CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

地図に載る石切場内のトンネルは存在するのか…?軍需施設からきのこ栽培に転用された静岡県にある廃隧道

地図に載る石切場内のトンネルは存在するのか…?軍需施設からきのこ栽培に転用された静岡県にある廃隧道
CBCテレビ『道との遭遇』

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道を紹介。今回は、静岡県沼津市にある“廃隧道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

関連リンク

【動画】これであなたも"道マニア"!?専門家と没入する「道のディープな世界」はこちら≫【公式アーカイブ】

今も存在するのか…?地図に載る石切場内の廃隧道

CBCテレビ『道との遭遇』

伊豆半島の玄関口とも言われる沼津市は、駿河湾に面し、古くから漁業が盛んな町。日本有数の漁港もあり、アジの干物の生産量は全国でもトップクラスを誇ります。

江戸時代、「伊豆石(いずいし)」と呼ばれる良質な石が取れたことから、漁の閑散期は副業として石を切り出す石材業が盛んでした。

そんな沼津市にある石切場の跡地に、今は地図にトンネルとして記されているのを発見した道マニア。現在は立入禁止になっている廃隧道を、今回は特別な許可を得て探索しました。

CBCテレビ『道との遭遇』

多比(たび)の集落から石切場跡に向かうと、石を切り出した痕跡が見られ、切り出しやすく加工しやすい“凝灰岩(ぎょうかいがん)”を求めて「どんどん内部に切り進んでいった」と道マニアは言います。

CBCテレビ『道との遭遇』

また、「特殊な事情があって掘られた大変珍しい隧道」と道マニア。昭和16年、水中で音波を発して地形や敵の位置を探知する水中レーダーの研究所が沼津市に造られました。しかし昭和20年、この一帯は空襲に遭い、研究所も被害を受けることに。

そこで空襲を避けるため、研究所を地下へ移転することが決まり、その移転先として選ばれたのがこの石切場でした。当時、この石切場は尾根を挟んで2つに分かれていましたが、トンネルを掘削し、1つにつなぎ規模を大きくする計画を立案。

移転工事に合わせて開通させたこの隧道は、昭和20年7月から終戦の8月までのわずか1か月間で行われた突貫工事だったそうです。

軍需施設からきのこ栽培に転用 隧道の歴史とは

CBCテレビ『道との遭遇』

隧道は高さも幅もあり、「車両も通る想定で造ったに違いない」と道マニア。内部には電気が通っていた痕跡や蛇口が残っており、さらにその先にはきのこポットも。他にも、古びた廃車に、階段や祠、分岐する道、水場や手漕ぎボートまで残っており、明らかに人に利用され続けていた痕跡が見つかりました。

石切場の鍵の管理をしている桂林寺(けいりんじ)の住職によると、多比の集落の一部は、石を切り出したときに出た土砂を埋め立ててできたそう。集落内にある石積みも、切り出した伊豆石を使っていると言います。

CBCテレビ『道との遭遇』

さらに、「絶縁体の碍子(がいし)は、戦中の海軍工廠(こうしょう)の頃の痕跡。昭和50年頃には、あの場所でしめじを栽培した人がいた。車は、きのこ栽培の人たちが使っていたと思う」とのこと。

CBCテレビ『道との遭遇』

戦後も様々な用途で地元の人達から利用されていた石切場跡。しかし、住職によると、生活道路として使われていたことはなく、石切場は地元の子どもたちの遊び場や大人たちの憩いの場として、地元住民に親しまれていたと言います。

道マニアは、「石切場全体がトンネルとして地図に記されているのは、地上と地中の境界を地図上で明らかにする必要から、石切場の入口と出口が記され、トンネルとして記したのではないか」と推測します。

CBCテレビ「道との遭遇」2025年12月2日(火)午後11時56分放送より

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP