中日OB・吉見一起が願う、ドラ1中西聖輝に貫いてほしいこと
12月23日、中日ドラゴンズOBで野球解説者の吉見一起さんがCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演し、主に投手に関するリスナーからの質問に答えました。聞き手は加藤里奈と三浦優奈です。
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「ドラフト1位の中西聖輝投手、期待しかありません。吉見さんはどのような投手ととらえていますか?」(Aさん)
吉見「僕も期待しかありませんよ。ただフルに1年間投げてるんで、そこがやっぱり怖い、懸念点ですよね」
2025年は春と秋の大学野球、夏には日米大学野球選手権大会の日本代表として活躍しました。
「投手タイプが吉見さんに似てるんじゃないかと言われてますが、いかがですか?」(Bさん)
吉見「いやいやいやいや」
きっぱり否定する吉見さん。その理由は?
貫いて欲しいこと
吉見「試合で楽しそうに投げてるのが僕との違いですよ。僕は嫌だなあと思って投げてました」
吉見さんは不安いっぱいで投げていたそうです。しかし、中西投手の大学の試合を見ると、すごく楽しそうに投げていたとか。
吉見「プロはレベルが違うけど、そのスタイルは貫いてほしい」
吉見さんの、中西投手への印象はパワーと変化球のイメージだそうです。本当にいいピッチャーだと太鼓判。
加藤が気になったのは体力。11月の明治神宮野球大会では中2日で127球を投げ抜きました。
「プロではごく短期間にそれほどの球数を投げることはない」と吉見さん。
吉見「プロは格段にレベルが上がる中で、120球を1週間に1回だけど、1年間続けなくちゃいけない。今までの春と秋に夏の試合も加わる。これからは慣れと体力は必要だと思います」
ブライト、頑張ってちょ
ブライト健太選手について名古屋弁で質問を寄せてくれたリスナーがいました。
「外野が大勢おるから、スタメンとしてファースト、サードで出場はどうだろう?来年は崖っぷちだで頑張ってちょ」(Cさん)
吉見「内野はないですね。外野で勝負ですよ」
外野には岡林勇希選手、上林誠知選手、細川成也選手という強力なライバルがいます。
吉見「今年、何試合かは輝きましたよね。チャンスはあると思うので、外野でスタメン奪ってちょ、だね(笑)」
頑張れ尾田
加藤が外野手で気になるのが二軍でセンターの尾田剛樹選手。ウエスタン・リーグの首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得。ファーム日本選手権では優秀選手賞を受賞しました。
吉見さんが木下拓哉選手と話した時に「尾田はやりますよ」と言っていたそうです。
「代走などのワンポイントではなく4イニング与えたら、それなりに結果を残す選手」というのが木下選手の評価。
吉見「岡林、上林、細川の3選手が不調の時に出てレギュラー並みの活躍をすれば、また尾田使おうかとなりますからね。頑張ってほしいですね」
優しさはいらない
「ドラゴンズの中継ぎについて。吉見さんも推していた勝野(昌慶)投手。球の速さ、向かっていく性格など、ぜひ7回、8回を担って欲しいと思うんですが、いかがでしょうか?」(Dさん)
吉見「僕もそこを担えるピッチャーだと思って2~3年前からずっと言い続けてるんですけど、僕の分析だとマウンド上でちょっと優しさが出るかなあ」
闘争心はあるのですが、遠慮もしくは優しさが入ってしまうので、7~8回を担えないとの感想だそうです。
7~8回を投げるピッチャーは優しさはいらない。向かっていく姿勢だけでいいそうです。
投手独特の感覚
今年は160キロを出している勝野投手。加藤が、勝野投手から聞いた話を吉見さんにぶつけました。
加藤「今年球が速くなったけど、スライダーが落ちにくくなった悩みを抱えていらっしゃったんですよ。球が速くなると連動してそうなっちゃうんですか?」
吉見「いつも以上に腕が走ると、変化球の抜け方がいつもと違う感覚になるんですよ。勝野投手は、たぶんそれで変化しないっていう表現をしてると思うんです」
吉見さんも時々あったという自身の経験を語りました。
ストレートが走っていると思った時は変化球があまりよくない。逆に真っ直ぐが最悪だと思っても変化球を操ってごまかせた時もあったそうです。
吉見「身体の使い方が少し変わるだけで、そういう弊害も時々ありますね。勝野投手はポテンシャルは高い投手だと思ってます」
来年の勝野投手に期待しましょう。
(尾関)
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