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「何も言えなくて…初夏」見知らぬ女子高生との相合傘に32歳芸人が大混乱!

「何も言えなくて…初夏」見知らぬ女子高生との相合傘に32歳芸人が大混乱!

CBCラジオ『しろくじちゃんとアホロートルが寝る前にほめるラジオ』は、シロナガスクジラのゆるキャラ・しろくじちゃんと、お笑いコンビ・アホロートルの林廉と安田遥香がリスナーに癒しを届けるヒーリング番組です。5月26日の放送では、傘を持たずに雨に濡れていた林に、見知らぬ女子高生が突然傘をさしてくれたというエピソードを紹介しました。しかし32歳の林は極度に緊張してしまい…。「あなたならどうする?」とリスナーに問いかける体験談です。

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まるでトトロの世界

林が語ったのは、高速バスで東京から名古屋に帰ってきたときの出来事です。名古屋は雨が降っており、傘はありませんでした。名古屋駅からバスに乗り継ぎ、最寄りの停留所で降りると、自宅までは100メートルほどの距離です。

傘を忘れることが多く、普段もあまり傘をささない林は、結構な雨の中、イヤホンで音楽を聴きながら信号待ちをしていました。

そんなとき、突然、林は異変に気づきました。雨が止んだような感じがして、ふと上を見ると真っ黒の傘が差されています。振り返ると、そこには見知らぬ女子高生が立っていました。

制服に着られている感のある初々しい女子高生が、自分は濡れながら林の方に傘をさしてくれていたのです。

安田「トトロの世界や」

林「カンタの『ん!』のときみたいな感じで俺にさしてくれて」

まさにあの名シーンを思い出させる出来事だったようです。

戸惑いながらも受け入れた親切

突然の出来事に戸惑った林は、すぐにイヤホンを外して謝りました。しかし、女子高生は「大丈夫です。風邪とか引かれたら困るんで」と答えたそうです。

「ああいや大丈夫、大丈夫」「いやいやいや、大丈夫です」というやり取りが赤信号の間に3回ほど続き、結局林は「じゃあ、ありがとう」と好意を受け入れることにしました。

女子高生にも傘に入ってもらい、相合傘の状況になりました。このとき林が気にしたのは、やはり周囲の目でした。

林「単純にこの、見てくれやばいじゃん。32のロン毛太り男。どう考えても普通の職業についてない。ものすごい派手な格好しとる男が、女子高生と相合傘。しかも傘持たしとる」

リスナーが車で通りかかる可能性も考えて林の焦りが募る中、信号が変わりました。ふたりは歩き始めます。

緊張で空回りする会話

林は極度の緊張状態に陥りながらも、自分が傘を持つことを提案します。しかし状況は改善されず、「俺が傘さして女子高生を連れ回しとるみたいな感じ」になってしまったといいます。

「何か話さなければ」といろいろ考える林ですが、思い浮かぶ質問はどれも「キモい」ものばかり。結果、ようやく口にしたのは「何年生?」という質問でした。

「1年生です」という答えに対して「あっ、なりたてだ」という、結局「キモい」ひと言を残してしまったそうです。女子高生は看護系の学校に通っているということで、林は「だから、すげえ優しいんだ」と思ったものの、やはりキモさを感じて口には出せませんでした。

そして歩き始めて20メートルほど、道路を渡ってすぐに女子高生の家に到着しました。

「私ここなんで。これ持ってってください」「大丈夫、大丈夫」というラリーを3回ほど繰り返しましたが、林は丁重に断って走って帰ったそうです。

高校生に戻った32歳の心

この話を番組のプロデューサーにした際、「林だからよかったけど。『いろんなおじさんにやってるとしたら、中にはタチの悪い人もいるから、気をつけた方がいい』と、大人として言うべきだった」と指摘されました。しかし、その時の林には、そんな言葉は一切出てこなかったのです。

林「それはなぜか。女子高生に傘さされた瞬間に、俺の脳みその6割9分ぐらいが、“あの頃”の俺、高校生の頃に戻ったのね。すごい甘酸っぱい気持ちが押し寄せてきた。『うわーうわー』って」

32歳の林と16歳の林がせめぎ合った結果、何も言えなくなってしまったということでした。

林「『何も言えなくて…初夏』。これどうしたらよかったのか」

あなたならどうする?

林「皆さんだったらどうできるの? さあ、あなたならどうできるの?」

しろくじちゃん「でも、なんでそうしてくれたかはちょっと聞きたくなっちゃうかも」

「何年生?」「学校帰りなの?」「部活だったの?」といった質問をして、林自身も「東京から帰ってきたところなんだ」と話すべきだったというのです。

林「しろくじさん、わかんのよ。俺も思ったの。でもこれらの項目を聞くことによって、俺はどんどんその子のパーソナルを知っていくんだ。どう?この状況。親なら止めん(笑)?」

しろくじちゃん「そのために、自分をまずはさらけだすんですよ」

「東京から帰ってきたところで、傘持ってなかった」「急に雨降ってきたら困るよね」など自ら話を振って、最後に「ほかのおじさんは怖いから気をつけた方がいい」と教える方法があったという結論に至りました。

林は「私より大人のリスナーの皆さん、逆に女子高生の目線から『こうすればよかったんじゃないか』『ここまで踏み込まれるとキモい』などなど。これ、みんなで考えよう」と呼びかけて、このエピソードを締めくくりました。
(minto)
 

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