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カードゲームや麻雀...自ら行きたくなる介護施設!?フレイル予防で生涯健康に!全国の面白い取り組み徹底調査

カードゲームや麻雀...自ら行きたくなる介護施設!?フレイル予防で生涯健康に!全国の面白い取り組み徹底調査
CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

サマリーSummary

ゲスト:松本明子
ドクター:女子栄養大学 栄養学部 教授/医学博士 新開省二
「フレイル」という言葉をご存知ですか?「フレイル」とは、健康な状態と要介護状態の中間段階で加齢により心身が老い衰えた状態の事。健康を維持するためには、フレイル期に入らないように予防をする事がカギになるのだとか。そこで今回は、身体の弱体化を防ぐ全国の取り組みを徹底調査!フレイルを予防する方法を専門家に教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。

メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは女子栄養大学 栄養学部 教授 医学博士 新開省二先生です。

今回のテーマは「〜フレイル予防で生涯健康に!〜全国の面白い取り組み徹底調査」

皆さんは「フレイル」をご存知ですか?「フレイル」とは、健康な状態と要介護状態の中間段階で加齢により心身が老い衰えた状態の事。健康を維持するためには、フレイル期に入らないように予防をする事がカギになるのだとか。そこで今回は、身体の弱体化を防ぐ全国の取り組みを徹底調査!フレイルを予防する方法を専門家に教えてもらいました。

フレイルについて

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

フレイルとは、健康と要介護の中間段階。病気や老化による身体や心の変化で身体的・認知的な機能が低下した状態をいうそうです。さらに、フレイルが長く続くと身体の筋肉量が低下し心筋も弱くなります。すると、心不全や心筋梗塞などの重い病気を引き起こす可能性もあるそうです。

<フレイルを予防する「3本の矢」>
先生によると、フレイルの原因は人によってさまざまだそうですが、予防または改善につながる要素は「社会」「体力」「栄養」の3つ。これらは、フレイル予防3本の矢とも呼ばれているそうです。

全国のフレイル予防「社会」〜自ら行きたくなる介護施設〜

愛知県一宮市の介護施設「たんぽぽ温泉デイサービス 一宮」では、利用者が楽しく通い続けるために、ブラックジャックなどのカードゲームや麻雀などの娯楽設備を設けているそうです。

<ブラックジャックでフレイル予防!?>
老化が進むと、計算力を司る前頭葉という部分が衰えてきます。すると、認知症などのリスクを高め、いずれフレイルになる恐れがあるのだとか。そうならないためにも、日頃から簡単な計算を繰り返す事が大事だそうです。ブラックジャックは、カードを足して21に最も近いプレイヤーが勝利するゲーム。先生によると、予想や計算を同時に行うので脳の活性化つながり、フレイル予防に良い影響をもたらすと考えられるそうです。

<麻雀に隠されたフレイル予防効果>
手や指を使うために使用される大脳の領域は、約3分の1を占めると言われています。そのため、指先と頭を使う麻雀は脳の血流を促し、脳疲労や免疫力低下の防止につながるのでフレイル予防にとても効果的だそうです。

<人との交流が脳を活性化!?要介護のリスクを減らす方法>
フレイル予防に大切なのは積極的に人と交流する「社会参加」だそうです。人は、喜びや楽しみを感じるとドーパミンという物質が脳から分泌されます。ドーパミンは意欲の向上や集中力アップを促すため、心身の活力が湧いてくるのだとか。実際に外に出て積極的に人と交流をしている人は、そうでない人と比べ寝たきりや認知症などの介護が必要になるリスクが3〜4割ほど低いというデータもあるそうです。

全国のフレイル予防「体力」〜伝統を活かした変わった体操〜

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

徳島県徳島市では、外出する機会が減った高齢者に身体を動かしてもらおうと、伝統の阿波踊りをもとにした「阿波踊り体操」を作成。その土地ならではの伝統や特徴を活かしたフレイル予防体操は、全国各地で作られているそうです。

<フレイル予防には「脚」「腰」を鍛える事が大切>
先生によると、フレイルで一番弱りやすいのは、脚と腰。そのため、脚周りや腰周りの筋肉を自然と鍛えるような体操がフレイル予防には効果的なのだとか。また、若いうちから運動習慣をつけると、その先のフレイル予防に大きくつながるそうです。無理をすると逆に身体を痛める事になるので、自分に合った体操を選ぶ事が大切との事です。

全国のフレイル予防「栄養」〜面白いオーラルフレイル予防〜

口腔機能が衰える事を「オーラルフレイル」とも呼ぶそうです。愛知県瀬戸市では、オーラルフレイル予防のために、オリジナルソング「瀬戸の情熱」を制作。振り付けだけでなくカラオケを取り入れ、口腔機能の向上を目指しているそうです。

<フレイル予防3本の矢“栄養”に欠かせない「口腔機能」>
高齢期になると老化などが原因で、栄養を摂る上で必要な「飲み込む」「噛む」といった口腔機能が低下します。すると、お肉などの硬い食べ物が食べにくくなる事で食が偏ってしまい、栄養不足に陥る恐れがあるそうです。さらに怖いのが、飲み込む力が弱まる事によって起こる誤嚥性肺炎。食べ物などが細菌と共に気道に入ってしまい、肺で細菌が増殖。呼吸困難などの症状が現れ、最悪の場合死に至る事もあるそうです。

<口腔機能の向上には「カラオケ」「ラップ」がオススメ>
歌やラップは、舌や頬を活発に動かすため、口腔内の筋肉を増やす事につながり飲み込む力や噛む力が上がると言われています。そのため、高齢者の肺炎の中で高い割合を占める誤嚥性肺炎を防ぐ事にもつながるそうです。

フレイル予防3本の矢「社会」「体力」「栄養」を意識しましょう

先生によると、「社会」「体力」「栄養」の3つの中で1つのフレイルが起こると、連鎖的に他の2つのフレイルが起きてしまう事があるそうです。例えば、脚を動かす筋肉が衰えて歩く力が弱まると外出が少なくなります。すると、社会参加ができなくなりさらなる体力の低下につながるなど、負のスパイラルのようなものが生じてしまうのだとか。そのため、3本の矢を意識して満遍なく予防していく事が重要だそうです。

(2023年8月13日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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