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マラソンには性格が出る!増田明美さんが語る観戦と走る楽しみ

マラソンには性格が出る!増田明美さんが語る観戦と走る楽しみ

10月12日はスポーツの日。この日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、元マラソン日本代表でスポーツジャーナリストの増田明美さんをゲストに迎え、さまざまなお話を伺いました。そのなかから、テレビ観戦がもっと面白くなるレースの見どころと、市民ランナーとして走る楽しみ方を紹介します。

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「30kmまでは寝てなさい」

増田さんによると、ペースメーカーがいるかいないかでレース展開は変わるそうです。

ペースメーカーがいる場合、選手は30km地点まで運ばれていき、勝負はそこから始まります。そのため、「30kmまでは寝てなさい」と言われるそうです。

集団の前方で目立つより、いるかいないか分からないほど目立たない選手のほうが有利。30km以降にどれだけ余力を残せるかが鍵です。

スピードに自信のない選手は、ロングスパートをかける準備をします。

一方、ラスト100mでも勝てると確信している選手もいます。その例として増田さんが挙げたのは、かつてマラソンで活躍した瀬古利彦さんでした。

増田「最後だけバーッと抜いて、“せこ”いレースをしたでしょ?あれも戦略ですからね」

風よけはごめん!蛇行の駆け引き

アジア大会や世界選手権、オリンピックのようにペースメーカーがいないレースでは、スタート直後から駆け引きが始まります。

増田「走る人たちの顔を見ながらね、情報とかも全部仕入れておいて。どのタイミングで出たらどうだろうかとか、その集団の中の空気を読んだり、そういう読む力が大事」

光山雄一朗アナウンサーが驚いたのは、先日のアジア大会で先頭の選手が蛇行していた場面です。中継の解説によると、自分だけが風よけにならないよう、後ろの選手にも風が当たるように揺さぶる走り方だそうです。

増田「性格出るね。やっぱり勝負だから、『何で自分が一番前で風よけになるの?』っていう気持ちだよね。マラソンって全部自分が出ちゃうからね、レースに」

後ろの選手に手で前に出るよう促しても、誰も代わらなかったために蛇行したのではないかと増田さんは話します。

光山は、回転しながら折り返す選手にも注目しています。増田さんによると、転倒を防ぐ意味もありますが、一番はスピードのロスを最小限に抑えるための工夫だそうです。

命のスペシャルドリンク

給水は5kmごと。選手が必ず取りたいのが自分専用の「スペシャルドリンク」で、ボトルにひまわりの花を添えたり、きらびやかに飾ったりして、ひと目で分かるようにしています。

スポーツドリンクメーカーも研究を重ね、レース中に疲労を回復したり、35km地点からスパートをかけたりできる飲料を開発してきました。ケニアの選手が2時間を切った記録も、シューズと飲料が支えたといいます。

増田「だからそれを取れなかったら大変なんですよ」

光山「命ですね!」

取り間違いもたまにあり、そこにも性格が出ると増田さん。間違いに気づいて戻しに来る優しい選手もいれば、そのまま走り続ける選手もいます。他の人のドリンクを飲んでしまう選手も、以前はいたそうです。

真ん中派か、端っこ派か

光山はアジア大会で、沿道の近くを走る選手と道路の中央を走る選手がいることにも気づきました。

増田さんは現役時代、歩道側に寄っていったそうです。当時は観客が旗を振っていて、その旗が手に当たるといい刺激になり、観客との一体感も生まれたといいます。

また、外国の選手が中央を走るのには世界大会の道路事情も関係しているそうです。

アトランタオリンピックの道路は両端が下がったかまぼこ型で、端ばかり走ると股関節の位置がずれてしまうため、バランスのいい真ん中を走る必要がありました。

気分の問題でもあるという増田さんの話に、三浦優奈は、空いている電車で端に座る人と同じ心理かもしれないと例えます。聞けば三浦も増田さんも光山も、端っこ派でした。

増田「じゃ走ったら端走りますよ、きっとみんな」

景色を数えればゴールはすぐ

市民ランナーにとっての魅力は景色だと増田さん。観光名所を巡る都市型マラソンは、ピクニック気分で楽しめます。競技者は距離を数え、タイムとにらめっこしながら走ります。

増田「でも市民ランナーの人は、距離よりも、目標とする景色を数えながら、旅するみたいに行くと、あっという間にゴールに着いちゃう」

光山「『走る』ってなると、『大変そう』が先行するけど、『景色楽しもう』っていう感覚で参加するって気持ちだと、モチベーションが変わってくるかもしれませんね」

「旅をするでいいです。マラソンは旅」という増田さんに、「いいことば!」と感激する光山。

旅に必要なのは強い足

「いいことば言っちゃった」としながらも、それができるのは強い足があってこそだと増田さん。

増田「歩くのも一緒、歩くのも旅ですよ。名城公園とかもういつも旅してるよ、私」

名城公園は、土の道もあり、ゆっくり走ったり歩いたりする人がいる健やかな場所だそうです。

三浦「ハーフマラソンとかマラソンとかではなくて、まずは公園を楽しむ、そこから少しずつ走ってくるのもいいかもしれないですね」

景色を楽しむ気持ちが、走り出す一歩を軽くしてくれそうです。
(minto)
 

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