北海道の海岸沿いに残る廃道 柱状節理の岩壁がむき出しになった素掘りの隧道とは

2023年9月12日(火)放送
北海道の海岸沿いに残る廃道 柱状節理の岩壁がむき出しになった素掘りの隧道とは

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、北海道にある“廃道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)※安全対策をしてロケをしています。廃道は危険ですのでむやみに立ち入らないでください。

日浦海岸に断崖絶壁が広がる!柱状節理が美しい「道南金剛」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

函館市の市街地より東に位置する日浦海岸には、民話が由来となった「サンタロナカセ岬」があります。

海岸沿いにある奇岩は、昔この地に漁師の三太郎とその息子夫婦が暮らしており、ある日息子が漁に出たまま帰らず、海を見ながら泣き続けた三太郎と息子の嫁が岩になってしまったという民話から「サンタロナカセ岩」と呼ばれているそう。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

「サンタロナカセ岬」のすぐ近くには、函館市の指定文化財に登録されている断崖絶壁の「道南金剛(どうなんこんごう)」が広がります。

火山活動で出たマグマなどが冷えて固まった時、柱状に亀裂が入ってできる「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる特徴的な形状をしており、40年ほど前までは採石場だったそう。迫力のあるダイナミックな景色は壮観です。

海岸沿いの廃道に眠る!柱状節理の岩壁を穿った隧道

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

日浦漁港の近くには、日浦トンネルができた後に廃道になったかつての「日浦海岸道路」があります。昔の地図では確かに存在していた道ですが、今では路盤が散らばる廃道区間になっています。

足場に困るほどの崩れた道と岩の塊の先には、昭和3年竣工の「原木第七隧道」をはじめ、柱状節理の岩壁を穿った隧道が7か所。短いながらも連続して残る隧道は、ゴツゴツとした岩肌がむき出しの素掘り状態で、今も埋まることなくつながっています。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

中には自然の海食洞で横穴が開き、隧道内から波の様子が見られる隧道も。落石よけの鉄骨も残る3連の隧道を抜けると、現役で使われている旧道と合流します。

9月12日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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