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無声映画に生語り「活動弁護士」最年少26歳にとっての魅力とは

無声映画に生語り「活動弁護士」最年少26歳にとっての魅力とは

今年は最大12連休の「ゴールデンウィーク」。そもそもこの言葉は映画業界で作られたもので、映画制作会社「松竹」が大型連休に集客を図るために打ち出した名前が「ゴールデンウィーク」という説があります。そこで5月1日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、現役最年少の活動写真弁士・尾田直彪さんが登場。活動写真弁士、通商「活弁士」という仕事の歴史や魅力、そして現代における役割について、具体的なエピソードを交えながら語りました。聞き手は竹地祐治アナウンサーと天野ななみです。

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活動写真弁士とは

尾田さんは、活動写真弁士について「無声映画にライブで語りやセリフをつける仕事」と説明します。 映画に音声がなかった時代、スクリーンの横で物語を語り、登場人物の声や情景を表現していたのが活動写真弁士です。

尾田「映画は“活動写真”と呼ばれていて、その傍らで生で語りをつけていた職業が活動写真弁士でした」

当時の映画館では、上映と語りが一体となったライブ体験が提供されていたのです。 その後、映画に音声がつく“トーキー”の時代へと移行したことで、この職業は一度ほとんど姿を消します。
しかし戦後も芸を守り続けた人々がいたことで、現在まで継承されてきました。

26歳、なぜこの道に

活動写真弁士と聞くと年輩のイメージを持つ人も多い中、尾田さんは2000年生まれの26歳。 

もともと尾田さんは表現を生業にしようと上京し、芝居の道を考えましたが、古い映画も好きだったことから、その両方を満たす仕事として活動写真弁士に出会い「知ってすぐに門を叩いた」と振り返りました。

現在、活動写真弁士は全国で20人ほどで「絶滅危惧種みたいと言われることもある」と語るほど希少な存在です。かつては7000人以上いたとされる職業が、時代の流れの中で大きく減少してきました。

さらに活動写真弁士の特徴的な仕事内容が、台本を自ら作る点です。

尾田「ですから、いつも一つの作品を語るたびに、1回映画を見て、自分で時間をかけて台本を書いて、本番。こういった風に仕事をしています」

同じ作品でも語り手によって印象が大きく変わるため、「弁士によってはガラッと印象が変わるのも魅力」と語りました。

幅広いジャンルと長い準備時間

尾田さんは、邦画・洋画を問わず幅広いジャンルを担当しています。

竹地「洋画とかはやられないんですか?例えばチャップリンとかキートンとかバレンティノとかいますよね」

尾田「もちろんやります。あと、アメリカのコメディアンの作品だったり、もちろんドラマの作品もいろんなジャンルをしていますね」

ジャンルごとに語り方も異なるため、「細かいジャンルごとに表現が変わる」とし、「あらゆるジャンルをやる必要があると先輩から教わっている」と話しました。
そのため日々の勉強が欠かせず、読書や映画鑑賞を通じて語彙を増やしているそうです。

また、語りだけでなく役ごとの声色の使い分けやナレーションも必要となるため、天野は「とても大変な仕事」と驚きますが、尾田さんは「大変ですが楽しくやらせていただいています」と前向きに語りました。

もっと地域で開催を

活動の場は映画館にとどまりません。尾田さんは、地域の集会所などに機材を持ち込み、上映会を行うこともあるといいます。
CBCラジオがある愛知県では、尾張旭市での開催経験もあり「地域の皆さんと和気あいあいと楽しんだのが印象に残っている」と振り返りました。

通常の映画館では静かに鑑賞することが多い一方で、活弁の上映では観客が声を出して笑ったり、こどもが「がんばれ」と声援を送ったりすることもあります。「ライブならではの一体感がある」と語り、双方向的な楽しみ方が魅力であることを強調しました。

さらに、熊本出身である尾田さんは「地方では開催機会が少ない」と感じており、「地元でも年に何回かは開催したい」と自ら企画・実施しているそうです。

天野「ぜひまた東海地方でも開催してください」

尾田「もうぜひ、伺いたいと思います!」

映画の原点ともいえる無声映画に新たな命を吹き込む活動写真弁士。尾田さんの語りは、その魅力を現代に伝える貴重な架け橋となっています。
(ランチョンマット先輩)
 

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