長寿につながる共通点を発見…マネしたい“健康長寿の秘訣”!血管・骨を若く保つ方法

2023年1月15日(日)放送 【第539回】
長寿につながる共通点を発見…マネしたい“健康長寿の秘訣”!血管・骨を若く保つ方法

サマリーSummary

ゲスト:松本明子
京都府・京丹後市は100歳以上の高齢者の割合が全国平均の約3倍とご長寿が多い地域。さらに、ここに住む高齢者は全国平均と比べて血管年齢が10歳ほど若く、骨密度も高い事がわかっているのだとか。そこで今回は、京丹後市で暮らすゲンキなご長寿を大調査!健康長寿の秘訣を教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは京丹後市立弥栄病院 循環器内科 院長 神谷匡昭先生です。

今回のテーマは「​​〜長生きの町・京丹後に学ぶ〜マネしたい!健康長寿の秘訣

京都府・京丹後市は100歳以上の高齢者の割合が全国平均の約3倍とご長寿が多い地域。さらに、ここに住む高齢者は全国平均と比べて血管年齢が10歳ほど若く、骨密度も高い事がわかっているのだとか。そこで今回は、京丹後市で暮らすゲンキなご長寿を大調査!健康長寿の秘訣を教えてもらいました。

京丹後市で長寿につながる高齢者の共通点を発見!

2017年から京都府立医科大学と京丹後市立弥栄病院が、共同で京丹後市のご長寿を研究しています。京丹後市に住む900人以上の高齢者を対象に血液・食事・睡眠など全身の検査結果を集めたところ、長寿につながるいくつかの共通点が判明したそうです。

健康長寿の秘訣は食生活にあり!?

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

京丹後市では、丹後地域で採れる“板ワカメ”や“はば”など海藻類がよく食べられています。データで見ても京丹後市の「海藻を食べている人の割合」は、都市部と比べて約3倍以上。他にも、野菜や芋の摂取量が都市部と比べて大きく上回っているそうです。

<腸内細菌のバランスが重要!>
腸内には500種類以上の細菌が住んでおり、細菌の多様性に富むほど腸内細菌のバランスがよく取れていると言えるそうです。腸内細菌が多様性に富んでいると、身体に有益な善玉菌が働きやすい環境になり、有害な物質を体外へ排出する手助けをしてくれるのだとか。京丹後市に居住する65歳以上の高齢者とそれ以外の都市部に住む高齢者の腸内細菌を解析したところ、京丹後市の高齢者の腸内細菌は多様性に富んでいる事がわかりました。この腸内細菌叢の維持には京丹後市の食生活が背景にあると推定しているそうです。

<腸内環境を良くする鍵は海藻・野菜>
京丹後市の高齢者は、腸内に酪酸産生菌が多くいる事もわかっているそうです。酪酸産生菌は、大腸内で酪酸を作り出します。酪酸とは、大腸の上皮細胞のエネルギー源となり水分・ミネラルの吸収やバリア機能の維持など、大腸が正常に働く手助けをしている成分。上皮細胞が必要とするエネルギーの多くが酪酸で賄われているといわれており、大腸にとってとても重要な成分なのだとか。京丹後市の方がよく食べる海藻や野菜には、酪酸産生菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富に含まれているため、腸内で酪酸菌が多く育まれていると考えられているそうです。

<食生活を見直して 腸内環境を良好に!>
先生曰く、腸内環境に良い食材は、豆・ゴマ・ワカメ・野菜・魚・シイタケ・芋・ヨーグルトなど。頭文字をとって「まごはやさしいよ」と覚えると良いそうです。これらを意識して摂ると身体にとって必要な栄養素をバランスよく摂取できるそうなので、ぜひ日々の食生活に取り入れてみてください。また、山も海も近い京丹後市では新鮮な食材を使い、素材の味を生かした料理がよく食べられているのだとか。調味料をあまり多く使わないので自然と減塩になり、健康長寿につながっている可能性があるそうです。

血管・骨を若くする秘訣とは?!

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

京丹後市の高齢者は、血管年齢が全国平均と比べて10歳ほど若く、骨密度も同年代の平均値より20ポイント前後高い事がわかっているそうです。

<京丹後市の高齢者の共通点「歩行数が多く活動的」>
京丹後市の人は、全国平均と比べて歩くスピードが速いそうです。また、京丹後市の高齢者は、全国平均と比べて1日の歩行数も多く活動的である事がわかっているのだとか。身体を動かせば、筋肉がより伸縮され血管の柔軟性もアップするので、血管を柔らかい状態に保つ事ができます。また、坂道の多い京丹後市では歩くと骨に負荷がかかるので、骨が丈夫になり骨密度が保たれると考えられるそうです。

京丹後市で行われている「のびのび体操」

健康長寿をめざし、京丹後市では「のびのび体操」に取り組んでいるそうです。のびのび体操とは、健康な身体づくりを目的に京丹後市が考案した足腰の体操。毎週地域ごとに集まって行っているのだとか。1回40分もかけて行うため、全身の血流も良くなり運動不足解消につながるそうです。また、身体を動かすだけでなく、みんなとのおしゃべりも楽しみのひとつだそう。先生によると、社会性を持つ事は長寿にも関わるとの事。定期的に体を動かし、会話も楽しむ。そんな毎日がストレスを軽減させ、健康長寿につながっているのかもしれません。

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