SNSを武器にたたかう!愛知のスーパー「生鮮館やまひこ」のこだわり

SNSを武器にたたかう!愛知のスーパー「生鮮館やまひこ」のこだわり

明治元年(1868)に創業し、現在は愛知県を中心に9店舗を展開する食品スーパー「生鮮館やまひこ」(以下やまひこ)。SNS映えするスイーツやお値打ちな総菜で、朝から行列ができる人気スーパーです。地元の人はもちろん、県外のお客さんも引き付ける人気商品の数々はどのように誕生するのでしょうか。今回は、やまひこのこだわりに迫ります。

こだわり①『感動』を創造するための社員教育

やまひこでは、社員は1人あたり2.4m×2.0m×1.0mの売場…ではなく「買場」を担当。「売場」ではなく「買場」と呼ぶのは、お客さんの視点に立つためだそう。社員たちはお客さんの視点に立って買場作りを行うことで、商人としての目やセンスを養っていきます。

買場はお客さんとやまひことの最大の接点となる場所。買場をいかに魅力的に作るかがお店の売り上げを大きく左右します。入社すぐから買場を通して店舗全体について考えることで、お客さんがより満足できるスーパーへと繋がり、買場作りをマスターした社員は、その後商品開発や店舗企画も任されるようになるそうです。まるで1人1人の社員が経営に携わるかのような教育体制が活気あるスーパーの秘密なのですね。

こだわり②総菜部チーフが考える3段階の感動

CBCテレビ:画像「デララバ」

やまひこといえば、インパクトのあるフルーツスムージーやボリューム満点のおにぎり。開発を担当しているのは尾張旭店勤務の太田典子さん(以下太田さん)がチーフを務める総菜部。太田さんは商品を考えるにあたって、3つのことにこだわっているといいます。

まず、見た目。フレッシュで大きなフルーツを使用したスムージーと、ご飯が見えないほどぎっしり具材がのったおにぎりや丼は、ひときわ目を引きます。SNSでも注目を集め、商品の写真が並ぶ太田さんのインスタグラムのフォロワー数はなんと11.9万人!(2024年1月時点)若者世代にも多くの支持を得ていることが分かりますね。

次に、ネーミング。「パイナポーポー」「蟹ど~ん」など、おもわずニヤリとしてしまう商品名の数々。お客さんは声に出して頼みづらいかもしれませんがそれもまた醍醐味。やまひこらしさ、太田さんらしさが溢れています。

そして、味。特に「ほぼ具おにぎり」の具材は市場や専門店から仕入れ、同じ食材でもそれぞれのメニューの特性に合わせて調理方法を変えています。この工夫がおいしさに磨きをかけているんですね。

さらに太田さんはお店の顔であるやまひこのロゴも制作しました。他店を視察したとき、総菜にそのお店のロゴシールが貼ってあるのを見て、ロゴのパワーを感じたからだそうです。そこからロゴのデザインを考え、インスタグラムも動かすように。当時のインスタグラム担当者は実際に総菜を作っていませんでした。そこで総菜作りを一から知っている太田さんが自ら発信することに。

総菜の売り上げはやまひこの売り上げの3分の1にも上るそうで、やまひこの総菜を魅力的に発信していく太田さんの手腕が光ります。

こだわり③地元に根ざしたスーパーとしてお客さんを巻き込む

やまひこでは「こども店長」「ファン感謝デー」などのイベントも行っています。「ファン感謝デー」ではビンゴ大会が行われ、お米や旅行券・商品券が当たることも!楽しいイベントを企画することで地元のやまひこファンを増やすとともに、 様々な形でお客さんに還元することで地元貢献も果たしています。

トレンドと地元感のいいとこどり!各店舗や社員のインスタグラムもチェック

従業員のアイデアと地元に貢献する取り組みでお客さんを楽しませ続けるやまひこ。やまひこ独自の商品以外にも、全国の名店スイーツや見た目や大きさが不揃いでも味は変わらない規格外野菜なども取り扱っています。 まさにトレンドと地元感のいいとこどりスーパー。各店舗や社員のインスタグラムも個性豊かです。インスタグラムで気になった店舗、お近くの店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか。

ライター名
LOVERダック

※記事内容は配信時点の情報となります。

#名古屋めしデララバ

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