CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

150年を超える老舗でも経営が難しい…コロナが変えた飲食店事情

150年を超える老舗でも経営が難しい…コロナが変えた飲食店事情

帝国データバンクは高級中華料理店、聘珍楼(へいちんろう)の運営会社と関連会社が東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたと明らかにした、と読売新聞などが報じました。中華街を代表する老舗中華料理店でも閉店に追い込まれたのはなぜでしょうか?5月22日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)ではパーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーが、飲食店の相次ぐ閉店を通じてコロナ禍が激変させたライフスタイルについて、トークを展開しました。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

大規模な忘年会などは今は昔

聘珍楼は横浜中華街で1884年(明治17年)に創業し、2016年に香港のファンドが事業を引き継いでいましたが、コロナ禍で落ち込んだ業績が回復せず、債務超過に陥って資金繰りが悪化していました。

コロナ禍の最中は飲食店の営業ができず大打撃を受けました。
現在は新型コロナも5類の扱いとなり、コロナ禍以前の状態に戻ったとしても、一度変わったライフスタイルはなかなか元に戻らないようです。

北野「本来なら聘珍楼はでかくて高級中華料理店じゃないですか。会社の宴会を一手に引き受けてたんですよ。4人や8人の個室もできるけど、壁を動かしていったら60人ぐらいの大宴会もできると。

横浜の本拠地の大きな会社とかで送別会とか、役員8人ぐらいで食事会とか、聘珍楼で普通にやってるところやったんで。

それがコロナで変わってしまったのは、大阪の有名な中華料理屋とかもそうでしたけど、大人数でご飯を食べるスタイルが変わってしまったのは大きいですよね」

路線変更が難しかった?

コロナ禍を経て大人数の飲み会もなくなり、大勢による接待などもなくなってしまいました。
一方で、定期的に番組で開催されている飲み会のイベント「マコ酒RUN」は3、40人程度で集まって開催するため、そういったイベントの方が珍しくなってしまいました。

また、家族や親戚が集まって飲食店でお食事会を催すといったことも少なくなってきたのではないでしょうか?

そのようなライフスタイルの変化の中で、聘珍楼もファストフードタイプのお店にもチャレンジしたそうですが、老舗の大型高級店だっただけに対応が難しかったようです。

北野「聘珍楼は横浜中華街の最高峰として、あまり手軽なことはできなかったんでしょうね。
それをやり出すと、前から来てくれてた常連さんが『なんや、聘珍楼も安きに流れちゃったなあ』と思ったら来なくなるんで。
看板を守りながら、違う利益の出やすい方向に行ったら良かったんやけど、難しいんですよね」

以前、番組が主催したバスツアーで神戸元町にある中華街に行った時は、高級中華料理店とよりも、テイクアウトで簡単に食べ歩きできる店舗が多かったようで、肉まんやシューマイといった手軽なものが売れていたそうです。

合格祝いや就職祝いなどで、高級中華料理店に行ってみたいという気持ちはあるものの、実際に足を運ぶ人は少なくなっているようです。
(岡本)

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP