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なぜ衆院選だけが「総選挙」と呼ばれるのか?

なぜ衆院選だけが「総選挙」と呼ばれるのか?

第51回衆議院議員選挙が27日に公示され2月8日の選挙となり、にわかに選挙戦が激しくなってきました。昨年10月に発足したばかりの高市政権と、日本維新の会との新たな与党の枠組みに対して信を問うと自民党は主張していますが、今回の選挙のポイントは何でしょうか?1月28日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が、あらためて衆議院選挙の基本と今回の選挙の注目点についてわかりやすく解説します。聞き手は永岡歩アナウンサーと三浦優奈です。

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衆議院議員選挙

ニュースでよく「総選挙」という言葉を耳にしますが、これは衆議院選挙だけに使われる言葉で、参議院では使われません。

これは衆議院選挙は全員が入れ替え対象となるのに対し、参議院は3年ごとに半数だけ選挙をするため。

また、国会議員を「代議士」と呼ぶことがありますが、これは衆議院議員のみ。

戦前の旧憲法下でも衆議院はあったものの、参議院はなく貴族院がありました。
貴族院議員は選挙ではなく華族や高額納税者などから選ばれたため、国民の選挙を経ていません。
そのため、国民の代わりに議事を進行する衆議院議員だけが「代議士」と呼ばれ、その名残が今も続いているのです。

参議院議員も選挙を経て選ばれているのに、ちょっと違和感はありますね。

参議院は必ず任期が6年なのに対し、衆議院はいつでも解散する可能性があるという点で「衆議院議員の方が最近の民意が生かされているという意味もある」と、石塚は補足。

また意外と知られてないのが、公示と告示の違い。
衆議院の総選挙や参議院の通常選挙は、天皇陛下が公示をされるという点で公に示す「公示」。
その他の知事選挙や市長選挙などは、単に「告示」ということになります。

短期決戦のデメリット

今回の選挙は短期決戦で、選挙運動の期間はわずか12日。そのため、立候補者の調整ができていない選挙区が出てきています。

本来であれば、事前に与党や野党間で「この選挙区にあなたの党が出たら票を食い合うので、他の選挙区に出てほしい」と調整するのですが、今回はその時間がありません。
しかも今回は、選挙の直前に中道改革連合が結成されていますので、より複雑化しています。

高市総理が解散したのは、少数与党である現状を変えて安定政権にし、政策を進めたい思いがあるようです。

しかし、解散に反対の人々からは「まだ政権発足が数か月で、いろいろ政策や議論を進めた中で信を問うべき」という指摘もあるようです。

予想できない状況

今回の選挙結果の予想は、専門家の間でも「まったく読めない」という意見が多数。
公明党と立憲民主党がくっついたことがどう働くのかわからないことと、細かい政党が多数あることによる多党化がその背景にあります。

80選挙区ほどで自民党と日本維新の会がぶつかる選挙区もあり、参政党は自民党の中でも比較的右寄りではない候補者にぶつけたりと、いわゆる保守層の中でも票が割れる可能性も出てきています。

連立与党の勝敗ラインは過半数と表明していますが、実際にどうなるのでしょうか?

先行きがわからないだけに、今回は特に一票が重要になりそうです。

ただ、石塚は最後に「ほとんどの党が消費税減税をうたっているが、財源の話になるとうやむやになるのが気になる」と苦言を呈しました。
(岡本)
 

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