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「ハチ」「マダニ」秋に増加!?危険な虫刺され…誤った対処法で命の危険も!傷・やけど「応急処置」の新常識

「ハチ」「マダニ」秋に増加!?危険な虫刺され…誤った対処法で命の危険も!傷・やけど「応急処置」の新常識
CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、日本医科大学付属病院 高度救命救急センター 講師 医学博士 五十嵐豊先生です。

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今回のテーマは「〜あなたの常識は本当に正しい?〜最新!傷・やけどの応急処置」

「傷」や「やけど」の応急処置の中には、以前は常識だとされていたことが今では見直されていることもあるため注意が必要だそうです。しかも、誤った対処法を取ってしまうと、傷口から細菌などが入りこみ感染症を引き起こすなど、命の危険につながる可能性もあるのだとか。そこで今回は、傷とやけどの応急処置を専門医に教えてもらいました。

いざという時に覚えておきたい!「切り傷」の応急処置

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

調理中に多い切り傷の応急処置は、3つの工程に分かれているそうです。

<STEP1「流水で洗う」>
例えば、野菜に付着した土が傷口に触れると破傷風などの感染症につながる危険があります。他にも、肉に目視では確認できない雑菌などがついている場合があり、傷を悪化させる恐れがあるのだとか。そのため、まずは傷口を流水で洗い流すことが大切。ただし、傷口を流水に当て続けると出血が止まらなくなってしまうため、傷口を洗い流すのは汚れが落としきれる30秒程度に留めるようにしましょう。

<STEP2「止血をする」>
出血が軽減するため傷口を心臓より高くできる場合は高い位置にキープします。その後、傷口にガーゼやタオルを巻いて圧迫します。この時に傷口をちらちら見てしまうと、固まりかけた血液が再出血してしまうため、圧迫時には傷口を覗かず5分間圧迫し続けましょう。

<STEP3「絆創膏で保護する」>
最後に絆創膏を傷口に貼り保護します。これら3つのSTEPで切り傷の応急処置の完了だそうです。

<「輪ゴムを使って止血」はNG>
指先を切った時などに「輪ゴムを使って傷口の根元を縛る」という応急処置。確かに血は止まるそうですが、指全体に血液が流れなくなってしまうためやってはいけないのだとか。長時間続けていると、指全体が壊死してしまう可能性があるそうです。

いざという時に覚えておきたい!「すり傷」の応急処置

すり傷をした時の応急処置は、2つの工程に分かれているそうです。

<STEP1「流水で洗う」>
まずは、切り傷と同じく傷口を流水で洗い流すことが大切だそうです。

<STEP2「専用絆創膏で傷口を湿らせる」>
傷口から出てくる滲出液には傷を治す成分が含まれているそうです。滲出液が乾かないよう専用の絆創膏を貼ることで傷口の保護と滲出液による治癒を同時に活かせるため、より早く傷を治すことができるのだとか。この湿った状態で傷を治すことを「湿潤療法」と呼びます。また、絆創膏は2〜3日に一度は貼り替え、傷口を清潔に保つことが大切だそうです。(※化膿などしてきた場合はすぐに医療機関を受診してください)

<傷口を乾かすのはなぜいけない?>
傷口を乾かすと、滲出液や血液などが傷口の表面で固まり、かさぶたが作られやすくなります。かさぶたは、傷口の保護といった役割がある一方、細菌の侵入などは防ぐことができず、炎症を起こしたり膿んでしまったりする場合があるのだとか。そのため、すり傷の応急処置は、傷口を洗い流した後、専用の絆創膏を貼って傷口を治療するようにしましょう。

いざという時に覚えておきたい!「やけど」の応急処置

<やけどについて>
やけどは、皮ふが熱によって損傷を受ける状態で、一般的に60℃以上の熱源に触れることで起こります。この時、皮ふの浅い部分だけが損傷した場合は「I度」、深い部分まで損傷した場合は「Ⅱ度」、さらに皮下組織まで達したものを「Ⅲ度」と呼び、損傷範囲が深いほど重症になります。

<やけどの正しい応急処置「患部を素早く冷やす」>
先生によると、患部を冷やす時に最もおすすめなのが流水。10〜15℃の水道水で約20分間冷やし続けましょう。逆に注意しなければいけないのが氷や保冷剤を使っての冷却。冷たすぎる温度での凍傷ややけどした皮ふが貼り付くなどの危険があるのだとか。そのため、保冷剤などを使う場合は、タオルで巻いてから患部を冷やすと良いそうです。

