躍している千賀(滉大)投手のマンホールとか新しく設置されたり、ゆかりの地巡りもできるようになってるので」と、出身地をアピールしました。
(岡本)
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