4月30日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、仏像好きの佐藤楠大アナウンサーが奈良県の室生寺を紹介しました。お目当ては十一面観音菩薩立像。佐藤アナが惚れたチャームポイントとは?ハイキング気分で参拝室生寺は三重県と奈良県の県境の辺りにあり、名古屋から車で約2時間ほど。電車を乗り継いで行くと時間がかかるので、車の方が行きやすいと佐藤。かつて高野山をはじめ女人禁制の寺が多かった中、女性も参拝することができたお寺を「女人高野」と呼んでいましたが、室生寺もそのひとつ。山と一体化している広い敷地で、様々な国宝の建造物、仏像もいて、自然と建物の調和を楽しめる室生寺。佐藤「本堂、金堂、五重塔、奥の院が一ヵ所にぎゅっとまとまっているのではなく、階段を上って行ったら本堂があって、さらに登ったら奥の院っていう少しハイキング気分も味わえるようなお寺です」おちょぼ口が可愛い佐藤「お目当ての十一面観音は室生寺を入ってすぐある宝物殿にいます。たくさん歩かなくていいんです」例えば奥の院に行くには750段の階段を登らなければいけませんが、十一面観音だけ見たい方は入ってすぐ。十一面観音は平安時代の作品。一本の栢木から彫り出されていて大きさが196.2センチ。結構大きめ。平安時代に美しいとされていたであろう、上品で端正な顔立ち。体はやや丸みを帯びていて、腰の辺りは引き締まっているそうです。他の十一面観音は金箔が剥がれてしまっていたり、時代を感じさせますが、室生寺の十一面観音はとにかく色鮮やかなのがひとつの特徴。つい押したくなる佐藤「ちょんと突き出したおちょぼ口が紅色で可愛らしい姿かたちをしています。ひと言で言うなら女性らしさが特徴です」さらに佐藤の琴線に触れたのはおでこにポチッとある白毫。ついつい押したくなってしまうとか。室生寺の十一面観音はは白毫が大きく、大袈裟に言うとおでこの3分の1ぐらいを占めているように見えるそうです。実際そこまではありませんが、それぐらい目立つそうです。佐藤「存在感のある白毫にもかかわらず、お顔の丸みも相まって違和感がない。このバランスが美しいと思います」足元も見どころ足元の台座も注目ポイント。後世に補修されたものではありますが、八重蓮華座という平安時代前期の様式がよくわかるそうです。台座の部分が蓮の花びらが重なった美しい形になっているので「八重蓮華座」と呼ぶそう。佐藤「平安時代に流行った作りなんだと思って見ると、仏像を学ぶためのきっかけにはなるかと思います」宝物殿には他にも国宝がいっぱい。十二神将立像が6体(重要文化財)、地蔵菩薩立像(重要文化財)に、釈迦如来坐像(国宝)という充実ぶりです。つるつるのわけは?室生寺の釈迦如来坐像は独特の造りをしていると佐藤。仏像の髪型は、螺髪という巻貝のようなぶつぶつが密集したスタイルですが、室生寺の釈迦如来坐像は、「螺髪がないんですよ。つるつるなんです。この表現が適切か分からないですがスキンヘッドなんです」。佐藤がつるつるの理由を調べてみたら、「撫で仏」と言われている仏像だったそうです。「撫で仏」とは、自分の身体の悪い部分と同じ部分をさすり、その手でもう一度自分の患部をさすると治ると言われている仏像のこと。よく触られる部分は磨かれたように光っている仏像があるそう。佐藤「それと一緒で、平安時代の人はこの仏さまをみんなで撫でていたんだと思うと、今は国宝として宝物殿に安置されていますが身近に感じますよね」当時の時代背景や作り方に思いを馳せながら、室生寺の宝物殿を訪れてみましょう。拝観料は600円、宝物殿は400円。合わせて1,000円でいろんな仏像、建物を見ることができます。(尾関)