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CBC友廣南実アナ、7年ぶり復活の甲子園ジェット風船で待っていた“まさか”

CBC友廣南実アナ、7年ぶり復活の甲子園ジェット風船で待っていた“まさか”

次世代の人気アナを目指す若手アナウンサーたちがしのぎを削る、のびのびトーク番組CBCラジオ『アナののびしろ』。5月30日放送の担当は、大の阪神タイガースファンである友廣南実アナウンサーでした。今年、復活した甲子園のジェット風船について、こどもの頃に夢中になった思い出とともに、大人になった今だからこそ抱いた複雑な胸の内を語りました。

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甲子園の名物風船

大人になってしまったなと思う瞬間。友廣が最近それを感じたのは、趣味である野球観戦でのことでした。

今回のテーマは勝敗ではなく、今年から甲子園で復活した応援スタイル「ジェット風船」について。

7回裏の攻撃を前に、「ラッキーセブン!」の掛け声とともに、80センチほどの細長い風船を一斉に空へ飛ばす演出で、球場全体が一致団結して盛り上がります。

野球は9回まであるので、負けている時は「ここから反撃だ!」、勝っている時は「このまま守り抜くぞ!」という気持ちで楽しむのです。

元祖は阪神か広島か

ジェット風船の歴史を調べてみると、始まりは1980年頃。阪神が先か、広島東洋カープが先かで、ファンの間でしばしば論争になります。

きっかけは、甲子園球場での阪神対広島戦で広島ファンが飛ばしたことらしいのですが、甲子園はタイガースの本拠地。阪神ファンも「うちが元祖だ」と主張しているようです。

友廣「ごめんなさい。私も調べたけれど、まだジェット風船を始めたのはタイガースファンだと言い続けようと思ってしまっています」

黄色い花火の思い出

親に連れられて初めて甲子園に行ったのは3歳の頃。当時の7回裏は、黄色い風船を飛ばすカーニバルのように見えていました。

3時間近い試合をずっと観戦していられなかった友廣は、父親にお使いを頼まれてウロウロすることもありましたが、7回裏には絶対に間に合うよう戻ってくる。それがマイルーティンでした。

黄色い風船を膨らませ、口を手で持って音楽に合わせて動かし、タイミングを合わせてパッと離すと、一斉に夜空へふわーっと浮かび上がります。

友廣「『黄色い花火がたくさん打ち上がった!』っていうイメージで、めちゃくちゃ綺麗だったんですよ」

プシューッと空気の抜ける音も花火のヒューという音とどこか似ていて、視界が一気に黄色く染まる光景を、こどもながらに幻想的だと感じていました。

7年ぶりの復活

ところがこのジェット風船は、口で膨らませるもの。新型コロナウイルスが流行した際、感染対策として中止になってしまいました。7回裏の楽しみがなくなり、阪神ファンの多くが物足りなさを感じていたはずです。

それが今年、およそ7年ぶりに復活したと聞き、友廣は4月の末、父親とふたりで甲子園へと向かいました。

感染症対策として息を吹き込む方式から空気ポンプに変わり、ジェット風船2本とポンプがセットになった700円の商品を購入。

膨らませていいのは7回裏が始まってからというルールなので、昼ご飯を食べ、コーヒーを飲み、クレープを食べ、お手洗いも済ませ、準備万端で挑みました。

友廣「まあ正直、勝ち負けや誰かのプレーとかいうよりも、もうジェット風船だけを楽しみに行っていました」

待望の打ち上げ

そして迎えた7回裏。空気ポンプで風船を80センチまで膨らませました。流れるのは、おなじみのメロディー。

「テーテッテテーテッテー テーテッテテー テーテーテー テレレテレレテレレテレレテーテーテー テーテッテテー」

思わず口ずさんだ友廣でしたが、「ちょっと待って…(笑)しんどかったですね、ごめんなさい。阪神ファンの人に怒られるかも。私が思ってる音程と全然違うものが口から出てしまった」と恐縮しきり。

曲の終わりに手を離すと、夜空に黄色い花火が広がりました。シューッと空気が抜ける音とともに、視界いっぱいに黄色が染まっていく。こどもの頃に見たものと同じ景色です。

友廣「すっごく綺麗。これが見たかった。7年ぶりです」

ジェット風船の素晴らしさをかみしめると同時に、懐かしさもこみ上げてきました。

潔癖症ではないけれど

ただ、その余韻もつかの間でした。空気が抜けきったジェット風船は、舞い上がるスピードの2倍以上の速さで落ちてきます。

自分が作った風船ならいいのですが、どこの誰かが必死に作った風船が、いくつもいくつも友廣めがけて降ってくるのです。

友廣「一瞬で、黄色い花火が“黄色い攻撃物”に変わりました」

潔癖症というわけではないものの、一度気になってしまうとよけきらないと気が済まない友廣。前後左右から降ってくる風船を、体をくねくねと曲げながら必死によけます。

友廣「変な人だなと思われたと思うんですけど、よけきりました」

これ1,000円になるよ

ふと床を見ると、いくつものジェット風船が情けない姿で転がっています。

ほんの少し前まで、みんなが笑顔で「わー綺麗」と言って飛ばしていた風船が、今では踏みつぶされて汚れてしまっている。そこで友廣の頭をよぎったのは、まさかの「お金」でした。

友廣「これ全部集めたら、100円、200円…これ1,000円になるよ。もったいないなって」

こどもの頃あんなに幻想的だと思っていたジェット風船が、今は黄色い攻撃物に見えたり、お金に見えたり。

友廣「嫌な大人になってしまったんだなと感じた瞬間でした」

嬉しくないホールインワン

そんなことを考えていると、左手にポトンと違和感が。手に持っていた木浪聖也選手のリンゴジュースのカップに、なんとジェット風船がカップインしていたのです。

ワンバウンドもせず、そのまますっぽりと中へ。

友廣「こんなに嬉しくもないホールインワン、ありますか」

すっかり気持ちが折れた友廣は、それ以来、7回裏には売店へ逃げるようになりました。

友廣「一番しぼんだのは、私の気持ちでした」
(minto)
 

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