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お伊勢参りの“相棒”だった!?三重県に30種類以上も点在する“名物餅”とは

お伊勢参りの“相棒”だった!?三重県に30種類以上も点在する“名物餅”とは
CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

お伊勢参りのお供として親しまれてきた数々のお餅が、実は三重県内に30種類以上も点在していることをご存じでしょうか?今回は、よしお兄さんが津市の老舗餅屋「玉吉餅店」と「三重県総合博物館 MieMu」を訪れ、名物餅がそろう“餅街道”の奥深い魅力に迫ります。

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【動画】独自のスタイル!?クレープ生地であんこを包んだ“鈴鹿市の名物餅”はこちら【3分1秒~】

赤と黄色のお菓子「けいらん」の秘密とは?

CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

よしお兄さんが最初に訪れたのは、1864年創業の老舗餅屋「玉吉餅店」。お伊勢参りのお供について聞いてみると…

CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

(九代目店主・加藤俊次さん)
「津に昔から伝わるのは、『けいらん』という赤と黄色のお菓子です」

不思議な名前の由来を尋ねると、そこには興味深い歴史がありました。

(九代目店主・加藤俊次さん)
「伊勢神宮参拝者が街道沿いで食べた餅のひとつ。第二次世界大戦前、鶏が描かれた看板に『けいらん』と書いてあったそうです」

CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

卵を思わせる白と赤の色合いが特長の「けいらん」。赤い部分は赤い色をつけたもち米で作られており、中には上品な味わいのこし餡が入っています。

(よしお兄さん)
「お餅がやわらかいですね。こし餡は元気が出るような甘さ」

「けいらん」には、街道を歩く旅人を思うやさしさと、伝統の製法が今も受け継がれていました。

餅好き学芸員が語る!地域によって変化する“餅文化”

CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

次に訪れた「三重県総合博物館 MieMu」で出迎えてくれたのは、古代史や民俗学を専門とする学芸員の宇河雅之さん。餅が大好きだという宇河さんに、“餅街道マップ”の展示を紹介してもらいました。

(学芸員・宇河雅之さん)
「お伊勢さんに向かう参宮街道を中心に、三重県内には『けいらん』のようなお餅が30個以上点在しています」

CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

展示では、本物そっくりのレプリカがずらり!桑名市の「とらや饅頭」から始まり、四日市市の「安永餅」「太白永餅」「なが餅」など、薄く細長い形状が特徴的な餅菓子が続きます。

「(餅が)薄くて細長い理由にはまだ謎が多いものの、その形に地域性の面白さが表れている」と、学芸員の宇河さんは教えてくれました。

しかし鈴鹿市を見ると、その形状はがらりと変化。クレープ生地であんこを包むスタイルが出現します。

CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

そして東海道に沿って亀山市を見ると、有名な「関の戸」が登場!

(よしお兄さん)
「関の戸!ロケで行きましたよ」

こし餡をぎゅうひ餅で包み和三盆をまぶした「関の戸」は、餅街道の代表格とも言える存在です。

さらに東海道から分岐して伊勢街道の松阪市を見ると、「老伴(おいのとも)」という珍しい餅菓子が。赤く色づけした羊羹を最中の皮に流しこんだ「老伴」を味わったよしお兄さんは「おいしい!食感がちょっと新しい」と驚きの声を上げました。

(学芸員・宇河雅之さん)
「こういったものは、その土地でしか食べられないものだった。レプリカで残して、折に触れてみなさんにご覧いただけたら」

CBCテレビ『チャント!』よしお兄さんのもっと”みえ”推し

(よしお兄さん)
「本日の推しどころキャッチコピー!『お伊勢参りのお供といえば、“もち”ろん、おもち』」

「全種類制覇してみたい」という気持ちになる、奥深い“餅街道”の世界。お伊勢参りのお供にお餅を味わう楽しさを、ぜひみなさんも堪能してみてはいかがでしょうか?

CBCテレビ「チャント!」2025年9月10日放送より

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