<やけどの間違いがちな応急処置「アロエや味噌を塗る」>
やけどをした肌は、皮ふのバリア機能が壊れているため非常にデリケートな状態になっています。例えば、アロエの場合は葉の中にあるシュウ酸カルシウムという棘状の結晶によってやけどした肌を傷つけ悪化させる可能性があり、味噌などの食品を傷口に塗ると細菌感染などを引き起こす危険があるそうなので、行わないようにしましょう。

<やけどの間違いがちな応急処置「衣服を無理やり脱ぐ」>
熱湯をこぼすなどしてやけどをした時、無理に服を脱ごうとすると、皮ふが剥がれてしまう可能性があるといいます。そのため、衣類は無理に脱がずにそのまま流水で冷やすのが正しい応急処置だそうです。

<やけどの間違いがちな応急処置「水ぶくれを潰す」>
水ぶくれができるやけどは真皮層まで損傷が起きている状態だそうです。水ぶくれが破れると、皮ふに大きな傷跡ができたり感染症を引き起こしたりする危険があるのだとか。そのため、水ぶくれができた場合は、無理に水ぶくれを潰さずに医療機関を受診した方が良いそうです。

<気がつかないうちに起こる危険な「低温やけど」>
やけどには、熱湯・油・ストーブ・アイロン・ホットプレートなど高温のもので起こる「温熱やけど」と、湯たんぽ・カイロ・こたつ・電気毛布・電気カーペットといった60℃以下の熱さを感じにくい温度で起きる「低温やけど」があります。近年では、スマートフォンが原因で眠っている間に低温やけどを起こす人が増加しているそうです。実際にスマートフォンのアプリケーションを起動したまま充電して布団に置いていると、14分後には50℃にまで到達するという実験結果もあります。先生によると、50℃に達したスマートフォンが肌に2〜3分触れ続けると低温やけどを引き起こしてしまうのだとか。しかも、低温やけどが怖いのは知らぬ間に起きている事が多く、皮下組織まで損傷が進む重症のやけどになりやすいこと。低温やけどをしたときは、流水で患部を冷やしすぐに医療機関を受診しましょう。

トゲを簡単に抜くための方法

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

先生によると、トゲが刺さった時は5円玉を使うのがおすすめだそうです。

<トゲの応急処置 STEP1>
トゲが5円玉の穴の中心に来るようにして押し当てます。(※5円玉を傷口につけないよう注意して行なってください)

<トゲの応急処置 STEP2>
5円玉を押し当てるとトゲの部分が浮いてくるので、それをピンセットで抜きます。トゲを抜いたあとはきちんと流水で洗い流しましょう。また、トゲが抜けない・腫れるなどの場合は医療機関を受診してください。

秋に増加する危険な虫刺され「ハチ」

<ハチの気をつけるポイント>
ハチに刺された時、特に注意したいのがアナフィラキシーショック。アナフィラキシーショックは、アレルギー反応の中でも最も重篤で、血圧の低下や意識障害を起こすのだとか。対処が遅れると、命の危険にもつながるそうです。

<アナフィラキシーショックを見分けるポイント>
・全身の赤みやかゆみ
・じんましん
・呼吸が苦しくなる
・目や唇が腫れる
上記の症状が現れた場合は、アナフィラキシーショックの恐れがあるので、すぐに119番へ連絡してください。

<刺されたのが2度目の場合は救急車を>
ハチに一度刺されると、体内でハチ毒に対する抗体が作られます。すると、2度目に刺された時に抗体の過剰反応からアナフィラキシーショックの危険が増すのだとか。そのため、一度ハチに刺された覚えがある場合はすぐに119番へ連絡してください。

秋に増加する危険な虫刺され「マダニ」

<マダニについて>
マダニは体長3〜8mmのダニで、人に咬みつき吸血すると1〜2cm程度になります。マダニの中にはSFTSウイルスというものを保有している場合があり、このウイルスに感染すると血液中の血小板が減少。血が止まりにくくなる場合や意識障害を起こし、時には命に関わることもあるのだとか。実際、SFTSウイルスによる感染症は毎年全国で増加。今年は6月末の時点で過去最多に迫る勢いの91人の感染が報告され、死亡者も出ているそうです。

<マダニの気をつけるポイント>
マダニは、都市部でも公園・緑地・川沿いなどで刺される事例が報告されているため要注意。咬まれた時に無理に取り除くと、皮ふにマダニの一部が残ったり、マダニの体液が体内に入りこんだりして感染症の危険が増すので、無理に剥がさず医療機関で適切な処置を受けましょう。

<危険な虫刺されから身を守る服装>
服装は、帽子を着用し長袖・長ズボンでなるべく肌の露出を少なくしましょう。ハチは黒など濃い色に集まってくるので、白など明るい色を選ぶと良いそうです。

(2025年8月31日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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