助かった命を守るには?熊本地震、初の災害関連死か
熊本県は、最大震度7を観測した地震による死者が、災害関連か調査中の人も含めて8月2日の時点で38人になったと発表しました。このうち1人は車中泊をしていた70代の女性で、熱中症の疑いがあり、この地震による初の災害関連死の可能性があるということです。8月3日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が、災害関連死とは何か、そして防ぐために必要な備えについて解説しました。
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災害関連死とは、避難生活の疲れや環境の変化によるストレスなどから体調が悪くなって亡くなり、自治体によって災害が原因だと認められたものを指します。
この認定には時間を要するため、今回もまだその可能性があるという段階です。2024年の能登半島地震や2016年の熊本地震では、災害関連死の数が直接死を大幅に上回りました。
亡くなった女性が寝泊まりしていた車はガソリンが切れていて、エアコンが効いていなかったのが原因だったようです。
石塚「ひとつの大きな関連死ということになってくるんだと思います」
避難所でも起きる
避難所の環境は決して良いものではありません。ストレスも溜まるため、元々体調が悪い人やお年を召した人の場合、それが命を落とすことにつながるケースもたくさんあります。
石塚「つまり災害関連死ってのは幅がすごく広いんですよね。今回のような、車中泊してたらねっていうのは確かに分かりやすい例ではあります。大変、かわいそうな例だけれども」
災害そのものによる犠牲を減らすことも重要ですが、災害では命を落とさずに済んだのに、その後の事情で関連死に至る人が多いのも実情です。
石塚「やっぱり事前にどれだけ準備ができてるか、対応できてるかってことにすごく大きく影響するので。関連死の方をいかに減らすかっていうのは大きなテーマだと思いますよね」
木原稔官房長官も、熊本地震を受けた政府の被災地対応について、今後は災害関連死の抑制に軸足を置く考えを示しました。
広場に並ぶテント
石塚は、光山雄一朗アナウンサーが能登半島地震を取材していたことに触れます。自身も1995年の阪神・淡路大震災や東日本大震災で現地に入っていきました。
石塚「昔の避難所やなんかを見て、これはダメだね、直そうねっていうところ、いろいろ改革も確かに進んでるんだけど、まだそこできてないのっていうのも今思うと本当にたくさんあるんですよ」
イタリアも地震の多い国です。大きな地震を取材した際には、震災が起きてすぐの早い段階で、広場一面にテントが立っていたといいます。そうした備えができているためです。
石塚「気候だとか場所だとか広さだとか、いろんな条件はあると思うけど。テントだから体育館で雑魚寝するよりはプライバシーが守られたりっていうのは、もう何十年も前やってましたからね」
日本では同じような取り組みが始まったところです。
石塚「そういうことを積み重ねることによって、関連死の方は防げる可能性が高くなってくるんで、ぜひいろいろやってほしいと思いますね」
(minto)
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