ホルムズ海峡で注目、「機雷」とはどのような兵器?
アメリカがイランを攻撃して以降、ホルムズ海峡では緊張状態となり、そこを通って運ばれる原油に影響があり、各国のエネルギー政策に影響を及ぼしています。イランが実質的にホルムズ海峡を封鎖し、機雷を敷設したようです。3月18日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が機雷について解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと三浦優奈です。
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機雷というのは水中に設置し、船が接近や接触をすると爆発するしくみの兵器で、まさに地雷の海中版ともいうべきものです。
18日現在で、イランは機雷をホルムズ海峡に敷設したとほのめかしている状況。
本当に敷設したかどうかは不明ですが、実際にはインドやパキスタン、中国はホルムズ海峡を通過しています。
これをもって、機雷が実際に敷設していないとは言い切れません。
イランは「アメリカやイスラエルに加担しない国は通っても良い」と語っているため、許可をした国には機雷の場所を教えたり、ミサイルやドローン攻撃を行なわなかったりして、安全に通せるようにしているかもしれません。
機雷を積極的に利用する理由
兵器に機雷を使う理由はいくつかあります。
まずは、実際に敷設しているのかどうかがわかりにくいことから、心理的なプレッシャーを与えられる点。
機雷があるかもしれないと思うと船が通れず、経済的な打撃を与えることができてしまいます。
2つ目はミサイルなどと比べてコストが低い点。石塚は「物によっては20万円ぐらいからできる」と語り、何百万円もするミサイルと比べれば安く、たった一発で軍艦を無力化させてしまう可能性があるためです。
その点でも「貧者の武器」と呼ばれる地雷との共通点といえます。
3つ目は敷設がしやすいこと。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は「機雷をまく専用の船はすべて沈めた」と語っています。しかし、それがたとえ本当だとしても、一度の個数は多くないかもしれませんが、通常の漁船でも撒くことはできるため、今後機雷が増えないとは言い切れません。
機雷の厄介な点
機雷は使う側にとっては有効な兵器なのかもしれませんが、大きな問題点があります。
戦争が終わると後始末をしなければなりませんが、その際に機雷を除去するための船、掃海艇があります。
ただ、機雷がどこにあるのかまいている側もわからないため、見つけ出して無力化するのが大変。この点でも地雷と共通点があることになります。
その掃海艇ですが、実はアメリカはそこまで能力が高くないそうですが、実は日本はレベルが高いとされています。
なぜかというと、第二次世界大戦の時に日米合わせてなんと6万個もの機雷を撒き、終戦後、海岸に流れ着いた機雷を誤って触れて亡くなった方もいたそうです。
そのため、日本は機雷を除去する技術を向上させたという悲しい歴史があるのです。
今は戦争中のため掃海艇が行くわけにはいかず、危険なあと片付けを日本が行なうのは釈然としないかもしれませんが、平和のために日本が活躍する時が来るかもしれません。
(岡本)
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