メジャーへの憧れと“ドラゴンズ愛”が交錯する小笠原慎之介の絶対に譲れない思い「日本一のメンバーにいたい」
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
8月18日の放送回で共有したいトピックスは、小笠原慎之介投手の独占インタビュー。今シーズンも開幕から先発陣の柱として5勝8敗、防御率2.56と抜群の安定感でドラゴンズを支えている。マウンドでは闘志を前面に押し出すピッチングスタイルでナインを鼓舞し、グラウンドの外では愛されキャラとして竜党の心をがっちりキャッチ!そんな小笠原投手が進化を遂げた理由からドラゴンズへの思い、そして人生の分岐点を迎えて考える“今後”についても語られた。
小笠原慎之介が語る先発投手の理想像
小笠原投手といえば打線の援護に恵まれないイメージがある。今季も4月9日から5月22日の間に43イニング連続援護なしといった不遇な状況に置かれながら防御率2点台中盤で先発陣を引っ張っている。それでも小笠原投手本人は自身のピッチングに向上の余地があると反省を口にする。
小笠原投手:まぁ、思うようなシーズンを過ごせてはいないですよね。負けはもう少し減らすことはできたのかなと思っていますし。良くも悪くもという感じですね
決して満足をしない向上心が小笠原投手を進化させてきた要因である。ここ数年取り組んでいるのが“ストライクゾーンで勝負をする”こと。過去3年と今シーズンを比べると1試合(9回)あたりの平均四球数を減らしている。そこには小笠原投手の明確な意図が存在する。※小笠原投手の1試合(9回)あたりの平均四球数:2021年「3.2」、2022年「2.4」、2023年「2.3」、2024年「1.3」
小笠原投手:フォアボールを出してヒットを打たれる、繋がれるというのが一番失点の確率が高いので。逃げてフォアボールを出すよりストライクゾーンで勝負して、ヒットを打たれないようにレベルを上げていけば必然的にリズムも良くなる
フォアボールを減らすことで球数が減り長いイニングを投げられるようになった。今シーズンの投球回(119.1)はチーム最多。長いイニングを投げることへのこだわりは先発投手としてのポリシーだと明かす。
小笠原投手:中継ぎに負担がすごくかかるので週に1回、2回は「この人が長いイニングを投げてくれるから、今日オレの登板はないわ」と思ってもらえるような投手になりたいと昔から思っていたので
メジャーへの憧れかドラゴンズ愛か―。小笠原慎之介の譲れない思い
今でこそドラゴンズの大黒柱となった小笠原投手だが、ここまでのプロ生活は決して順調ではなかった。2016年に名門・東海大相模高から甲子園優勝投手という肩書きを引っ提げてドラゴンズにドラフト1位で入団。大きな期待をかけられてのプロ入りだったが2ケタ勝利を挙げたのはプロ7年目のこと。小笠原投手が今日にいたるまでの苦悩の日々を振り返る。
小笠原投手:4試合しか投げていない年もあれば、どこか故障して痛くても隠しながら投げている年もあれば。「痛いです」と言わずに怒られてきつい言葉も言われましたし(笑)。でも今思うと愛情を感じるなと思って。(今は)恩返しをしている感じです
育ててくれたチームのためにマウンドに上がっていると明かした小笠原投手は、2023年1月のシーズンオフにメジャーへの憧れを公の場で口にした。「ここ数年が勝負」と話したとおり着実に成長を遂げ、夢が現実に近づいている。今現在その思いに触れると率直な思いを明かした。
小笠原投手:メジャーへの興味はあります。いつ行きたいか? それは色んなタイミングと流れと、あとは為替の・・・(笑)。いや、まだ雲の上の存在ですよ。かといって日本のレベルがメジャーリーグと大差があるかと言えばそこまで変わりはないと思いますけど。僕が行きたいと言って行けるステージではないですから。果たしてメジャーの30球団(小笠原投手を)欲しいという声があるのか。夢はあるんですけど、まだ夢の途中なので。行くか行かないかは決められないし、興味がないことはないですけど、日本で一生懸命やりたい
率直にメジャー志向を明かしながらも、小笠原投手の胸の内にあるもうひとつの素直な思いを口にした。それは憧れを凌駕する絶対に譲れない思いだ。
小笠原投手:ドラゴンズでいいんですよ。だって楽しいもん!日本一になった時のメンバーにいたいじゃないですか。だから僕は必死にドラゴンズのためにやっています。まぁでも、そろそろ人生の分岐点ですからね。結婚?ないね。独り身だな(苦笑)
球界のレジェンドエース・山田久志氏が絶賛!「オレが想像していたより良い男!」
この日のサンドラ解説は“伝説のサブマリン”こと山田久志さん。小笠原投手のインタビュー映像を見た山田さんは「オレが想像していたより良い男だね。考え方も好きだね」と絶賛の嵐。小笠原投手の男気の評価からピッチングの進化についても分析されました。
山田氏: 自分がお世話になった球団に恩返しをして喜んでもらう。その思いの中にはファンの存在もあるでしょう。そういうことを口に出せるということは、小笠原はだいぶ大人になってきたということだね。私はメジャーに行くことは賛成派だから、ファンもチームも「さぁ小笠原、勝負して来い!」と送り出せるような選手になってほしい。恩返しという意味では本人も為替の話をしていたよね(笑)。ポスティングとかで球団にお金を置いていくことも恩返しだから
―四球を減らし、ストライクゾーンで勝負をする小笠原投手のピッチングについて
山田氏: 小笠原投手は荒れ気味のボールが特徴だったんだけども、それはもう解消されました。技術的なことを言えば、今度は逆に低めに投げたい意識が非常に強い。これは良いことなんだけど、せっかく力のあるボールを持っているんだから高めを意識して投げるコントロールを身につけたら、もっとピッチングの幅が広がるね
―左肘付近に打球が直撃した今後の影響について
山田氏: 大丈夫、大丈夫。心配せんでも大丈夫
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。ドラゴンズ愛、竜党愛の小笠原投手を柱に日本一を!!
今週のサンドラを観た感想・・・。小笠原投手の「日本一になった時のメンバーにいたいじゃないですか」発言を聞き筆者は反省しました。勝手な思い込みで小笠原投手はイチにも二にもメジャー最優先だとばかり思っていたのが大間違いでした。小笠原投手、本当に申し訳ございません。小笠原投手のこの発言が聞けたからには、小笠原投手が大黒柱として君臨している間に、なんとしてでもドラゴンズのリーグ優勝、日本一達成に向けて応援しましょう!まずはなんといっても、小笠原投手が投げる試合に打線が奮うことです。無援地獄の中で投げ続ける小笠原投手はあまりに酷です。勝ち星をしっかりとつけて小笠原、髙橋宏の両左右エースで30、35勝!今シーズンは厳しくても来シーズン!来シーズンこそ優勝です!
(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)