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コンビーフ缶の形が独特な理由

コンビーフ缶の形が独特な理由

4月28日は「缶ジュース発売記念日」です。1954年のこの日、明治製菓から初めての缶ジュース「明治オレンジジュース」が販売されたことにちなんで制定されました。この日の『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別論説委員が缶ジュースの歴史を紹介しました。聞き手は三浦優奈です。

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缶を開けるオープナーを付属

それまでジュースは瓶に入っていましたが、瓶は紫外線で中の飲み物が傷んでしまう欠点がありました。
その欠点をクリアしたのが缶ジュース。1954年(昭和29年)に初めて発売されました。

しかし当時は缶に穴を開けるものが何もなく、自分で缶切りなどを用意して開けなければ飲めなかったそうです。
缶オープナーが付属されることになったのはその3年後でした。

石塚「テコの原理で穴あける小さい道具がね、くっついて一緒に売ってるんですよ」

三浦「牛乳瓶の蓋をピッて開けるみたいな」

石塚「缶のオープナーは、どっちかというと上からピコって押すと穴がボコって開く」

上から押さえつけるようにして開けていたそうで、缶には空気が入る穴とドリンクが出てくる穴の2箇所を開けなければいけませんでした。

今だとまだ不便に思う缶オープナーも、当時こどもだった石塚には画期的だと映った様子。
こどもでも簡単に開けられることから、遠足のおやつとして人気だったとか。

瓶詰めや缶詰を開発したのはナポレオン?

現在の缶ジュースは、プルトップで簡単に缶の蓋を開けることができますが、初期のプルトップは開けたプルタブの部分が外れてしまい、缶とはまた別のゴミになっていたそうです。

石塚によるとこれが危なかったようで、海岸で捨てられたりすると、海岸で足に怪我することもあったとか。

ちなみに石塚によると、一番初めに瓶詰め技術を発明したのはナポレオン。

19世紀初め、戦争に食べ物を持っていくアイデアを公募したところ、加熱処理した食べ物を瓶に密封する技術が寄せらました。
食べ物を瓶に入れ、コルクで空気が入らないようにしたのが密封の瓶詰めの始まりです。

コンビーフ缶の形の意味

缶はジュースばかりでなく、食べ物にも使用されますが、コンビーフの缶は台形のような特徴的な形です。

石塚「片方が広くて片方が狭い。富士山の逆みたいな」

コンビーフ缶の形が独特なのは、製造の際、中身を広い口の方から詰め込むと、隙間なく詰められるからだとか。
無駄なく詰められ、なおかつ空気が入らずに長持ちするとのこと。

石塚「これはこれでなかなかの発明。最近はいろいろ技術でそういうことしなくても良くなったけど、技術がまだ未熟だった時はこの形でそれを可能にした」

石塚から缶の歴史を学んだ三浦は、すっかり缶ジュースが飲みたくなったようです。
(ランチョンマット先輩)
 

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