“250g超え”の大とんてき!?三重・四日市市「まつもとの來來憲」のとんてき&名古屋市の“極上フルーツパフェ”を調査!
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている!その町で生まれ、根づく“愛されフード”を、加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、三重県四日市市の「まつもとの來來憲」の「大とんてき」と愛知県名古屋市の「イチカフェ ナゴヤ」の「フルーツパフェ」です。
ピンク色の建物に隠された70年の歴史

四日市市にある「まつもとの來來憲」は、ピンク色の建物が印象的な老舗中華料理店。名物「大とんてき定食」は、切り目の入った極厚豚ステーキが皿に盛られ、さわやかなソースとニンニクの香りが食欲をそそります。

“四日市とんてき”のルーツは、今から70年ほど前の昭和20年代にさかのぼります。地元で中華料理店を営んでいた下田さんが、修業先の福岡県で出会った料理を四日市に持ち帰ったのが始まりとされています。※諸説あり
工業地帯で肉体労働に励む人たちに、ニンニクたっぷりのトンテキを提供したところ、それが広く浸透し、今では四日市を代表するご当地グルメとなりました。
興味深いことに、その始まりといわれるお店の名前も「來來憲」。現在の「まつもとの來來憲」は、その元祖店で10年修業したのち、50年前にのれん分けを許された2代目が営んでいます。師匠直伝の味を受け継ぎ、50年経つ今もずっと守り続けています。
職人技が光る!グローブ型の秘密とは?

「まつもとの來來憲」の「大とんてき」が他と違うのは、その独特な形状。使用しているのは三重県産をメインとした国産の豚肩ロースで、脂身と赤身のバランスが良く、うま味が詰まった部位を選んでいます。

1本およそ1kgの豚肩ロースを4等分し、1人前はなんと250g以上!この分厚い肉を専用の包丁で切れ込みを入れ、グローブ型に仕上げます。しかし、これは見た目のためだけではありません。
(2代目店主・橋本将吾さん)
「本来はこの大きさで塊のままだと、火を通すのにすごく時間がかかる。均等に火が入るように、グローブ状に切ってある」

肉の硬さに応じて切り込む深さを調整し、高温で表面をパリッと焼いてから蒸し焼きに。最後にウスターソースをブレンドした秘伝のソースで仕上げます。繋がっているのに、食べた時に“スッ”と歯で噛み切れる絶妙なやわらかさは、まさに職人技です。

注文の9割がトンテキというこの店で、残る1割の中でも人気を誇るのが「塩てき」。ラーメンのスープをベースにショウガなどを入れた塩ダレで仕上げ、レモンを絞って楽しむオリジナルメニューです。
(加藤愛アナウンサー)
「全然違う。すごくさわやかにさっぱりいただけますね。これもやっぱりご飯に合うな」
2時間限定!?ビジュアルにも注目の“極上フルーツパフェ”

続いて向かったのは、名古屋市南区の「イチカフェ ナゴヤ」。午後2時から4時の限定で提供される「フルーツパフェ」が話題です。手作りのソースにこだわったパスタランチが人気のカフェですが、このパフェのビジュアルは圧巻!

「フルーツパフェ」は、瑞穂区の果物専門店から直接仕入れた高級果物を店内で追熟し、バニラアイスやナタデココなどと一緒に盛り付けた贅沢な一品。取材日には、長野県産の完熟マスカットを半房分使った「マスカットパフェ」を提供していました。※値段は仕入れ状況により変動。マスカットは2026年2月まで提供予定
(店主・前田佳宏さん)
「フルーツのおいしさをダイレクトに楽しんでもらいたいので、コーンフレークやシロップは使わず、スポンジもこのパフェに合うように作っています」

(加藤愛アナウンサー)
「フルーツケーキを食べているみたい」
感動のあまりチップを渡すお客様もいるほどの完成度。納得のいく果物がない日は注文を断るという徹底したこだわりが、この極上パフェのおいしさを生み出しています。
四日市市の職人技が光る“とんてき”と、名古屋市の2時間限定“極上パフェ”。どちらも地元愛に支えられた、食べなきゃ損する“愛されフード”でした。
CBCテレビ「チャント!」2025年12月1日放送より


