1年半かけて造られた橋 完成からたった4年で撤去 震災被害を迂回するための「仮橋」

2023年5月23日(火)放送
1年半かけて造られた橋 完成からたった4年で撤去 震災被害を迂回するための「仮橋」

ミキの昴生と亜生の2人がMCを務めるバラエティ番組『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。今回は、年間4万kmもの道をドライブする道マニア歴12年の片山俊宏さんと、岩手県にある“世代交代の道”を巡ります。

今しか渡れない!?2026年に撤去される仮橋

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

片山さんと一緒に旅をするのは、ロシアからの国際交流員として秋田県庁で働くロシア人女性。

(道マニア・片山俊宏さん)
「道は進化していくもの。岩手県に道の世代交代が見られる場所がある」

2人は西和賀町にある「錦秋湖(きんしゅうこ)」を目指します。

(道マニア・片山俊宏さん)
「最近できたちょっと珍しいところに向かっている。今しか走れない場所で、数年後にはなくなってしまう道がある」

到着した錦秋湖にあったのは、国道107号を迂回するように造られた「仮橋(かりばし)」。

(道マニア・片山俊宏さん)
「こんなに立派に造られているのに仮の橋。2026年にはなくなってしまう」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

この仮橋は1年半かけて2022年11月にできたばかりですが、2026年には取り壊されてしまう予定。2021年に発生した宮城県沖地震で地滑りが起き、この近くにある国道107号が通行止になったため、仮橋と迂回するための道が造られました。

現在は新たな国道107号として、山の中にトンネルを建設中。2026年にトンネルが開通すると、仮橋の役割が終わり撤去されるとのことです。

震災の遺構が今も残る「祭畤大橋」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

続いては、片山さんオススメの世代交代の道へ。

(道マニア・片山俊宏さん)
「今から向かう道は、3世代見られる場所。初代と2代目があって、3代目が現役。インパクトのある道」

岩手県一関市を通る国道342号を走り、到着したのは磐井川の支流に架かる「祭畤(まつるべ)大橋」。現役で使われている大きな橋で、3代目とのこと。その横には、崩れた状態の2代目の橋があります。

(道マニア・片山俊宏さん)
「震災の遺構としてわざと残している」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

2008年に発生した岩手・宮城内陸地震により、国道342号は崩壊。その震災の記憶を忘れないため、あえて復旧作業は行わず、新たに国道342号と橋が造られました。さらに祭畤大橋のすぐ下には、初代の小さな「祭畤橋」も見られます。

(道マニア・片山俊宏さん)
「昔は小さくても十分だったが、車の往来や大型化で2代目の橋が造られた」

2人は2代目の橋と、その橋につながっていた旧道を歩いて探してみることに。すると、国道342号の脇にあるガードレールが途切れ、旧道と交わる場所を発見!そこから旧道に入り、行き止まりの柵がある場所まで近づいてみます。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

(道マニア・片山俊宏さん)
「すごい!ここまで来ると対岸側の(崩れた)橋も見える」

自然災害による甚大な被害を目の当たりにし、「常に人類と自然との闘い。それの繰り返しで道がどんどん良くなっている」と片山さんは言います。

3世代の橋が一度に見られるスポットを堪能したところで、道巡りの旅は終了です。

5月23日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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