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家庭の料理の「おいしい」は誰が決めるのか?

家庭の料理の「おいしい」は誰が決めるのか?

味覚というのは人それぞれで微妙なものです。家族の中で「これがおいしい」「おいしくない」という微妙な問題は誰が決めるのでしょうか?10月24日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、「微妙な感じ」のお題に寄せられた投稿を北野誠と氏田朋子が紹介します。

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冬瓜のおいしさが…

こどものころはその美味しさがわからなくても、大人になってわかるものがあります。

「名古屋に来た頃、関東のスーパーではあまり見なかった冬瓜、こちらではよく見ます。
名古屋出身の主人はこの冬瓜が大好物で、初めて冬瓜を煮込んでみました。作り方がわからず、義理の母に聞いても、母は料理が苦手。

作ってみたけど煮すぎてしまい初回は失敗。薄味で煮るのですが、冬瓜を食べたことのないわたしは味がわからなくて、びしっと味が決まらないのです。

中途半端なまま主人に食べてもらうと、『これでいいんだ。冬瓜の煮物はこの薄味のなんとも言えない柔らかい味がいいんだ』と絶賛するのですが、私にとってははっきりしない味で微妙です。
冬瓜を煮るたびにはっきりしない味を喜ぶ主人に疑問を感じてしまいます」(Aさん)

氏田「歯ごたえもしゃきっとした感じでないですね。確かに好きな人は好きですけど…」

北野「食べたらおいしいとは思うけど、『これがザ・冬瓜』という感じではないでしょうね」

大阪市出身の二人とも冬瓜にはピンとこないようです。しかし、好きな人にははまる味なんでしょう。

「こんなもんだって」

「25年ほど前、結婚して半年が経過したころ。何の文句もなかったけど、ただひとつ料理の味付けが微妙に薄すぎた。
同じく新婚ほやほやのツレにそのことをぼやいたら、『俺だったら食べないな、すぐ作り直させるぞ』と、亭主関白をぶんぶん振り回して、僕に『最初が肝心だ』とアドバイスしてくれました。

さすがにコイツみたいなことはできないけど、夕食で味が薄すぎる牛丼が出たときに勇気を振り絞って妻に言ってみた。『この牛丼、味が微妙に薄い気がすんだよな』と震える声で。

妻は無表情でひとこと、『こんなもんだって』。
僕は『そうなんだ』と同意しました。そこからずっと薄い味」(Bさん)

妻の『こんなもんだって』のひとことでこの夫婦の力関係は決まったようです。北野は「長い目でみたら身体によかったやん」と慰めます。

妻のチャレンジ料理

急に妻がやる気を出して、新たな料理に挑むときの夫の反応は大事です。

「最近うちの配偶者が妙なやる気を出しています。新しい料理にチャレンジする、地獄の一週間。
初めてのアジフライ。揚がってからソースが家にないのに気づき仕方なく『つけてみそかけてみそ』をかける。

昨日は鶏のひきずり鍋と言われて期待して帰ったら、なぜかキャベツを放り込み、出た水分で煮込んだ鶏の煮込み。非常に、非常に微妙な味です」(Cさん)

氏田「え、味付けは?」

北野「塩くらい、ちょっと醤油?」

ちなみに「ひきずり鍋」とは鶏肉で作る名古屋名物のすき焼きのことです。

「レシピを見ながら料理しても、そこにオリジナリティを加える。なぜそのまま作らないのでしょうか?」(Cさん)

やる気がちょっと間違った方向に出たようです。

市販の唐揚げが一番?

逆にやる気のなさが功を奏することもあります。

「昨夜唐揚げ丼を作りました。といっても、唐揚げはお店の総菜コーナーですでに揚げてあるもの。タマネギだけ切り、市販のたれをかけ、卵でとじ、ご飯に乗せたものです。

すると普段は何も言わずに食べている旦那と息子たちが、『かあちゃんの得意料理、唐揚げ丼めっちゃおいしい』、と言って食べたのですが、私の味付けはどこにも入っていません。こんなにほめられても私は素直に喜べません。微妙な感じです」(Dさん)

氏田「大丈夫!作ったことに意味があります」

北野「市販の唐揚げはようできてる」

氏田「うちでも昨日言われました。『このママの焼き鳥、おいしい!』。買ってきた焼き鳥やけど(笑)」

北野「ぎょうさん作ってるやつはレシピがちゃんとできていておいしい。『うちの唐揚げ最高!』と言いますが、唐揚げ専門店はもっとおいしいです、すいません」

家で作っておいしいのは出来立てだからです。しょせんプロにはかなわないという、微妙な結論になってしまいました。
(みず)
 

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