ドラゴンズ元監督・山田久志さんが交流戦初優勝を目指す井上竜を説く!悩める若きエース高橋宏斗には金言「素っ裸になって一回やり直しだ。打たれていいやぐらいの楽な気持ちでいこう」
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい!との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
12球団唯一の交流戦開幕4連勝で波に乗る井上竜。5月31日の放送回は、2カード連続勝ち越しを懸けたオリックス・バファローズ戦の中継を通してドラゴンズ元監督で球界のレジェンド山田久志さんが金言を送った。今回のコラムは交流戦初優勝を狙う井上竜にとって重要なヒントとなる“山田語録”を共有する。
山田さんも絶賛!絶好調・村松は「簡単にアウトにならないところが良い!」

―村松開人選手の調子が良い
山田さん:村松はリードオフマンとして良いね。「1番・村松」が打線としてハマっている。(アピールポイントは)簡単にアウトならないところ。粘りもあるし、そして何よりも追い込まれるとノーステップでピッチャーに球数を多く投げさせてしぶとく打つっていうのが1番打者としてうってつけだね!
―バファローズとの第3戦のキーマンは?
山田さん:わたしは下位打線に期待しているんだけどね。石伊(雄太)、石川(昂弥)、鵜飼(航丞)の一発の可能性を持ってるバッターがいいところでボカンと一発撃ってくれればピッチャーを楽にする
井上竜交流戦好調の理由は「イーグルスとの初戦を勝ったことで打線に火がついた」
―井上ドラゴンズは交流戦に入って調子が上向き
山田さん:いや、交流戦に入る前から少しずつだけどチーム状態は良くなっているなという感じで見てたんですよ。交流戦に入ってやっぱり最初の東北楽天ゴールデンイーグルス戦の勝ち方が良かったよね
―イーグルスとの初戦は「1対0」の完封勝利
山田さん:この試合がひとつのキーポイントとなって、そこから打線が頑張っていった。それと打順が組みやすくなってきた。それが良い攻撃を生んで相乗効果となって、守るときは守る。打つときは打つ人がしっかり打っているというのが大きいね
パ・リーグのピッチャー対策は「ボール見極めよりも積極的に攻めなさい」
―先頭打者・村松選手が初球をはじき返してセンター前ヒット
山田さん:これで良いんだよ!交流戦ではこういう野球をやっていかないとダメなんだよ
―その真意は
山田さん:パ・リーグのピッチャーというのはどんどんバッターを攻めてくるタイプのピッチャーがほとんどだから。ボールをよく見ていこう(受け身になる)とするとピッチャーに追い込まれてしまうんでね。村松のように積極的に攻めていく感じが良いね
2番・福永は「もったいない!クリーンアップに据えたいね」

―2番はDHで福永裕基選手
山田さん:福永がスタメンに入ってきたら打線に厚みが出てくるね。長打力もあるし、どんなことでもできるから。2番はもったいないと思ってるけどね
―福永選手に適した打順は
山田さん:クリーンアップに据えたいね
―福永選手はDHで出場することについて「ベンチとグラウンドの往復がないので、体が固まる感じがある」との悩みも
山田さん:DHは難しい面があるって言うもんね。守ってるときに何をしたらいいか分からないんだ。ピンチの中でじっとしてるわけにいかないし。体を動かしておかなくちゃいけないってこともあるでしょうから。やっぱり経験のない人は難しいんだろうね
交流戦で大事なポイントは「情報戦だね」
―交流戦を戦う上で重要なことは
山田さん:“情報”だね。やっぱり情報合戦なんですよ。情報をうまく仕入れた方が有利に戦えるってこと。これは顕著だね。たとえば今投げている(バファローズの先発)高島(泰都)は「どういうボール投げるんだ」「どういう攻め方してくるんだ」とかね。「こういう攻め方をしたら、このピッチャーは苦手だよ」と。そういう情報をスコアラーの人がバファローズの試合を見る分析力も勝負
―福永選手低めの変化球で空振り三振
山田さん:追い込まれたらこうなるから。追い込まれる前に勝負。今から京セラドームに行ってマイクで話したいぐらい。高島というピッチャーはとにかく低めに落としたり曲げたりするタイプで追い込まれたらこういうボールが来て苦しくなる。コントロールのいいピッチャーだから最初はストライクを取りに来るところを狙うべき
―3番・板山祐太郎選手は依然好調をキープ
山田さん:板山は目立った活躍を見せているよね。成績も確かに上がってるんだけど、何ていうのかな、勝負強いというのかな。ここっていう時にやっぱりいい仕事してるよね(※今季、板山選手は満塁ホームランを2本記録)
―板山選手は1ボールからの2球目をフルスイング
山田さん:そうそう!こうやって振っていけば、だんだんタイミングが合ってくるから
悩める高橋宏斗にレジェンドから金言「ボタンがかけられない服は脱ぎ捨てなさい」

