平成生まれ、令和のシール交換ブームの問題を嘆く
近年再燃している「シール交換ブーム」。平成の小学生文化として親しまれてきたシール交換が、令和の今、売り切れるほどの人気を呼び、転売問題へと広がっています。1月8日の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと山本衿奈がこの話題について語り合いました。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く平成のブームを懐かしむ
ふたりは平成のシール交換世代。
山本は平成4年生まれで、「まさにシール交換はやってた世代」と振り返ります。
小学校4、5年生の頃にはシール帳を持ち歩き、友達同士で交換するのが当たり前の光景だったそうです。
永岡も平成元年生まれの妹が同じようにシール交換をしていたことを明かしました。
当時主流だったのは、いわゆる“ペラペラ”の薄いシールや、四角いブロックシール。
キャラクターものやデザインの違いによって価値が変わり、「これは1枚」「いや2枚必要」といった独自のルールが自然と生まれていたそうです。
永岡「経済を学んでいくというね、なんかそういう等価交換とは。みたいな、駆け引きみたいな。あったじゃない」
こどもながらに経済感覚の入り口になっていたのではないか、と語ります。
ブームの勢いがすごい
永岡が現在のシール交換ブームを知ったきっかけは、最近訪れたイオンでの出来事でした。
ファンシーショップに人が殺到し、シール売り場には購入制限の注意書き。「お1人様1枚まで」「全部で5枚まで」という表示が。
最初は、流行中のキャラクターグッズが並んでいるのかと思った永岡でしたが、実際に売られていたのは、いわゆる“今風のシール”。
インフルエンサーの影響で注目を集めているアイテムだといいます。
その代表例が「ボンボンドロップシール」です。
製造元は大阪のメーカー・クーリアで、デザイナーは28歳。
自身も小学生時代にシール交換を楽しんだ世代で、「平成レトロブームを狙ったわけではない」としながらも、結果的に当時の感覚が今の若者に刺さりました。
永岡は、10代、20代のインフルエンサーたちが「うわ、これかわいいな」と感じ、一気に拡散する流れが、現在のブームを後押ししていると分析します。
問題が浮上
しかし、人気の高まりとともに問題も表面化しています。
税込500円程度のシールが、フリマサイトでは高額で取引され、模倣品まで出回る状況に。
永岡は、ポケモンカードの転売問題を引き合いに出しながら、シールも同じ構造に巻き込まれていると指摘しました。
手に入らないとより欲しい。その心理がさらに需要をあおり、欲しい大人が今度は本気になってしまうという連鎖が起きているといいます。
永岡「だから、本当に欲しい子だけが手を上げてたら、そんなんもう足りないなんてことはないはずなんですけどもねえ」
本来であればこども向けの商品であるはずのシールが、大人の転売や経済力で市場を歪めている現状に、永岡は強い違和感を示します。
実際、永岡の娘もシールを求めるそうですが、家庭では100円ショップで購入できるボンボンドロップシール風のぷっくりシールで楽しんでいるとのこと。
これには山本も「100均でも十分可愛いですもん」と共感し、身近な楽しみ方の大切さを感じさせました。
大人の自己顕示欲が生む悲しみ
永岡はYouTubeショート動画で見かけた光景について語りました。
画面に映るのは、明らかに大人の手。
シールを貼る行為そのものよりも、その先にある再生数や注目を目的としているように見えたといいます。
永岡は「だからもうシールが欲しいんじゃないねん。シールをあげることによるその先のバズリとか、その自己顕示欲とか」
承認欲求を満たすことが目的化しているのではないかと問題提起しました。
その影響で本当に欲しいこどもたちが手に入れられず、悲しい思いをしている可能性もあると指摘します。
懐かしさから始まった平成の遊びは、令和の今、SNSや転売と結びつき、まったく違う表情を見せています。
どうか全てのこどもたちが楽しめるブームであり続けるためにも、今こそ大人のモラルが問われているのかもしれません。
(ランチョンマット先輩)
番組紹介
読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。


