乗り物酔いが解消!ジェットコースターも平気になれる方法は?
5月29日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、リスナーからの健康の悩みに対し、心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が回答しました。今回は「車に酔わない方法」「ジェットコースターが乗れるようになる方法」についての相談を取り上げました。果たしていい方法はあるのでしょうか?
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くジェットコースターに乗りたい
普段から「50歳を超えたらジェットコースター系のアトラクションは無理」という説を唱える北野誠。60歳のリスナーからこんな相談が寄せられました。
「こどもたちが結婚し、孫を遊園地に連れていく日がきてもおかしくありません。今でもその場でくるくる回ると気持ち悪くなります。今のうちに三半規管を鍛え、孫と一緒にユニバに行きたいです。目が回ったり、気持ち悪くならないようにできませんか?」(Aさん)
開口一番「できます!」と答える吉田先生。
吉田「三半規管を鍛えるのではなくて、三半規管から脳に到達した情報分析の能力を高めるんです。こどものときにはよく乗り物酔いしたのに、ある年齢からしなくなったということはありませんか?」
北野「僕は小学校の2、3年まで遠足がいやで仕方なかった。4、5年から急に全然酔わなくなりました」
吉田「そういう方は多いです。あれは三半規管が成長したのではなくて、三半規管からの情報を脳が正しく分析できるようになったので、酔わなくなったのです」
乗り物酔いとは
では、どうすれば三半規管からの情報を正しく処理できるようになるのでしょうか?
吉田「乗り物酔いというのは三半規管でどっちの方向に回転しているか感じるというのと、目で見た情報のギャップによってなるものです。
乗り物酔いは、異常事態が起こって『これは毒である可能性があるので、とりあえず吐いておこう』とする人間の生きる知恵なんです。
脳が混乱している状態は毒を食べた可能性が高いので、脳がわざと吐き気を作っているのです。でも年齢とともに、これは毒ではないと脳が学習してくると、脳はわざわざ吐き気を作る必要がなくなるんです」
乗り物酔い防止の方法
北野「では、酔い止めの薬は何をやっているんですか?」
吉田「あれは脳を鈍感にしているんです。やばいものなら吐いておこう、というような脳の生きるための反応を起きにくくしているのです」
そこで乗り物酔いをしない方法です。
吉田「乗り物酔いに悩んでいる方にぜひやって欲しいことがあります。遠くを見るのはみなさんわかっていると思います。それは、目で見た情報と耳で感じとっている揺れとのギャップがないからです。
それに加えてやっていただきたいことがあります。
特に車に乗っている時、これから右に曲がるとき、右のほうに頭を傾ける。左に曲がるときは左に傾ける。香川大学で実験を行ったら、これによって、内耳の情報を脳が分析する力が高まる。その場も酔いにくいし、より酔いにくい体質に変わるとわかってきました。
昔からわかっていたのは、車はただ乗っている人は酔いやすい。運転している人は酔わない。なぜそうなるのかというと、運転している人はこれから右に曲がるとき内耳で曲がっているという情報が事前にわかっているからです。
右に曲がると右に傾けると運転者と同じような脳の状態になることがわかっています。このように、三半規管を鍛えるのではなくて、脳の情報分析の力を高めればいいんです」
ジェットコースターに乗る方法
では、ジェットコースターに乗れるようになるにはどうしたらいいでしょうか?
吉田「ジェットコースターに乗るとき大事なのは、ちょっとだけ難しいジェットコースターに乗ることです。これは脳に教育していくことなんです。大事なのは“ちょっとだけ”無理をして挑戦してクリアしていくことです。
とても怖いものに乗ると、脳はジェットコースターはとても怖いものだと学習してしまうので、より症状が重くなります。逆に、昔ながらのジェットコースターに乗って、大丈夫だった、楽しかったと経験したら、脳の許容できる範囲がどんどん上がっていきます」
筆者は、乗り物酔い予防のため曲がる方向に事前に首を曲げるのは実行していますが、効果抜群です。
「三半規管が弱いから」とよく言いますが、脳の情報処理を改善するとうまくいくことも多いんですね。
(みず)
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