その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている！その町で生まれ、根づく“愛されフード”を、加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、名古屋市中川区「ハローキッド」の「ハンバーグ」と愛知県稲沢市「17Bakery」の「マヌルパン」です。

5mの巨大カウボーイがお出迎え！創業約50年の老舗ハンバーグ店

名古屋市中川区の太平通り沿いに立つ巨大なカウボーイの人形が目を引く「ハローキッド 太平通店」。来年で創業50年を迎えるこの老舗ハンバーグレストランは、地元の人々に愛され続けています。

（地元の男性）
「僕の中ではダントツですね。名古屋で一番うまいなと思います。食べないと損します」

店内に入ると、オープンキッチンで直火焼きするハンバーグの香ばしい匂いが食欲をそそります。今回いただいたのは、40年以上のロングセラー商品「わさびマヨネーズ醤油ハンバーグ」。一口食べると、そのおいしさの秘密がわかります。

（加藤愛アナウンサー）
「やわらかいけど、あらっぽい感じ。しっかりお肉が楽しめますね。しかもこのソース、本当にわさびが程良くきいています」

こだわりの100%牛肉とまき焼きの技術

「ハローキッド」のハンバーグのおいしさの秘密は、お肉にあります。100%牛肉を使用し、すべて店の厨房でひき肉にする徹底ぶり。ひきたてのフレッシュなミンチを使うのが同店のこだわりです。

特に荒びきのミンチは、もはやカット肉のよう！ステーキのようなハンバーグを作りたいという思いから始まった荒びきハンバーグは、中びきと比べても一目瞭然の粗さです。ハンバーグは一つひとつ手で整形され、まきと炭で焼き上げられます。

（2代目代表・小島崇平さん）
「まきを加えることによって、薫製のような鼻に抜けるような薫香を少しつけるのがうちのスタイルです」

さらに、15年ほど前から始めた仕上げのパフォーマンスも見どころの一つ。特製のわさびマヨネーズをかけたり、デミグラスの上にチーズをかけたり、テーブルに出してからお客さんの目の前で仕上げを行います。

（2代目代表・小島崇平さん）
「外食は一番身近なエンターテイメント。アイデアや知恵をしぼって提供しています」

“ナナちゃん人形”にインスパイアされた巨大カウボーイ

店のシンボルでもある5m以上の巨大カウボーイ。この人形を作るきっかけとなったのは、名古屋名鉄百貨店前のナナちゃん人形でした。「ハローキッド」より3年前に誕生したナナちゃんを見て、西部劇好きの先代が「大きな人形を作りたい」と思いついたのが始まりです。

店内もアメリカンな雰囲気で統一され、70年代の高校生の部屋をイメージした装飾も加わり、まさにエンターテインメント空間です。

稲沢市で大人気！韓国発祥の背徳パン「マヌルパン」

続いて訪れたのは、稲沢市の「17Bakery（イナベーカリー）」。ひっきりなしにお客さんが訪れる大人気店で、韓国発祥のマヌルパンに出会いました。

“マヌル”とは韓国語でニンニクのこと。「17Bakery」のマヌルパンは、切り込みを入れた丸パンに特製ニンニクソースをたっぷりと染み込ませ、そこにたっぷりのチーズを挟み込み、さらに上にクリームチーズを絞ったボリューム満点のパンです。

これをオーブンでこんがり焼き上げると完成。高カロリーでも食べたくなることから、パン好きの間では“背徳パン”として知られています。

（加藤愛アナウンサー）
「ニンニクの香りがすごいですね！ふっくらはしているけど、ニンニクのジュワッとした感じも一緒に口の中に入ってくる」

（店主・名倉雄一郎さん）
「だいぶニンニクがきいているので、好みが分かれるけど、好きな方はドハマりするようなパンです」

2020年にオープンした「17Bakery」は、最初はワンオペで始めた小さなお店でしたが、「おいしいパン屋さんができた！」と稲沢で瞬く間に評判となり、2年前に移転して店を拡大。今では毎日100種類以上のパンを焼いてお客さんを出迎えています。

町の人を幸せにする“愛されパン”として、チーズとニンニクたっぷりのマヌルパンが地元で愛され続けています。

五感で味わう直火焼きハンバーグと、やみつきになる“背徳パン”。どちらも食べなきゃ損です！

CBCテレビ「チャント！」2025年12月22日放送より