「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
ＣＢＣテレビ「サンデードラゴンズ」（毎週日曜日午後１２時５４分から東海エリアで生放送）を見たコラム
大阪桐蔭完封からの飛び跳ねて喜んだドラフト指名まで
今回のサンドラでは、ドラフト4位指名の履正社高校・福田幸之介投手をスタジオゲストに迎えて素顔に迫る特集。福田投手は、最速151キロの直球で推す豪腕サウスポーで今夏大阪大会で5試合に登板、防御率0.50を記録した未来のエース候補である。実際に練習する姿は、高校生ながらしっかりしており、体格も良く堂々としているように見える。そんな福田投手は、大阪府大阪市出身で小学2年生の時に従兄弟に誘われて野球を始めた。ピッチャーをやりたいから野球を始めたという福田投手は、負けず嫌いな性格を活かして強豪校である履正社高校に入学した。
Q.1年生の時からピッチャーの中で一番だったんですか？
福田投手「（1年生の時は）ピッチャーの中で5、6番目。周りに追いつこうと必死で頑張った」
Q.大阪桐蔭高校の前田悠伍投手はどんな存在ですか？
福田投手「1年生の秋から、前田が世代ナンバーワンと言われていて、自分も追いついていかなければいけないと思っていて、負けたくないという思いがより一層強くなったというのはあります」
前田投手に感化された福田投手は、徹底した走り込みとウエイトトレーニングを行い2年生の冬から僅か半年で、最速143キロから7キロアップの150キロになった。3年生の夏には制球力もついて迎えた夏の甲子園地方大会決勝、『自分のピッチングをすれば、大阪桐蔭も打てないと思っていたので自信を持ってピッチングしていました』と語る通り、被安打3の完封勝利でライバルをねじ伏せた。
多田晃監督も試合を振り返り、「3年間の中で最高のピッチングを大きな舞台でしてくれた。」とコメント。
福田投手は、その決勝戦をこう振り返る。
福田投手「今まで自分がやってきたことが結果につながっていると思っているので、2年生の冬はしんどい思いをしたけど、努力してきてよかった」
Q.ドラフトの指名については。
福田投手「今までで一番うれしい！飛び跳ねるような感じで喜びました！年齢が一番下になるので最初は緊張すると思うけど、どんどんチームに馴染んでいってムードメーカーとして盛り上げられる選手になりたい」
チームメイトからも、何をしても負けず嫌いといわれるほど。マウンドでは「俺が一番や」というタイプで、ゲームなどをしていても負けず嫌いだということがわかるそう。その負けん気を投球や練習にうまくいかせているのが魅力的な選手だ。
「最多勝でチームに貢献したい」プロ入り後の目標など素顔に迫る！
スタジオでは、福田投手の素顔に迫る質問を直撃。岩瀬仁紀氏も投げっぷりを絶賛するとともに、体幹の鍛え方次第で制球力も上がると期待も大きい。持っている球種は、ストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシーム、フォークと多彩。その中で一番自信があるのはやはりストレートだという。そんな福田投手がプロに入ったらしたいことから、好きな芸能人までを質問で迫る。
Q.対戦したい選手は？
福田投手「岡本和真選手。球界を代表するバッターなので自分のピッチングがどれだけ通用するかストレート試してみたいですね。ストレートでどんどん押していきたいと思っています！」
Q.つけたい背番号は？
福田投手「何番でもいい。自分がつけた背番号が憧れる背番号になったらいいなと思っています」
Q.獲りたいタイトルは？
福田投手「最多勝。チームに一番貢献できているのが勝利だと思っているので、やっぱり最多勝でチームに貢献したいなと思っています」
Q.性格は？
福田投手「負けず嫌い」
Q.尊敬する人は？
福田投手「コナー・マクレガー。格闘家でUFCの選手なんですけど、普段のしんどいトレーニングでも諦めずにトレーニングしていたりだとか、格闘家でメンタルの持ち方とかしんどいと思うんですけど自分が一番だと思っているところを尊敬しています」
Q.好きな食べ物は？
福田投手「焼肉のハラミが一番好きです」
Q.好きな芸能人は？
福田投手「今田美桜さん、ぱっちりした目が好きです」
Q.好きな言葉は？
福田投手「不屈の精神。諦めることがすごく嫌いなので、不屈の精神は諦めないというのが意味として強いのでこの言葉にしました」
Q.根尾昂投手に質問したいことは？
福田投手「毎日のルーティンはありますか？大阪桐蔭時代は決まった時間に決まった場所で素振りをするという話を聞いたので、プロになってからもそういうことをしているのかなと気になりました」
根尾投手「（決まった場所・時間での素振り）していたかもしれないですけど、自覚していないです。習慣になっちゃっているので。（今のルーティンは）深呼吸していましたね、そういえば。みんなやっていないので、やんなくてもいいのかもしれないですが、僕はやってから投げようと思っています。母校を完封していてすごいなって思ったので、福田くんのルーティンを教えてください。」
福田投手「マウンドに上がるときに必ず一礼してますね」
Q.登板前に聴く音楽は？
福田投手「HIPHOPを聴いています。BADHOPの『Ocean View』という曲を聴いています」
番組の最後に、八段の腕前を持つという特技の書道を披露。来シーズンへの意気込みを、『輝』という漢字に込めて締めた。番組終了時に披露は間に合わなかったものの落ち着いて書き上げた姿や、それまでの受け答えも含めて芯の通った揺るぎなさを感じた。大阪桐蔭を完封した能力もさることながら、負けず嫌いで厳しい練習にも耐えうる根性や、チームへ貢献する高い意識、高校生とは思えぬ落ち着いた振る舞いもプロの世界でさらに実力をつけていけそうだと感じた。将来のエースになれるよう期待したい！がんばれ福田投手！
澤村桃
