和牛甲子園で全国1位!…「出荷の時はせつないけど…」牛に青春捧げ愛情注ぐ高校生に飛騨高山高校 生物生産科で出会った

和牛甲子園で全国1位!…「出荷の時はせつないけど…」牛に青春捧げ愛情注ぐ高校生に飛騨高山高校 生物生産科で出会った

サマリーSummary

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 岐阜県高山市にある県立飛騨高山高校。

普通科・商業科に加え、野菜や果物等の栽培方法を学ぶ園芸科学科や、動物の飼育や管理等の技術を学ぶ生物生産科等がある学校です。

 今回は岐阜が誇るブランド牛・飛騨牛を育てる生物生産科の教室に、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました。

パンサー向井さん:
「まず、どんな学校なのかを教えてくれますか?」

堀さん:
「高山市で有名な農業高校だと思います。牛で全国1位を獲っています」

 和牛を育てる高校生の全国大会「和牛甲子園」で、肉の品質が評価され2年連続・最優秀賞を受賞!農業高校の頂点に輝いた凄い学校なんです。

糸田さん:
「平日の朝と夕方と土日、夏休みや冬休みの間も牛にエサをあげて、生徒が世話しています」

 ちなみに、このクラスで一番遠くから通っているという上野さんは…。

上野さん:
「5時半起きです。大変やけど、自分で選んだ高校やし…と思って頑張ってます」

パンサー向井さん:
「やっぱ方言が、映画『君の名は。』のヒロインの三葉ちゃんみたいなんだね。岐阜ってそういう方言なんだ。めちゃくちゃいいね(笑)」

飛騨牛に青春を捧げている生物生産科の生徒たち。この道を選んだきっかけは…?

糸田さん:
「中学生の時に3日間、高山の畜産農家で職場体験して、牛に一目惚れしました(笑)」

 クラスのムードメーカー大坪くんは牛からこんなインスピレーションを受けたそうで…。

大坪くん:
「飛騨牛が僕に『オレを作ってくれ!』と。牛の神様からメッセージが来て、オレがやってやるよ!と。心にサシ入れてやりました」

 個性あふれる生物生産科の生徒達…。教室を後にして、牛大好き糸田さんと、飛騨高山高校の「三葉」こと上野さんの案内で自慢の牛を見せてもらうと、ちょうどブラッシング中。

パンサー向井さん:
「みんなこうして牛のブラッシングしてるんだね。この作業はどういう効果があるの?」

糸田さん:
「人と牛とのコミュニケーションが取れたり、牛をリラックスさせたりできます。私はもう1時間くらいやります。『気持ちいいねぇ』みたいに会話しながら(笑)」

 牛は自分で舐めたり掻いたりできないため、ブラッシングでストレスを軽減。また血流が良くなるため、肉質にも良い影響を与えると言われています。

パンサー向井さん:
「(ブラッシングをしながら…)確かに毎日やってたら気持ちもどんどん入ってくるよね」

 毎日のエサやりに牛舎の掃除、ブラッシングなど、日々飛騨牛に愛情を注ぐ生徒。

しかし、食肉として出荷される際は別れの時…。一体どんな気持ちなのでしょうか?

上野さん:
「愛情込めて『いいお肉になれよ』ってやっているんですけど、お肉になる時はちょっと切ないというか。出荷でトラックに乗せる時、嫌がる牛もいるんですよ。やっぱり分かるんですかね。でも私たちは生産者として消費者にお肉を届けないといけないから、そういう“一線”はありますね」

糸田さん:
「食べる人たちに『おいしい』って言ってもらえるのは、たぶん(牛自身も)何よりもうれしいと思うので、『いいお肉になってほしい』という気持ちでやっています」

今回の取材で向井さんが感じたこととは…?

 高校生ながら、畜産に関わる立場としての心構えが出来ていた生徒達。今回の取材で向井さんが感じたこととは…?

パンサー向井さん:
「すごく明るくて楽しい子が多かったですね。牛への愛情が深い分、お肉になるということに対して複雑な気持ちもあると思うんですけど、ちゃんと命をつなぐということを自覚しながら責任を持ってやっていて、グッと来るものがありました。僕も勉強になりました」

 飛騨高山高校生物生産科の皆さん、ありがとうございました!

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