―1回裏、高橋宏斗投手(※「高」は「はしごだか」)が無死1、2塁のピンチ
山田さん:マウンド上でも宏斗“らしく”なくてね、ちょっと余裕を感じられないんだよね。必死で投げてることは全然悪いことじゃないの、一生懸命やってることは。ただピッチャーというのはあまりに一生懸命になって周りが見えなくなったら、なかなか制御できないんだよ。もっと楽な気持ちで「もう打たれていいや」ぐらいの気持ちでね。「抑えなきゃいけない。ここを0点で切り抜けなきゃいけない」っていう、そういう気持ちはあまり強く持たないように
―抑えようとする気持ちは持たなくていい?
山田さん:もう少し「打つなら打ってみなさい。はい、どうぞ」って感じで。(そうやって投げていた頃を)どこかで思い出すように
―2番・紅林弘太郎選手は初球を見送り1ボール
山田さん:今は見送ったけども、紅林は最初はだいたい速いストレート系のボールをガンガン行くタイプだから。バッテリーはここを気をつけなくちゃいけないよね。必ずストライクを振ってくるから
―不調が続く高橋宏斗投手は「一旦全てをリセットして投げたい。チームのために必死に投げる」と登板前にコメント
山田さん:その必死がダメだって言ってるんだよ!こういう時はね、監督とかコーチがマウンドを送り出す時に一言かけてやるんだ。「さぁ、楽にいって来い。少々いいからお前の好きなように投げてこい」っていうぐらいの気持ちで送り出せばいいんだ。「頑張れよ」っていうのはダメなんだ。頑張ってんだから。このピンチを抑えたら(良かったときを)思い出すかもわからないからね
―先週のサンデードラゴンズで高橋宏斗投手を特集。その時に本人が「半分かかったボタンが何十個もある感覚」と話していた
山田さん:それはどこのボタン?胸のボタン?心のボタン?ボタンが半分しかかかってないってこと?そんなんだったら全部外してしまえって。素っ裸になってもう一回やり直しだよ
―紅林選手に先制タイムリーを浴びて失点
山田さん:確かに打たれたボールはカットボールか何かでコースはそれほど悪くないんだけど打たれてしまうんだよね
―高橋宏斗投手本人も「投げているボールがめちゃくちゃ悪いかというとそうではない」と言っている
山田さん:それは自分に自信を持って投げ込んでるボールと不安を持って投げているボールでは同じコースにいったとしてもボールは違うんですよ。「これを投げたら大丈夫」っていうボールはそうは打たれません。「どうかな」と思ってしまうと自分がイメージしたボールがいっても、バッターにしたらそれほどのボールには見えない。こうやってみたら宏斗らしい強いボール、ストレートは少ないよね。確かにストレートをガンガン狙われてくるから避けている部分もあるだろうけど、それでもストレートで抑えるだけのボールを持ってると思うんだよね
―一死3塁、打者は元広島東洋カープの西川龍馬選手。ここは1点で踏みとどまってもらいたいところ
山田さん:そう、皆さん思うでしょ?そういう思いがドラゴンズファンもみんなそう思ってることが宏斗にプレッシャーを与えてるんです。ファンも思っちゃダメ。ここは1点取られても良いぐらいのつもりで。あぁ、今のストレートあるんだから。156キロだよ!
―2ボール1ストライクからの4球目は高めのストレートで空振り
山田さん:そう、そう、そう、そう!こういうストレートを投げ込んでいかなきゃ。真ん中高めでしょ。あのコースで空振りが取れるんだから。これで大体フォークボールとか変化球を投げたいんだ。投げたくなるんだ。西川の場合は落ちるボールとか強いからね
―2ボール2ストライクからの5球目はフォークが高めに外れてフルカウント
山田さん:今のフォークボールでしょ。あれを決めたがるからダメなんだ。フォークがあんな所に外れるはずがないんだから。気楽にいってほしいけどなぁ
―西川選手には高く叩きつけた打球が前進守備のセカンド田中幹也選手の頭上を越えて2点目のタイムリーに
山田さん:今のは捉えられた打球じゃないからね。打ち取った打球だから
番組は1回裏の途中で放送終了。高橋宏斗投手は初回のピンチを2点で凌いでみせました。
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。山田さんから高橋宏斗投手への激励にイチファンは涙しそう。どうか届きますように
今週のサンドラを観た感想・・・。レジェンド山田さんから高橋宏斗投手へ送られた言葉は終始、激励のみでした。今の高橋宏斗投手には叱咤は必要なく、追い込まないことが必要であり、それをファンにも求めるほどでした。山田さんがドラゴンズで投手コーチをされていた頃を見ていた筆者にとって当時の山田さんのイメージはおおらかな優しい笑顔で投手の背中を押す頼れる親分的存在だったように思います。当時のドラゴンズ投手陣と言えばまさに投手王国。投手心理を熟知した山田さんの指導があったからこそ成り立っていたに違いありません。悩める若きエース・高橋宏斗投手に山田さんの言葉が届き、殻を破ってくれることを切に願います。「素っ裸になってもう一回やり直しだよ」―。ダンディでカッコいい山田節をこれからも何卒、よろしくお願いいたします!
(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)










