電撃辞任“生粋のモチベーター”井上一樹監督の誤算と残した財産 立浪和義氏が語る次期監督の条件

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい!との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
ドラゴンズの井上一樹監督が、低迷の責任を取る形で辞任を決断した。「どんなにもがいたとしても勝たなければいけない。そこに結論づく。ルーキーであったり若手選手、これから楽しみという選手がいます。志半ばという形になってしまいますが、そこは責任を取って僕がユニホームを脱ぐというのがベストなんだろうなという選択をしたということです」。10月3日のシーズン最終戦を終えた後、井上監督は自らの決断について、そう胸中を明かした。
10月4日の放送回で共有したいトピックスは、井上監督が辞任を決断するに至った2026年シーズンの誤算、そして1年間の指揮を通じてドラゴンズに残したものを検証。さらに、前監督の立浪和義さんが次期監督に求められる資質や指揮官として成功を収めるために必要不可欠なカギを明かした。(敬称略)
就任1年目は4位からの飛躍を期待も…井上監督を襲った想定外の“誤算”

監督就任1年目の2025年シーズンを4位で終えた井上監督。それまで3年連続で最下位に沈んでいたチームを浮上させた手腕に、今季はさらなる飛躍への期待が高まっていた。
ところが、蓋を開けてみると、開幕直後から想定外の事態が相次いだ。守護神・松山晋也、セットアッパー・清水達也に加え、外野のレギュラー格だった上林誠知が故障で開幕に間に合わず。さらに開幕後も岡林勇希やミゲル・サノーらが相次いで離脱し、クリーンアップを含めて日替わりの打線を組まざるを得ない状況に追い込まれた。
投手陣も例外ではない。リリーフ陣の勝ちパターンを最後まで固定できないまま黒星が積み重なり、逆転負けは40試合。球団ワースト記録を更新した。もちろん、逆転負けのすべてを中継ぎ陣の責任に帰すことはできない。それでも、リードを守り切ることが難しい試合が続いたことは、今季のドラゴンズを象徴する一つの数字といえる。
就任2年目、さらなる上積みを目指した井上監督にとって、最大の誤算は何だったのか。その答えの一つが、まさに想像をはるかに超えた“故障者の数”だった。
財産は有望な若手・井上チルドレンの台頭

そんなシーズンの中にもわずかに差し込んだ光はたしかにあった。井上監督がドラフトで交渉権を引き当てた金丸夢斗が25試合に登板してローテーションの一角を務め上げると、2年目の吉田聖弥は52試合に登板してセットアッパーの役割を果たした。野手陣では村松開人が不動のショートとしてチームを束ね、石伊雄太が扇の要として正捕手の座に。若手選手を積極起用し、それぞれの出番は大幅に増加した。また、毎年レギュラー定着を期待されながらチャンスを掴みきれずにいた石川昂弥も5月以降は一軍に定着。井上監督に抜擢されたことで貴重な経験を積んだ若手は少なくない。
金丸投手:(ドラフトで)自分をドラゴンズに引いてくださった。自分としてあまり結果が出ていないときでもずっと一軍のマウンドに投げさせてもらったことを本当に感謝しています。(入団当初は)腰のケガがあってスロースタートになったんですけど、自分の体も大切にしてもらいながら、これまで一回もケガをすることなくチャンスをいただいたので(自分の)成長につながりました

石伊選手:ずっとキャッチャーとして起用していただいて、本当に感謝の気持ちはとてもあります。試合が終わったあとの練習の時だったりとか色々声をかけていただきましたし、ピッチャーに対するジェスチャーだったりとか。どういう風にリードしていくかっていうのもたくさん指導していただいた。今の自分があるのもそのおかげだと思います
わずか2年で幕を閉じることとなった井上ドラゴンズ。その評価は今の若手選手たちが今後どのような活躍を見せるかで変わってくるのかもしれない。
井上監督が残したもの、そして立浪和義氏が語る来季への希望

この日のスタジオ解説を務めたのは、井上監督を二軍監督としてドラゴンズに招聘した立浪和義さん。自身が一軍監督を務めていた時期に招いた井上監督の辞任は、立浪さんにとっても驚きの一報だったという。
立浪氏:会って話はしたんですけども、やはり「今年は」っていう思いが強かったので、今年の成績に関して本当に悔しい思いがあったと思うんですよね。3年契約の中で「来年こそは」という、そういう意気込みも少し前はあったので、あっただけにほんと残念な結果に終わってしまった。ただ井上監督がいろいろ若い選手に伝えたことをやっぱり選手たちには今後の野球人生に生かしてほしいなと思いますね
来シーズンの希望の光として立浪さんが挙げたのが10月1日の広島東洋カープ戦。細川成也選手のシーズンキャリアハイとなる25号ホームランを絶賛した。
立浪氏:細川選手は今年は4番でスタートして、本当はやっぱり打線の軸として一年間働いてほしかった。ホームランは25本ありましたけど、もっと勝負強い打席を増やすことをこれからの課題にしてもらいたい。ただ、25号のバックスクリーンに打ったホームランはタイミングを外されたボールに右手を離さずに打ってるんですね。これを来年につなげてもらいたいなと。4番は当然責任感がかかるところでもあるんですけど、その中でやっぱり悔しい思いをしたので。なんとかもっともっと確率のいいものを来年は探してもらいたいなと思います
立浪さんが投手陣で讃えたのが大野雄大投手。1年間ローテーションの一角として回り4年ぶりの規定投球回に到達。チームで唯一の2桁勝利を挙げた。
立浪氏:大野投手は今年はもう開幕から安定感が抜群でしたね。本当は高橋宏斗(※高は「はしごだか」)、金丸あたりの二人の若い投手がチームを引っ張るというローテーションを期待していた。ただ今年に関しては大野が引っ張ってくれましたね。柳(裕也投手)もそうですけど、ベテランの姿は若手投手にいい刺激になったと思います。若い選手はもっともっとやっぱり今よりも上を目指して技術を上げて来シーズンに臨んでもらいたいなと思います
立浪和義氏が語る、次期監督に必要な資質と「ぶれない方針」

