「なまはげ」も衰退?地域行事に立ちはだかるコンプライアンスの壁。
秋田県男鹿半島の伝統行事として有名な「なまはげ」。鬼のような格好をして家庭に訪問し、「泣く子はいねがー」と叫ぶ国の重要無形民俗文化財で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている日本の代表的な伝統行事です。そのなまはげが今、存続の危機にさらされていると東洋経済オンラインが報じました。他にもさまざまな伝統行事が簡略化されたり廃止されたりしているそうですが、その原因とは?2月12日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーが、この記事を話題にします。
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神様の使いとされているなまはげ。訪問された家ではお酒やごちそうでもてなす風習になっていますが、そのお膳を提供する家庭が核家族化、少子高齢化などにより少なくなってきているとのこと。
また、何軒も回ると食べるのが大変なためかか、近年はお膳やお酒のもてなしを不要としている地域もあるそうです。
さらに「夜遅くに来られると困る」との声もあり、玄関先にとどめて家の中に入れないケースや、家の中で暴れて家具などが壊れ、弁償が発生することも。
かつて夜遅くに来ようが多少家具が壊れようが、「神様の使いだから仕方がない」と許されていたと思われますが、最近はそうもいかないようです。
中には12月初旬に回覧板を回して、なまはげが訪問して良いかどうかアンケートを取る町内会もあるとのこと。
なまはげにとっては泣く子を探すよりも、訪問できる家を探すのに苦労する羽目になっているようです。
祭りの形に変化も
記事によれば、他の地域でもコンプライアンスや男女への配慮により、祭りの形が変わっているケースがよくあるようです。
例えば、三重県にある尾鷲神社で開催されている「ヤーヤ祭り」では、男衆が心身を清めるために全裸で海や川へ飛び込む「垢離掻き(こりかき)」という行事がありますが、2024年からは下着着用がマストとなったそう。
これはSNSで拡散されることへの懸念や、裸での参加を嫌がる人が多くなったことによる参加者の減少を食い止めたいという思いがあるようです。
1000年以上続いた伝統行事も廃止
長らくの伝統が途絶えたことで話題になったのが、岩手県奥州市で行なわれていた「蘇民祭」。
2008年には蘇民祭を題材にし、裸の男性がアップになったポスターに対し、「不快感を与えかねない」としてJR東日本が掲示を断ったというニュースでも話題になりました。
その蘇民祭の「裸祭り」はコロナ禍で中断していましたが、2024年に1000年以上の歴史にピリオドを打ちました。
原因である高齢化や担い手不足はあらゆる地域で起こっている問題で。
今後は女人禁制の撤廃や地域外の方の参加など、門戸を広げなければ存続できない祭りが増えていくかもしれません。
(岡本)
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