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4試合連続の猛打賞、俊足選手を相手にトリプルプレー!ドラゴンズの過去40年を振り返ると様々な伝説が!

4試合連続の猛打賞、俊足選手を相手にトリプルプレー!ドラゴンズの過去40年を振り返ると様々な伝説が!
「サンデードラゴンズ」より(C)CBCテレビ

【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)

1983年からスタートした「サンデードラゴンズ」。番組がスタートして今年で40年。一貫して中日ドラゴンズの応援番組として放送を続け、視聴者からは、「サンドラ」の愛称で親しまれてきた。そのサンドラも今回で2000回目という大きな節目を迎え、プロ野球史上最多3021試合出場した谷繁元信さんをゲストに放送が行われた。

秀逸だった“高木チェック”

「サンデードラゴンズ」より谷繁元信氏(C)CBCテレビ

実はサンドラ、開始当初は午前10時始まりの30分番組(一時期放送枠が1時間に拡大した時期もあった)であったが、2006年4月からは現在の午後0時54分開始に変更され、現在に至っている。しかし考えてみれば、プロ野球一球団だけの応援番組でこれほど長く続いている番組はなかなか見かけられない。この40年間には数々の名コーナーが存在した。

なかでも秀逸だったのが今は亡き高木守道氏(※「高」は「はしごだか」)が守備をジャッジした「高木チェック」。素人が見ればファインプレーと思える素晴らしいプレーでも顔色ひとつ変えず平然と“どこがファインプレー?イージー、イージー”と一刀両断する姿にただただ感心したものだった。

もし守道さんがご存命であれば、今のドラゴンズ守備陣をどう評価していたのか?“まだまだこれからでしょ?荒木コーチが死に物狂いで育ててくれますよ!”と笑みを浮かべながら優しい口調できっと語ってくれたことだろう。聞けないのが本当に残念でならない。今ではこのコーナーを踏襲するかのように井端弘和氏がジャッジする「イバタシュラン」という人気コーナーが番組を盛り立てている。

ドラゴンズ愛を貫く、いつも変わらぬ愛情を注ぎ続けてきたサンドラ。番組には40周年の記憶を呼び覚ます様々な映像が残っている。今週は過去40年間の5月22日から28日に起きたプレーや出来事を紹介した。

2004年 谷繁絶好調!

「サンデードラゴンズ」より(C)CBCテレビ

この日ゲストの谷繁元信さんが驚異の打率7割超えと大暴れ!2004年5月23日の対ベイスターズ戦で自身初となる1試合5安打の固め打ちで勢いに乗ると、そこから連日打ちまくり、4試合連続の猛打賞!

当時ゲストとして番組出演していた故大豊泰昭さんは“捕手で3割、これは別格!”と褒めちぎった。当時のMCであった与田前ドラゴンズ監督夫人でもある木場弘子さんがそんな状況を“ボールが止まって見える?”と尋ねたところ、“止まることはない”と真面目に返答する実直な大豊さんらしい姿が画面に映し出されたのは嬉しかった。

1999年 5-4-3のトリプルプレー

「サンデードラゴンズ」より(C)CBCテレビ

メモリアルといえば1999年5月27日、富山アルペンスタジアムで行われた対タイガース戦において、当時ドラゴンズ球団史上22年ぶりとなるトリプルプレーを完成。なお、バッターは俊足の新庄剛志選手(現ファイターズ監督)だっただけに野手全員がムダのないプレーを行った上での快挙達成だった。

2000年 チーム史上最長6時間2分の激闘

2000年5月24日、甲子園球場で行われた対タイガース戦ではチーム史上最長となる6時間2分の激闘。ドラゴンズが引き離せば、タイガースが食い下がるという展開。

貴重な勝ち越し打を放ったのが、若かりし頃の荒木雅博選手(現一軍守備コーチ)だった!当時スイッチヒッターとして一軍定着を図ろうとしていた荒木さんは食らい付くようにレフトへ犠牲フライ。これが決勝点となりドラゴンズが勝利をおさめたのだが、試合が終わったのはなんと日付も変わって深夜0時2分。プロ野球史上4番目の長い試合となった。

1990年 MC久野アナ乱闘劇にキッパリNO

ドラゴンズを愛するサンドラは時に厳しい言葉を放送したこともあった。当時MCを務めていた久野誠アナウンサーが、「“やったらやり返せ”みたいにやられるとケンカじゃないよね?という気持ちが強くて残念で仕方なかった」とコメント。

それは1990年5月24日、ナゴヤ球場で行われた対ジャイアンツ戦での出来事。3回裏2アウト3塁、ジャイアンツ槇原寛己投手が投じたボールが打者バンスロー選手の頭付近に来たのがきっかけだった。

前日も厳しい内角攻めをされていたバンスロー選手は“昨日といい、これが二度目だ!”と指を二本立てて槇原投手を睨みつけた。この一投で両軍はヒートアップ!この騒動で暴れまくったディステファーノ選手が退場処分になるなど、大騒動となった。

選手たちの乱闘劇に当時スタジオにいた高木守道さんも「(乱闘は)嫌いでしたね」とバッサリ。それを聞いた久野さんはさらに持論を展開。

「野球は楽しいものじゃないですか。ケンカで“一丸となった”という論調はやめてもらいたいと思いますね」

当時の星野ドラゴンズへのアンチテーゼともなる発言を堂々と展開。良いものは良い、でも良くないことにはしっかりモノ申す、そんな久野アナの貴重な発言が残されていた。

愛するドラゴンズだからこそ

30、40年前と現状では様々なコンプライアンスにがんじがらめとなり、球界、そしてテレビ業界を取り巻く環境は激変した。ただ不変なモノもしっかりと存在し続けている。それはドラゴンズに対する愛。間違いなく放送開始以来、一貫してブレなく続いている。

今後も愛するドラゴンズだからこそ、サンドラはしっかりモノ申す姿勢を変わることなく続けていくべきだ。先達である久野さんの発言を耳にし、現MCの若狭アナは襟を正したはずだ。これからもファンはもちろんのこと、選手そして監督コーチ誰からも愛される老舗番組として続けていってもらいたい。

大好きサンドラ! 燃えよドラゴンズ!

竹内 茂喜

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