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馬主ならぬ象主に!?客と動物園をつなぐ新しい支援の形とは?

馬主ならぬ象主に!?客と動物園をつなぐ新しい支援の形とは?
CBCテレビ / 「チャント!」

アジアゾウを6頭飼育している愛知県豊橋市の「のんほいパーク」で“馬主”ならぬ“象主”が誕生しました。象との記念撮影やエサやり、オーナーとしての特別な名刺をもてるなど様々な特典もある象主。その仕掛けの背景には、コロナ禍で収入減に悩む動物園の苦労もありました。CBCテレビ「チャント!」1月31日放送から

30万円で“象主”オーナーの権利を購入

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豊橋市の動物園「のんほいパーク」。
東京からやってきた貴也さん・万見子さんご夫婦。お目当ての動物はアジアゾウです。
ただ、象に会いに来たわけではありません。象のオーナーになるためにやってきたのです。

飼育員「正式にバヴァ―ニの象主として認定します」

のんほいパークにいる6頭のアジアゾウのうちの一頭、「バヴァ―ニ」のオーナーになる権利を30万円で購入したのです。
「馬主」ならぬ「象主」の仕掛け人は、JR東海です。

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JR東海「6頭の象を抱えている動物園は全国的にない。これから象の動物園として打ち出していきたいという話もあり、馬主にインスパイアされて『象主』を作ってしまえばいいんじゃないかと…」

去年11月からコロナ禍でも自分のお気に入り=“推し”との特別な時間や体験を提供す旅行プランを打ち出していて、のんほいパークで「象主」になれるのも、そのプランの一つです。
SNSでも注目が集まり、応募が殺到。貴也さん・万見子さんご夫婦は7倍以上の高倍率をくぐり抜けて権利を勝ち取りました。

象主になるとできる特別な権利とは?

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『象主』は1年間、オーナーとして自分の象と特別な体験ができます。
まずは貴也さん・万見子さんご夫婦の象となる「バヴァ―ニ」が2人をお出迎えします。普段は立ち入ることができないバックヤードに入って間近で記念撮影やエサやりもできます。

貴也さん「3食エサ食べる?」
飼育員「朝・夜ですね」

貴也さん「どっちが多く食べる?」飼育員「夜ですね」

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飼育員から象に関する豆知識を教えてもらえるのも象主の特権です。
他にも、飼育員による他の動物のバックヤードツアーの特典もあります。

貴也さん「バヴァ―ニに対面して食べ物をあげられて本当に良かった。象主になれてよかった」
万見子さん「バックヤードを回ってすごく楽しい思いをさせてもらった。象以外の動物にも興味が持てた」

動物園とのWin-Winな関係

この「象主」の推し旅プラン、のんほいパーク側にも大きなメリットがあります。のんほいパークの瀧川直史さんは、

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瀧川さん「だいたい1日にゾウ6頭で200キロ位食べる。全国の動物園、うちもそうですがコロナの関係で非常に収入が落ちていてエサ代に苦労している」。

象6頭のエサ代は月に60万円から70万円ほどかかります。
6組の象主がオーナーの権利を得るために支払ったお金のうち、およそ90万円がエサ代に充てられるのです!

瀧川さん「象主の方の寄付でえさが買えるというのは、ある意味大きい」

貴也さん・万見子さんご夫婦ら「象主」は今後、象の足の裏の掃除など、さまざまな飼育員のお仕事体験ができるほか、オーナーとしての特別な名刺をもらえるということです。
バヴァ―ニの「象主」でいられる1年間、楽しみは尽きません。

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万見子さん「またね…名残惜しすぎる~」

お別れをする時、とっても残念そうにつぶやく象愛にあふれるご夫婦でした。

『チャント!』は、CBCテレビで毎週月〜金曜日の夕方15:49 - 19:00に放送されている東海3県向けの夕方ワイドニュース・情報番組です。

なぜそんなに象が好きになってしまったのか?ご夫婦にとっての30万円の価値とは?【インタビュー】「ゾウ愛がスゴすぎて、30万円で象主になっちゃったご夫婦に聞いてみました」に続く https://hicbc.com/cc/media/article/?id=post-1379

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