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廃墟も残る伊豆半島の観光道路「伊豆スカイライン」 観光開発の歴史をたどる旅

廃墟も残る伊豆半島の観光道路「伊豆スカイライン」 観光開発の歴史をたどる旅
CBCテレビ『道との遭遇』

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道を紹介。今回は、伊豆半島を縦走する観光道路「伊豆スカイライン」を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

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絶景を楽しむ観光道路 伊豆半島を縦走する「伊豆スカイライン」

CBCテレビ『道との遭遇』

伊豆半島を南北に走る「伊豆スカイライン」は、熱海峠から天城高原(あまぎこうげん)までをつなぐ40.6kmの観光道路。「昭和30年代に道路がどんどん整備されて車が流行りだした頃、観光道路として整備された」と道マニア。

山の尾根に沿って道が造られているため、カーブが多く曲がりくねっていますが、伊豆半島の景色や富士山を望みながら走行できる絶景ロードとして多くのドライバーやライダーに愛されています。

CBCテレビ『道との遭遇』

伊豆スカイラインの工事が着工したのは、昭和35年。標高500mから700mの高所に建設する上、関東ロームというぬかるみやすく崩れやすい土壌だったため、相当な苦労があったそう。

それでも、4年後の昭和39年10月。41.5kmの道路を完成させ、東京オリンピックの開催月に全線開通。連日多くの観光客が訪れ、多い日には1万9000台以上の車が走るほど人気の観光地になりました。伊豆スカイラインの歌まで作られ、観光バスのバスガイドが歌って盛り上げるのが定番だったと言います。

CBCテレビ『道との遭遇』

さらに、「道路の途中にいろんな見所がある」と道マニア。伊豆スカイラインでも最も標高が高い玄岳(くろたけ)ICのすぐ近くには、火山の活動で生じた窪地に水がたまって自然にできたという「氷ヶ池(こおりがいけ)」が存在します。

伊豆スカイラインに囲まれるような位置にあったため、遊歩道を造り観光地にしたとのこと。かつてはゴムボートに乗ることができ、さらには観光用の牧場もあったそう。車道の下をくぐるように造られた遊歩道は現在、ハイキングコースとして親しまれています。

ロープウェイの発着駅もあった廃墟「玄岳ドライブイン」

CBCテレビ『道との遭遇』

伊豆スカイラインの開通後、周辺には様々な観光地が造られましたが、道マニア曰く、時代の流れによって衰退した場所も多く存在するとのこと。玄岳ICの近くにある、奇抜な外観の「玄岳ドライブイン」も、それを象徴するような施設のひとつ。さびれた廃墟が今も残っています。

CBCテレビ『道との遭遇』

玄岳ドライブインは、昭和42年から平成17年まで営業。建物のデザインや充実した設備が話題を呼び、乗用車1000台、大型バス300台を停められる駐車場がいっぱいになることも多かったそう。2階には300人を収容できるレストラン、1階にはカフェがあった痕跡があり、家具や食器が散乱しています。

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また、「ロープウェイの駅もあった」と道マニア。かつて玄岳ドライブインは、山の中腹にあった熱海サボテン公園と山頂をつなぐ熱海高原ロープウェイの発着駅でもありました。昭和42年に開業し、121人乗りのゴンドラは当時世界最大と話題に。

車がない人でも訪れやすい観光地を目指しましたが、設備に資金をつぎ込みすぎたことが災いし経営が悪化。3年後の昭和45年に閉業したとのことです。

CBCテレビ「道との遭遇」2025年4月22日(火)午後11時56分放送より

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