「金麦」も「本麒麟」もビールに!10月の酒税改正で何が変わる?
10月の酒税改正で発泡酒や第3のビールが増税となるのを前に、スーパー各社が売り場の拡大を進めており、秋口の販売合戦が熱くなりそうです。9月17日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、ジャーナリストの北辻利寿さんに、改正の中身とビール業界の動きについて伺いました。
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来月の改正ではビール類の税率が統一され、350ミリリットルでビールが9.1円の減税となる一方、発泡酒と第3のビールは7.26円、チューハイは7円増税されます。
ただし、減税となるビールも、その分がそのまま店頭価格に反映されるわけではないとみられます。
宮部和裕アナウンサーに、飲みやすくなるのか、それとも税が増えてトータルではどうなのかを問われた北辻さんは、率直にこう答えました。
北辻「わかりません。わかりませんって言っちゃあれですけど、本当、これ難しいですよね」
ビールと何が違う?
難しさの理由は、ビール、発泡酒、第3のビールの違いにあります。
ビールは麦芽の使用量が50%以上、発泡酒は50%未満のものです。第3のビールは新ジャンルで、ビールでも発泡酒でもなく、アルコール分10%未満などのものを指します。
ビールメーカー各社は、ビールより税を低くするために、ビールではない飲み物として商品化し、値段を抑えながら味をビールに近づける研究開発を重ねてきました。
税率が統一されれば、税を抑えるための開発は役目を終えることになります。
「原点のビール」に変身
ビール各社の代表的な動きが、サントリーの第3のビール「金麦」です。麦芽の使用率を50%未満から50%以上に引き上げ、第3のビールから生ビールへと切り替えます。
北辻「一応ビールを名乗っていた別の飲み物だった金麦が、本物のビールに姿を変えるっていうのがわかりやすいかなと」
宮部「原点になるわけですか。第3どころかゼロ、原点のビールになるわけです」
看板ビールも刷新
アサヒビールはすでに先月、「スーパードライ」を刷新。麦芽の使用比率を引き上げ、飲みごたえを向上させました。
キリンの「本麒麟」も、金麦と同様にビールになります。
一方、サッポロの「黒ラベル」やキリンの「一番搾り」など、もともとのビールでも味の改良が相次いでいます。
ビール会社以外の動きもあります。イトーヨーカドーやホームセンターのカインズ、ドン・キホーテなどが、プライベートブランドのビールを安く発売しようとしています。小売店側が価格を下げる形です。
北辻「この税制が改正されることによって、ビール業界自体にいろんな変革があるんですけど、そこに新たな参入もあるということです」
苦いのは味だけに
これまで、節約のために割安な発泡酒や第3のビールを選んだり、本数で調整したりと、自宅での一杯にマイルールを設けてきた人は多くいます。
酒税改正は、こうした工夫を更地に戻すものだと北辻さんは指摘します。
北辻「冒頭『わかりません』って申しましたけど、本当にどうするかというのを、もう一度皆さん向き合っていただくということになると思います。苦味は味だけでいいんですね。家計とかを含めての苦さはちょっと勘弁してほしい」
宮部「ちょい苦でお願いします」
税率の統一は、ビール各社や小売店だけでなく、飲む側にも一杯の選び方を見直すきっかけとなりそうです。
(minto)
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