年に一度の「青いマックの日」。ドナルド・マクドナルド・ハウスを知ってますか?

10月19日は「青いマックの日」です。10月14日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』、佐藤実絵子の情報コーナー「世界まるみえこ」では、年に1度だけマクドナルドが「青く」なる特別な日について取り上げました。佐藤が、娘の入院体験から知ったという「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の存在と、この日に込められた意味について語りました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く青いマックの日とは
「青いマックの日」は、ハッピーセットを1個買うごとに50円が「ドナルド・マクドナルド・ハウス」に寄付される日です。
毎年10月のいずれかの日曜日に行なわれる年に1回のチャリティーイベントで、今年は19日に実施されます。この名称になったのは2022年からで、それまでは「マックハッピーデー」と呼ばれていました。
ドナルド・マクドナルド・ハウスとは、病気で入院しているこどもに付き添う家族が、自宅にいるようにゆっくり過ごせることを目指して、病院の隣や敷地内に作られた宿泊施設のこと。ひとり1日1,000円で利用することができます。
付き添い入院の過酷な現実
こどもの付き添い入院は、想像以上に過酷な現実があります。
まずは「寝るところがない」こと。付き添い家族のベッドは基本的にありません。たとえば名大病院などでは布団を有料で借りることはできるものの、ベッドはないため、多くの親がこどものベッドで一緒に寝ているのが現状です。
また「ご飯がない」という問題も深刻です。入院しているこどもの分はあるものの、親の食事は用意されていません。そのため病院内のコンビニで3食をすませることが普通になってしまうのです。
50年前、ひとりの父親から始まった
ドナルド・マクドナルド・ハウスの歴史は1974年のアメリカ・フィラデルフィアに遡ります。
あるアメリカンフットボールの選手が自分のこどもが白血病で入院した際、親たちの大変な姿を見て、病院の近くのマクドナルドのオーナーや医師と相談して募金活動を始めました。
新聞社が提供した家屋を改造して作ったのが、ドナルド・マクドナルド・ハウスの始まりです。
佐藤は「でも、50年以上経っても付き添い入院の大変さは何も変わっていない!」と指摘します。
ドナルド・マクドナルド・ハウスは、キッチンで食事を作って食べることができ、またベッドで足を伸ばして寝られる場所として機能しており、現在世界に380ヵ所、日本には12ヵ所あります。
娘の入院で知った現実
佐藤がドナルド・マクドナルド・ハウスを知ったのは、娘を名大病院で出産したときでした。1ヶ月間NICU(新生児専用の集中治療室)に入院した際、名大病院の敷地内に「なごやハウス」があることを知りました。
佐藤の娘のように早産で生まれたこどもは毎月フォローアップ検診を受ける必要があり、その検診日には重い障害があるこどもたちも来院していました。
車椅子ではなくベッドに近いようなもので移動する子や、車椅子にたくさんの酸素などの機械がついている子も多くいたといいます。
「常に医療ケアが必要な子が世の中にたくさん存在するんだなということがよくわかった」と振り返ります。
佐藤は娘の誕生以降、毎年「青いマックの日」にハッピーセットを買うのが恒例になっているそうです。
大人も参加できる新メニュー
今年はハッピーセットだけでなく、てりやきマックバーガーやビッグマックなどの通常メニューにも募金付きセットが登場。大人も参加しやすくなりました。これらは10月末まで販売されています。
佐藤は「今週の日曜日、よかったらマックに行って気軽に募金活動に参加してほしい。いつもは赤いマックが青くなっているので、この機会に知ってもらえたら」と呼びかけました。
(minto)
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