野良猫と仲良くなる、とっておきの秘訣とは?

気ままに街を歩く野良猫。見かけるとつい「おっ」と興味をひかれたり、目で追ってしまったりする人もいるのではないでしょうか。中には近づいてみたり、触ろうと試みる人もいるかもしれません。ですが彼らは、そう簡単になびいてはくれないのです。5月24日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』では、そんな野良猫に関するトークに花が咲きました。気象協会の廣山さんには、どうやらとある悩みがあるようです。CBC論説室の石塚元章特別解説委員と加藤愛が相談に乗っています。
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5月25日は保護猫の日。保護猫の命を大切にする文化を広めるために制定された記念日で、「0(ほ)5(ご)2(ね)5(こ)」の語呂合わせからきているようです。そんな記念日にちなんで、猫好きだという気象協会の廣山さんから猫に関する話題が飛び出します。
廣山「道すがらで見かける猫、野良猫だと思うんですけど。どうにも仲良くなれなくて悩んでいまして」
廣山さんは猫好きというだけあってどんな毛色の猫も大好きだと言いますが、とりわけ「ハチワレ」に心を奪われているそう。額の中心から目の周りにかけて八の字に毛色が分かれている猫の模様のことです。
廣山「ハチワレの子を近所でたまに見かけるんですが、いつも逃げられるんですよ」
石塚「同じ猫ちゃんってことね」
猫好きを名乗っている割に野良猫と仲良くなれないのは情けないと感じている廣山さん。良い方法がないかアドバイスを求めます。
定番の方法
加藤「ニャーって鳴いてみるとか」
鳴き声をまねて警戒心を解くという、猫に近づく時に誰もが思いつくであろう最もポピュラーな方法です。
廣山「一度YouTubeで猫の鳴き声を流しながら歩いてみたんですけど、全然寄ってこなかったですね(笑)」
物まねどころかリアルな猫の鳴き声でも、野良猫の懐には入れてもらえなかったそう。やはり声だけでは、彼らの信頼を勝ち取ることは出来ないようです。
警戒心と縄張り意識が強い猫は、基本的には人間に寄ってきません。すぐにさっと逃げてしまうのも危険を避けるための本能なので、仲良くなるのにはコツがいるのかもしれません。
リスナーの知恵を拝借
そんな廣山さんの切実な願いに応えるべく、リスナーからたくさんの投稿が寄せられました。
「ペットショップに売っているマタタビの枝が、仲良くなるのに手っ取り早いです」(Aさん)
「猫じゃらしが効果あると思います」(Bさん)
石塚「使ったことはないですか?」
廣山「ないですね。今メモに控えました」
マタタビに猫じゃらし、どちらも猫の定番アイテムです。でも野良猫はいつ出会えるか分からないので、常に持ち歩かなくてはいけません。
「餌をあげると馴れる確率が上がりますが、それは無責任なので辞めましょう」(Cさん)
石塚「これはそうですね。餌付けはよくない」
野良猫への無責任な餌やりは、過剰繁殖、糞尿による衛生問題、他の野生動物への影響などさまざまな問題を引き起こす恐れがあります。
法律で禁止されているわけではありませんが、自治体ごとの規定にのっとった上で適切な方法で、周辺住民の生活環境に悪影響を及ぼさない範囲で行なうことが大切です。
急がば回れ
こんな投稿も届きました。
「うちの主人は野良猫と仲良くなるという特技を持っています。ウォーキングの途中で時々出会う野良猫の背中を撫でたりしていて、そんな猫ちゃんが別の場所に3匹くらいいます」(Dさん)
野良猫マスターな旦那さんのようです。投稿には具体的な方法が綴られていました。
「猫の方がこっちと仲良くなりたいと思うまではこちらから近寄っては駄目、というのが主人の自論です。猫に出会ったらまずはゆっくりと低い姿勢になって、猫の方が先に目を逸らすまでじっと視線をそらさずに微笑みます。
会うたびに何度かこれを積み重ねてから、地面すれすれくらいに低く手を伸ばして『触ってもいいかな』という意思を少しずつ見せます。こうして時間をかけていくと、そのうち友達になれるみたいです」
野良猫と仲良くなるには焦らずじっくり、という心構えが大切なようです。
廣山「ただちょっと不審者扱いされないか怖いですけどね(笑)」
石塚「確かに。『何してるんやこいつ』ってね(笑)」
他にも瞬きをゆっくりすることや、近寄ったり触ったりする主導権は野良猫側に与えること、といったアドバイスが寄せられました。
触りたい欲求をぐっとこらえ、こちらからは手を出さずに気長に待ちの姿勢でいることが、結果的に早く仲良くなるコツということでした。
(吉村)
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