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大阪・関西万博の運営費、黒字見込み。しかし建設費は?

大阪・関西万博の運営費、黒字見込み。しかし建設費は?

大阪・関西万博が運営費で黒字となりました。チケット収入やグッズ販売が予想を上回り、約230億円の黒字になる見通しとなった一方で、建設費や警備費などを含めると単純な黒字とは言い切れない現実もあります。10月8日放送の『CBCラジオ #プラス!』で永岡歩アナウンサーと三浦優奈がこの話題を取り上げました。

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入場料は高すぎた?

この話題はリスナーの素朴な疑問から始まりました。

「黒字になりましたね。入場料、駐車料金、食事、全て高額でした。230億円くらいの黒字になるのであれば、もう少し安い設定でできなかったでしょうか」(Aさん)

永岡は「確かにそう思えてきた」と納得の様子。
三浦は「こんなにたくさんの人が来ると思ってなかったのでは」と指摘するも、「目標は2,300万枚だった」と反論。

結果的に2,207万枚が売れ、目標には届かなかったものの、損益分岐点の1,800万枚を大きく上回ったことにより、黒字が実現したと説明しました。

ミャクミャク人気を考察

万博の公式キャラクター「ミャクミャク」に対しては、永岡・三浦ともに当初は懐疑的だったと振り返ります。

三浦「最初出てきた時、『か、可愛さがない!』」

永岡「“パッと可愛い“でいいのよ」

三浦「ゆるキャラみたいな可愛らしさが欲しかったんですけど」

サンリオや任天堂などにデザインを頼むべきったと語りつつも、実際に会場で見てからは「なんか好きになる」と評価が一変。

永岡はミャクミャクの人気の理由に「ストレスマーケティング」を挙げました。
なかなかお目にかかれないミャクミャクに会いたくなりグッズを購入する人が多かったのではと推測。

永岡「グッズ行列は4月でもすごかった。今は比べ物にならない」 

運営費以外は…?

黒字と報道されているのはあくまで運営費の部分であり、建設費2,350億円や警備費250億円は含まれていません。

永岡「運営費はプラスになった。ただ、それ以外のお金もたくさん使われている」

また、閉幕後は市営公園として整備される予定であり、引き渡しまでに数億円規模の維持費がかかる見通しであることにも触れ、万博の“後処理”が簡単ではないことを示しました。

しかし万博の経済効果は、会場内にとどまりません。
地下鉄、飲食、ホテル、観光施設など周辺経済にも波及し、「世界中から大阪を見てもらえた」という意味では大きな成果があったと永岡は評価しました。

一方で「行ってない人からすると『こんなに金使うな』ってなる」との率直な声も。
万博に対する“行った人”と“行ってない人”の温度差が見えます。

万博協会が解散する2028年3月時点で、最終的な黒字額が確定する予定です。
それまでの維持管理や精算作業を経て、真の収支が見えてくることになります。
果たして、大阪・関西万博は経済面で成功はしたのでしょうか?
(ランチョンマット先輩)
 

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