「蚊にかまれる」「蚊にくわれる」あなたはどっち?

自分が普段使っている言葉に、ひょんなことから「え、これって方言だったの?」と気づくことがあります。9月3日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサー、斉藤初音アナウンサーが、「蚊に刺された時の表現」について検証します。
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きっかけは、リスナーからの投稿でした。
「我が家には小さな庭がありますが、猛暑を言いわけに野草の宝庫となっており、ジャングル化しています。もちろん水道メーターがあるところもジャングル状態で、その中を検針の係の方は野草をかき分けて水道使用量のメーターを見てくださり、申し訳なかったです。
またジャングル化しないように、後日水道メーターの周りをブロックで囲おうと思います」
小高「抜かなくちゃとは思いながらも、この暑さの中では草引きもちょっと大変ですよね」
毎日のように熱中症の危険が伴う暑さが続き、朝晩といえども涼しくありません。今年は草取りをするタイミングもなく、困っている人が多いでしょう。
暑すぎて蚊もいない
一方でこの暑さと日照りのため「雑草が生えなくなってきたと言っている人もいますよ」と小高。
つボイ「夏は蚊が飛ぶシーズンですが、この暑さで全然蚊が飛んでいないのと同じですかね」
斉藤「確かにこの夏、蚊に刺されてないな、と気が付きました」
小高「でもこれから涼しくなってくると、今までずっと耐えてきた蚊が元気になってくるよ」
少しずつ気温が落ち着いてくるこれからの季節、蚊とはおさらばかと思いきや夏に活動できなかった蚊たちが一気に最盛期を迎え、蚊のシーズンの本番を迎えるという小高。
小高「夕方なんかはさすがにちょっと涼しくなる日もあって。そういう日に『かまれたり』…」
ここではっと気が付く小高。
小高「『かまれる』って言わないか!『刺される』ですね?」
関西出身の小高は、「方言」を自覚したようです。
西日本は「かまれる」
つボイ「関西では『かまれる』って言いますよね?」
標準語では「刺される」ですが、どうやら西日本、特に近畿地方や四国地方では「かまれる」と表現する人が多いとか。京都・奈良・和歌山より東の地域では聞き慣れないかもしれません。
つボイ「京都にいた頃、地元の人間が『昨日蚊にかまれて』って言ったら関東の人間が『蚊は歯ないでしょ』ってつっこんでましたね(笑)」
小高「よくよく考えたら不思議な表現ですよね」
蚊の口は針のようになっているので、適切に表現するならばやはり「刺される」が正しいような気がします。
第三勢力あらわる
しかしリスナーからこんな意見も。
「蚊にかまれる、刺される、どちらもかわいい表現です。自分のところは『くわれる』と言っています」(Aさん)
つボイ「これが随分多かったです」
愛知県、岐阜県、三重県、新潟県、静岡県など、各地のリスナーから「自分の地域では『くわれる』と言う」との報告が。
どうやら西日本の「かまれる」に対し、東日本では「くわれる」と表現する人が圧倒的に多いようです。
「私は神奈川県出身ですが、知り合いに『蚊にくわれた』と言ったら『岐阜県には人を食う蚊がいるのか』と言われました」(Bさん)
小高「でも確かに蚊にとっては血を吸って食事をしているわけですから、『くわれる』でいいのかなって気がしました」
同じ日本と言えど、地域が違えば言い方も違って面白いですね。あなたは「かまれる」「くわれる」どちら派でしょうか?
(吉村)
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