「人がいないところへ打て」ドラゴンズ大島洋平、2000安打達成の礎となった恩師の指導と打撃の極意を語る

「人がいないところへ打て」ドラゴンズ大島洋平、2000安打達成の礎となった恩師の指導と打撃の極意を語る

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
8月27日の放送回で共有したいトピックスは、プロ野球史上55人目となる2000安打の偉業を達成した大島洋平選手のスペシャル企画。快挙達成直後の大島選手にサンドラが用意したチョット変わった9つの質問で“竜の安打製造機”の秘密に迫った。

本題に入る前に“大島情報”を。大島選手が積み上げた2000安打をコース別に9分割にて見てみると、一番少ない119本と最も苦手としているのが“内角高め”。この事実について大島選手は「インハイは一番キライっす」と認めた。ちなみにインコースは真ん中と低めも100本台と苦手としており、得意なコースはど真ん中とアウトコース真ん中、低めがそれぞれ300本越え。今回の企画の“9つの質問”は大島選手のコース別安打数と質問の“答え辛さ”がリンクしている設定。そこで大島選手が最初に選んだのは意外な“内角高め”。さてその難題とされる質問とは・・・

将来は監督になりたい?

「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手©CBCテレビ

大島選手:たしかにインハイですね(笑)。だいぶインハイですね。全然考えてないですけどね。なりたいと言ってなれるものでもないですし、まだそこまで考えてないというのが本音ですね。

――全く自分がやっているイメージはない?

大島選手:今はないです。興味が無いことはないですけど、それはタイミングとか。自分がやりたいですと言ってやれるものではないので、そんなに気にしてないです。

――大島監督になったらどんなドラゴンズにしたい?

大島選手:うーん、そうですね・・・ちょっと見逃していいですか(笑)

2000安打達成について 自慢したい人は?ご褒美は?

「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手©CBCテレビ

――2000安打達成を自慢したい人は?

大島選手:そうですね・・・あんまりいない。あんまり自慢しないですね。僕自身が「オレすごいだろ」って言うのが好きじゃないというか。「僕、大丈夫です」って遠慮するタイプなので(笑)

――印象に残っているバッティング指導は?

大島選手:享栄高校の柴垣元監督ですかね。高校の時に「人がいないところへ打て」ってよく言われましたね。人がいるところに打ったらアウト。「人がいないところへ打て」と。

――人がいないところに打つために心がけていることは?

大島選手:そのときのポジショニングとかを結構見ますね。どこに守っているのかなとか。外野が前とか、後ろとか。内野の寄り方とか考えます。

――方向を狙って打っているのか、狙わずに打っているのか、2000安打を結果的に振り返ってどう?

大島選手:方向も狙いますし、どっちかっていうと狙っている方が多いですね。ピッチャーによってどこを狙って打った方がバットの接点が合うのかなというのを考えたりして。方向を狙うときもあれば球種を狙うこともあるし、反応で打つこともあるし。いろいろですね。

――苦手なピッチャーとその球種は?

大島選手:僕は基本、あんまり苦手と思うことはないんですけど、なぜか嫌じゃないのに打てなかったのが、ジャイアンツにいた山口俊。日本に帰ってきて30打席ぐらい打っていないんです。球を見ても打てそうなんですよね。他のピッチャーと比べてもそんなに特徴があるわけでも、違いがあるわけでもないのになぜかアウトになる。嫌だなというか凄いなぁと思ったのが、マーくん(イーグルス田中将大)のスプリットですね。なんかストレートより速く感じたんですよね。ストレートはベース盤の近くで速くなるんですけど、スプリットはベース盤までが速い。ベース盤までが速いのがスプリットで、ストレートはベース盤から伸びてくる。(普通の投手と)逆パターンですね。

――2000安打のご褒美は?

大島選手:無いです。全然考えてなかったですね。

――今欲しい物は?

大島選手:特にないです。

――感謝を伝えたい人は?

大島選手:皆さんに感謝を伝えたいですね。

――なぜそう思う?

大島選手:使っていただいた監督、コーチ。先輩・後輩、同級生。一人の力でここまで来られなかったですし、皆さんと一緒の時間を過ごしてここまで来られたので。本当に全ての人に感謝したいなと思っています。

「伝説の精密機械」こと竜OB・吉見一起氏から2つの質問

「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手©CBCテレビ

“9つの質問”は取材時間の都合により6つで終了。ここからは番外編として2000安打達成前にサンドラ解説陣・吉見一起さんからの質問に答えた模様を紹介。

――キャリアの中で最も印象的だったヒットは?

大島選手:うーん、あんまりこれというのは特にないですけど・・・、あんまりないですね。ところどころ覚えてはいますけど「これ」と言われると、決めきれないです。

――チームが6位なのはなぜ?

大島選手:やっぱり余計な失点が多いですし、「ここ」というときに点が取れない。そういったところじゃないかなと思います。全部が足りないですよね。だからこの位置にいるんですけど。

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。大島選手の打撃の極意をもっと聞きたいと思いつつ、一番の願いは強竜復活!!

「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手©CBCテレビ

今回のサンドラを観た感想・・・。まずは大島選手のVTR明けにスタジオ解説の吉見さんが次のように大島選手を評価していました。

吉見氏:まずは体が強いということじゃないかなと思います。継続してヒットを打ち続けましたからね。あとは僕が関わってきた選手の中で誰よりも努力をする選手かなと思います。試合が終わった後もトレーニングやバッティング練習をしていましたから。そういった努力が2000安打に繋がったと思います。

努力の2000安打、努力の人・大島洋平。今回の放送で個人的に最も印象的だったのは、“人がいないところへ狙って打つ”極意。内野手、外野手のポジショニングをつぶさに確認する。そして相手ピッチャーに最適な“バットの接点”から狙いを変えると話されていました。これぞプロならではの成しえる技。それはまさに極意。大島選手の奥深い打撃論をもっと聞きたいと思いつつも、イチファンの一番の願いは大島選手がベテランとしてチームを支えている間に強いドラゴンズが復活すること。そのためにも大島選手にはもっともっと第一線で頑張っていただきましょう!!

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)

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