濃厚なのに飲み干せる!?豚と水だけで作る豚骨ラーメンの秘密とは?東海地方の本当にうまいラーメンランキング(中編)

爆笑問題・太田光と石井亮次アナウンサーが、東海地方の定番を深掘りするバラエティ『太田×石井のデララバ』!今回は、東海3県のラーメン店主203人が選ぶ「東海地方の本当にうまいラーメン ベスト15」を大発表。中編では第10位~第6位を紹介!
愛知県産にこだわる!名古屋コーチン香る醤油ラーメン

「ラーメン店主がガチで選ぶ本当にうまいラーメンランキング」第10位は愛知・犬山市の「せいめん 未さく」。名鉄「犬山駅」から徒歩3分。土日は開店から閉店までずっと満席のことも。
看板メニューは「醤油らぁめん」。スープには名古屋コーチンを使用。麺はお店で打つ自家製麺。チャーシューは愛知県産の田原ポーク、芽ネギも愛知県産と地元にこだわっています。
店主は井上達也さん。週1回春日井市の名古屋コーチンの養鶏場が営む直売店を訪れ、生産者から直接仕入れています。
高価な名古屋コーチンのもも肉で作ったチャーシューは、「特上醤油らぁめん」の具材に。弾力があり、うまみが強いのが特徴とのこと。スープにも違いが出るそうで、普通なら4~5時間炊いたら肉の味が出きってしまうそうですが、6時間炊いてもまだ肉の味が残っているのだとか。仕上げに、名古屋コーチンの脂で香りづけをしています。
看板メニューよりも人気!?餃子がおいしい店が作る「皿台湾」

「ラーメン店主がガチで選ぶ本当にうまいラーメンランキング」第9位は、名古屋市中川区の「八剱(はちけん)ROCK人生餃子」。地下鉄「六番町駅」から徒歩15分。1時間待ちは当たり前の人気店です。
店名にも付いた餃子も看板メニューですが、さらに人気のメニューが「皿台湾チャーシュー」。店主の水谷伸二さんによると、かなりのお客さんが注文するのだとか。茹でたラーメンの麺に、醤油ベースの辛めのタレを絡め、そこに台湾ラーメンの具材の肉ミンチとニラ、さらにもやしを、ニンニクや肉ダシスープと炒め、麺にかけたら出来上がりです。
香味油がアクセントに!鶏白湯研究家の独創的ラーメン

「ラーメン店主がガチで選ぶ本当にうまいラーメンランキング」第8位は、岐阜・各務原市の「ラーメン イロドリ」。2016年に岐阜市でオープンし、2023年からは各務原市に移転。駅や市街地からは少し離れた場所にありますが、土日の開店前には20人以上が並ぶことも。
看板メニューは「鶏白湯(パイタン)ラーメン」。鶏をふんだんに使い、白濁させた濃厚なスープが特徴。自家製の平打ち麺は北海道産小麦を使用。モチっとした食感でツルッと喉を通ります。そこに自家製の豚肩ロースチャーシューとパクチーをトッピング。
店主は木村知史さん。ラーメンの全国大会でも優勝経験を持つ“鶏白湯研究家”です。
鶏白湯ラーメンのスープは、鶏ガラと鶏の足をメインにし、鶏油(チーユ)と豚の背脂の4種類で作ります。最初は鶏節や昆布、シイタケ、魚介なども入れていましたが、そこから引いていったらこの4つになったのだとか。
スープはラーメンを仕上げる時に撹拌(かくはん)することでクリーミーに。醤油と鶏油に注ぎ、最後の仕上げに、香味油を少しかけると、味にアクセントがつくのだとか。香味油には、ネギ、ニンニク、ブラックペッパー、マッシュルームを乾燥させて粉末にしたものが入っているそうです。
スープに合わせて麺を変える!?“アシ”が重視のモチモチ麺

「ラーメン店主がガチで選ぶ本当にうまいラーメンランキング」第7位は、愛知・豊橋市の「麦の空GACHI SOBA DOJO」。2019年に別の店でミシュラン一つ星をとった店主が、2021年から始めたお店です。
看板メニューは「中華そば(醤油)」。お客さんを魅了する麺は、自家製の平打ち麺です。
店主は、同業者から“麺の神様”と賞賛される上野信広さん。太さや形、小麦の種類などを変えた6種類もの麺をお店で作っています。例えば「中華そば(塩)」はスープを吸いやすいストレートタイプ、「ワンタン肉そば」は歯ごたえがいい極太の手もみ麺、「冷香麺」というオリジナルメニューには、うどんのような中太麺を使用。
麺に使う水の量にもこだわっているそうで、加水率がそれぞれ違います。加水率が1%違うだけで、麺のすすり心地が大きく変わってくるのだとか。
製麺については企業秘密。しかし、麺のおいしさのポイントを特別に教えてくれました。麺はコシ(麺の弾力)ではなく、アシ(麺の伸び)を重視。アシを良くすることで、モチモチ感が強い、喉ごしがいい麺になるのだとか。麺は打ち立てを使わず、最低3日寝かすことで、うまみをアップさせるそうです。
材料は豚と水だけ!24時間かけて作る豚骨スープ

「ラーメン店主がガチで選ぶ本当にうまいラーメンランキング」第6位は、名古屋市緑区の「拉麺mellow」。地下鉄「徳重駅」から徒歩13分。濃厚な豚骨スープにも関わらず、飲み干す人が続出です。
スープの材料は豚と水のみ!シンプルを突き詰めた究極の豚骨ラーメンです。
店主は“豚骨の求道者”古澤友佑さん。開店前、店内には大量の段ボール箱で豚骨が運ばれていきます。豚骨100kgで約3日分。これを巨大な鍋で炊きます。豚の頭20kgに、ゲンコツと呼ばれる丸骨を砕いて40kg。残りの40㎏は別な種類の豚骨で、うまみが出るピークタイムが違うので夜になってから入れるそうです。
一般的な豚骨スープは、臭み消しの野菜などを入れるのですが、高火力で長時間煮込むことで、豚の香りを残しつつ臭みを飛ばします。なんと翌日の朝まで24時間も炊き続けるそうです。店舗兼住居のため、営業中だけでなく、夜中でもスープのチェックをすることが可能です。
スープ作り開始から約11時間。スープの様子をチェックし、豚の肩の骨を投入。骨と骨の間についている肉が、完全に溶けてスープと一体化して、粘度のもとになるそうです。さらに煮込むこと3時間。仮眠をはさみながら、夜通し炊き続けます。
翌日の午前8時。スープ作り開始から22時間。表面に浮いて膜になった脂を丁寧に取り除きます。取れる脂の量は約5kg!骨から肉だけを2時間かけて手作業で剥がし、肉はスープに残します。脂を取り、肉を残すことで、濃厚とあっさりを両立させるそうです。
豚骨100㎏から取り出した骨は約40㎏!残り約60kg分の豚のうまみが染み出した極上のスープを、最後にこし器にかければ、24時間かけて豚と水だけで作る豚骨スープの完成です。
CBCテレビ『デララバ』2025年8月13日放送より
番組紹介

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