ちょっと困った母、だけど愛おしい母。
こどもの頃世話をしてくれた親ですが、成長して老いた親の世話をする側になると困った部分が見えてきます。こうした親の困ったエピソードを語り合う『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「おやおや困った」のコーナー。12月18日の放送でも、つボイノリオと小高直子アナウンサーが投稿を読み上げます。
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歳をとると電気系統に弱くなります。単に電球を替えるだけでも、なぜか若い頃のようにうまくできません。電気と高齢者の相性は悪いようです。
「89歳の母が『電気毛布を買って来てくれん?』と言います。母は以前から電気毛布のことを『ビリビリ感電しそうでいやだ』と言っていたのに。歳のせいなのか寒さに耐えられなくなったようです。寒いのはつらかろうとすぐホームセンターに行って買ってきました。
翌日『全然あったかくならん』。で、確認したところ、一目瞭然、コネクターが上下さかさまでまったく繋がっていません。それどころか強引に突っ込んでいます。よく壊れなかったと思います。
そそっかしいのは今に始まったことではありません。ただ年齢を重ねて拍車がかかっただけで困ったもんです。火の粗相だけはないことを願っております」(Aさん)
つボイ「特に直火を間違って使うとえらいことになりますから、気をつけてくれよ、という気持ちでしょう」
困ったといいながらも、Aさんも母親思いです。
手間暇かけて
畑づくりや手仕事を生きがいとしている高齢者も多いです。
「うちのばあばは、晩年趣味が畑で、家庭菜園を超えたレベルで野菜を作っていました。また、近所の人に夏ミカンをもらうと夏ミカンで作ったピールをお返ししたり。まあ買った方が早い、何よその手間暇は!と思っていました。
しかし、この年齢になり私もその手間暇が、人に喜んでもらえることが幸せだと実感しています」(Bさん)
つボイ「歳を重ねると毎日やることが何もないとよく話を聞きます。それが一番あかんです」
「あの頃ばあばは幸せだったんだなと思いながら、私も今季2回柚子ジャムを作っております」(Bさん)
歳をとると、行動がだんだん母親に似てくると言われます。
サーモンの細巻寿司
最後は「86歳のおっかあと還暦過ぎのおっさんのふたり暮らし。絶賛介護中です」のCさんからです。
「休みの日は昼間から飲みたいので夕食を作らなくていいようにおっかあ用にサーモンの細巻寿司を買ってきました。
箸を使わずに手でつまめるし、たんぱく質も炭水化物も両方とれるし、なにより私が楽ができます。
なのに、おっかあときたら、『あんたも食べてよ。わしはええで』と遠慮するんです。たった250円のパック寿司です。いつまでたっても親とこどもなんですよね。
『俺が楽するために買って来たんや、食べてよ』と言うと、『そうかあ』と仰々しく手を合わせて目を閉じて『いただきます』と言って食べてくれました」(Cさん)
つボイ「息子も母を思い、母も息子を思いということです。なかなかの情景が浮かびます」
ぶっきらぼうだけど、母親思いの息子さんですね。
(みず)
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