井上監督の辞任によって、次なる注目はドラゴンズの新監督人事へと移る。主な候補として名前が挙がっているのが、荒木雅博氏(49)、井端弘和氏(51)、嶋基宏氏(41)、工藤公康氏(63)、桑田真澄氏(58)、辻発彦氏(67)。内部昇格か、それとも外部からの招聘か。現状のドラゴンズを託す人材として、どちらが適しているのか。3年間チームの指揮を執った立浪さんは、この議論について「外部か内部か」という肩書きそのものよりも、監督を支える体制と、選手を把握することの重要性を指摘した。
立浪氏:監督が代わったら初めは選手も緊張感を持ちます。外部がいいのか、内部がいいのかと問われれば自分はどっちでもいいと思うんですよ。ただ、やっぱり外部の場合はある程度今のドラゴンズをしっかり把握した人をヘッドコーチに置くべきですね。ドラゴンズをずっと見てきているわけではないので。監督になって一番最初にやらないといけないことは選手の技術と性格を把握すること。これはやっぱり時間かかりますので、そこはすごく大事かなと思いますね
3年間チームを率いた経験があるからこそ見える現在地。立浪さんは、今季は故障者が相次いだことを大きな誤算として挙げながらも、戦力そのものは自身が指揮を執っていた時期よりも整ってきていると評価。そのうえで、勝敗を分ける細かなプレーにこそ、さらなる改善の余地があると指摘した。
立浪氏:今年はケガ人の数が多くて開幕からつまずいたんですけど、戦力的には明らかに自分が監督をやってた時よりは増えてきてると思います。あとは一球の大切さと言いますか、走塁一つにしてもそうです。例えばノーアウト満塁でドラゴンズは圧倒的に他のセ・リーグ5球団と比べて打率が低いんですね。40試合の逆転負けがあるっていう事は中継ぎピッチャーに責任もあるかもしれませんが、やっぱりもう1点取っておけばっていう試合もたくさんあったので。そういった細かい部分をもっと徹底してやっていってほしいですよね
そして、立浪さんが最後に語ったのが、次期監督に求められる資質だ。井上監督も細かな部分を徹底することには取り組んでいたという。そのうえで、次にチームを託される監督には、ひとつの方針を掲げ、それを簡単には変えずに根気強く浸透させていく力が必要だとした。
立浪氏:井上監督もそういったことを徹底してやろうとはしてたんですけど、なかなか思うように改革できなかったっていうところはあるので、次に監督になられる方っていうのは当然そういったことをずっと根気よく、ひとつの方針を根気よくできる人っていうのがね。本当に大変な任務だと思いますけども頑張ってもらいたいなと思います。我々の時代とはもうまったく野球界も変わってきていますので。指導方針であったりとかすごく難しくて、今はもう監督しか叩かれないので。その監督をもう少し球団も守ってあげるということもこれからは必要じゃないかなと思います
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。筆者が新監督に求める条件「数年後に・・・」なんて弱気な発言は一切しない方!戦力は整ってきていますから!!

今週のサンドラを観た感想・・・。井上監督の辞任という決断、寂しさはあります。故障者の続出という誤算は当然理解できます。ただ、それを言い訳にせず、結果だけを受け止め、下した井上監督の決断はまさに男気によるもの。筆者は井上監督の潔さを支持します。
立浪さんがおっしゃられていたように3年前より戦力は間違いなく整ってきています。低迷からの脱却はあと一歩のところまで来ているのではないでしょうか。立浪前監督から井上監督の5年間で培った財産を受け継ぐ新監督に期待する事はただひとつ、結果です。戦えるだけの戦力はあります。必要なことは確固たる野球理論と絶対的な自信を持っている指揮官のもとでチーム作りが行なわれ、ブレないさい配でシーズンを戦い抜くタフさではないでしょうか。
何度も言います。戦力は整っています。新監督には間違っても「数年後に・・・」なんてことは言ってほしくありません。かつての落合監督が就任会見で「十分戦える」と言ってくれたような方にドラゴンズの指揮を執っていただけることを切に願っております!
(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)















