トランプの焦り、解散総選挙、W杯の不安…2026年注目トピック
1月5日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が2026年の注目トピックを解説しました。年明け早々のベネズエラ攻撃から高市政権の解散戦略、サッカーワールドカップへの懸念まで、幅広く取り上げています。
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2026年の国際情勢を占う上で、大きな軸となるのはやはりトランプ大統領です。1月3日、アメリカがベネズエラに対して大規模な軍事攻撃を実施し、マドゥロ大統領夫妻を拘束してニューヨークに移送するという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
今年11月にはアメリカで中間選挙が行なわれます。大統領任期4年の折り返しにあたるため中間選挙と呼ばれ、下院議員は全員、上院議員は3分の1が改選されます。
一般的に、現職大統領の政党は中間選挙で苦戦する傾向があります。有権者が2年間の政権運営を評価した結果、与党が議席を減らすケースが多いのです。
焦るトランプ大統領
トランプ大統領の支持率は就任当初に比べてかなり低下しています。現在は上院も下院も共和党が抑えていますが、このまま続くかどうかはわかりません。
石塚「相当焦りがあるっていうのもひとつあって。中間選挙までにいろいろやってくるんじゃないか。そのひとつが、今回のベネズエラ攻撃だったかもしれませんね」
昨年、世界中を振り回した「相互関税(トランプ関税)」の問題についても、アメリカの連邦最高裁判所で間もなく判決が出る見通しです。大統領の権限を超えているのではないかという判断が示される可能性も指摘されています。
ウクライナやガザの問題に加え、今度はベネズエラも加わった年明けとなりました。
高市政権と連立の行方
国内に目を向けると、昨年10月に発足した高市早苗政権は支持率が非常に高く、世論調査でも下がらず横ばい状態が続いています。
1月下旬から通常国会がスタート。現在、自民党は日本維新の会と連立を組んでいますが、微妙に溝もあります。
石塚「国民民主党を仲間に加えれば盤石になるし、維新に対して『好き勝手言ってられないよ』という状況を演出するっていうのも多分ある」
解散総選挙はあるのか
最も注目されるのが解散総選挙の可能性です。予算の成立前後、あるいは通常国会閉会のあたりで解散があるのではないかという見方も出ています。
石塚「今は衆議院でほかの党と協力するとかろうじて過半数、参議院はまだ足りないみたいな状況。解散してうまく勝てれば、それが逆転して盤石になるという可能性もある」
一方で、解散しないという選択肢もあります。解散しなければ衆議院も参議院も選挙はかなり先になるため、ギリギリの連立でも支持率の高い政権をしばらく維持できるという見方もできます。
石塚「議席を増やしたいという要求にどう対応するかも見物ですけどね」
スポーツイヤーの不安要素
2026年はスポーツの話題も豊富です。冬季オリンピック、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、アジアパラ競技大会、そしてサッカーワールドカップと、大イベントが目白押し。その中でも石塚が心配しているのはサッカーワールドカップです。
今回は史上初の3カ国共催で、開催国はアメリカ、カナダ、メキシコ。トランプ政権になってから、この3カ国の関係は悪化しています。
石塚「ベネズエラの問題でも、トランプ大統領ははっきりと『メキシコだってわかんねえぞ』みたいな脅しをかけてますから」
ファンや選手が3カ国の国境を越えて行き来しなければならない大会を、スムーズに運営できるのかと石塚は懸念を示します。
こうした状況を踏まえてか、FIFAの会長が急に新設した「FIFA平和賞」の第1回受賞者にトランプ大統領を選んだことも話題になりました。FIFA会長自身も独裁的だという指摘があり、そうした思惑もあったのかもしれません。
国際情勢、国内政治、そしてスポーツと、2026年は様々な分野で大きな動きがありそうです。
(minto)
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