CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

なぜ隧道に横穴が?「名探偵コナン」原作者・青山剛昌と房総半島の隧道を巡る旅

なぜ隧道に横穴が?「名探偵コナン」原作者・青山剛昌と房総半島の隧道を巡る旅
CBCテレビ『道との遭遇』

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、全国100万キロ以上の道を巡ってきた道マニア歴28年の鹿取茂雄さんが、千葉・房総半島にある“隧道”を巡ります。

関連リンク

【動画】隧道内に造られた“謎の横穴”を進んだ先に見えたのは…?その驚きの光景はこちら【31分12秒~】

なぜそんな形に…?上部だけ四角になっている切り通しトンネル

CBCテレビ『道との遭遇』

鹿取さんと一緒に旅をするのは、国民的ミステリー漫画「名探偵コナン」の原作者でもある漫画家の青山剛昌さん。鹿取さんが「珍しい隧道がある」という千葉・房総半島へ向かいます。

最初に訪れたのは、千葉県富津市(ふっつし)。赤い鳥居をくぐると、その先に隧道が現れます。

CBCテレビ『道との遭遇』

「目の前にある隧道の先にも、もう一つ隧道がある」と鹿取さん。目の前の隧道には、「燈籠坂大師堂(とうろうざかだいしどう)入口」と書かれています。

鳥居から先は参道になっており、その先にはかつて弘法大使が行脚中に腰を休めたという「燈籠坂大師堂」があるそうで、「お堂があるために、この隧道が造られた」と鹿取さん。参道の先にある燈籠坂大師堂は、海上安全と大漁を願い、ゆかりある弘法大師空海を本尊としてお祀りしています。

CBCテレビ『道との遭遇』

2人は、さっそく隧道の中へ。内側は人の手で掘った跡が残っており、その隧道を抜けると、続いて変わった形をした“切り通しトンネル”が姿を現します。

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「普通トンネルは丸っこい形をしているが、縦長の形をしていて変わっている。“切り通し”と“トンネル”が合わさった形になっているから、“切り通しトンネル”。高さ10mくらいある」

トンネルの下は若干丸みを帯びた形になっているのに対して、上部は四角い形になっています。なぜ、これほど極端に縦長な形になったのか?

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「最初に掘られたのが、明治時代から大正時代にかけての時期。初期の隧道は、上が四角になっている部分しかなかった。昭和時代に下の部分を掘り下げて、現在の形になったと言われている」

これには青山さんも、「ここの下を掘ろうと思ったやつがすごい」と感心します。

しかし…

CBCテレビ『道との遭遇』

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「こんなに高さが必要なのかなと。必要以上に掘っている気がする。四角になっている部分は、石材を切り出す石切りの技術を使っていたのではないかと思う」

すぐ近くの鋸山(のこぎりやま)には大規模な石切場があり、この地域は古くから“石”は大事な産業でした。

そのため、この場所も道をなだらかにするためだけではなく、石を切り出す目的もあったのではないか、と鹿取さんは考察します。

隧道内に“謎の横穴”!?いつ・何のために造られたのか大調査

CBCテレビ『道との遭遇』

続いては、房総半島の真ん中に位置する君津市(きみつし)へ。鹿取さんが以前から気になっているという、“謎の隧道”の解明に青山さんと挑みます。

細い脇道に入っていくと、現れたのは「梅ノ木台一号隧道」。中に入ると、その先がほぼ直角に折れ曲がっており、「直角に曲がっている隧道は珍しい」と鹿取さんは言います。

隧道を抜けるとすぐ、「梅ノ木台二号隧道」が現れます。「素掘りで荒々しい」という隧道内は、「砂の層と泥の層が交互に地層みたいになっているのは、房総の特徴でもある」と鹿取さん。内部をくまなく観察すると…

CBCテレビ『道との遭遇』

(漫画家・青山剛昌さん)
「あっ、穴がある!抜け穴があるんだ」

素掘りの隧道に、突然分岐する謎の細い道。「人が歩く幅しかないような道に分岐しているのは、他で見たことがない」そうで、「下り坂になっているのも珍しい。こんな造りの隧道ってあまりない」と鹿取さんは言います。

2人は、分岐点からその先へ行ってみます。足下に気を付けながら進むと…

CBCテレビ『道との遭遇』

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「細い道を抜けると直角にカーブして、階段を降りるとお堂がある」

隧道を抜けると目の前には湖が広がり、岸壁に沿うように設けられた階段が。さらに、その先には岩壁に埋め込むような形で造られたお社のようなものがあります。

「道がここまでしかないので、このために造られたと思う」と鹿取さん。青山さんも、「隧道の横穴以外からはこの場所には来られない。どのような経緯でお社ができたのか謎」と不思議に思います。

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「順番で行くと、こちらのお社が先。この神社が先にあって、後からあの隧道ができた。ダムができる前はもっと低い所にある川を渡って、参拝に来ていたらしい」

CBCテレビ『道との遭遇』

三島ダムができる前、かつては浅瀬の川だったそうで、橋を渡って対岸にある集落や神社を行き来していました。

しかし、ダム湖により道が沈んでしまうため、高い位置に2本の隧道を掘り、道を付け替えることに。その後、神社へ繋がる道として横穴が掘られたそうですが、そこに鹿取さん最大の謎が…

(道マニア・鹿取茂雄さん)
「最初からダムの工事として横穴が造られたとは考えにくい。君津市に聞いても詳細が分からない」

鹿取さん曰く、君津市の資料には横穴に関する情報がなく、誰が掘ったものなのか分からないため、しっかりと調べたいとのこと。

CBCテレビ『道との遭遇』

そこで、近くの集落で聞き込みすることに。地元の住民によると、隧道の横穴の先にあるのは「山王(さんのう)神社」と言い、地域の人が交代で月に1度清掃に行っているそう。

三島ダムが完成したのは昭和30年。ダムの完成を見越して、その10年前の昭和20年には2本の隧道は造られており、その際に住民たちが力を合わせて神社へ繋がる道として横穴を掘ったとのこと。

「川を渡って神社へ行っていた頃、もともとの道中にあった祠なども一緒に統合した」そうで、今も隧道の横穴の道は重宝されているようです。

CBCテレビ「道との遭遇」2025年11月25日(火)午後11時56分放送より

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP