中日ドラゴンズOBで野球解説者の英智さんが、11月27日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。この日佐藤楠大アナウンサーと三浦優奈が尋ねたテーマは「走塁」。盗塁が打者に与える影響や、ドラゴンズの現役選手で走塁が巧い選手を解説します。盗塁の効果NPBの記録によれば、今年のドラゴンズの盗塁数は80。100の阪神に次いでセ・リーグで2番です。ちなみに2024年のドラゴンズの盗塁は40で、今年は2倍に増えています。今シーズンは走る意識が変わったのでしょうか?英智「上林(誠知)選手がこのイメージを変えてくれて、どんどんいいタイミングで盗塁を仕掛けてくれたと言うのが最初の印象です」いいタイミングで走ってくれると、バッターがそれにつられて打ちやすい環境になると英智さん。例えばダブルプレーが嫌だと思っている時に、二塁に進んでくれるとのびのび打てるようになり得点のチャンスに繋がるとか。相手へのプレッシャー盗塁について「相手が警戒してくれる」と効果を挙げる英智さん。「盗塁してくるかもしれない」と思わせることで、バッテリーがボールを少し外寄りに要求するなど、自然に攻撃がドラゴンズペースとなる効果が多々あるそうです。上林選手が一塁にいる場合、例えば細川成也選手なら外寄りのボールを待って外野に打ち分けるイメージができるとか。来年はホームランウイングができるので、さらに期待は広がります。英智「走れることでまず相手にプレッシャーを与える。そして走ってくるかもしれないという印象でプレッシャーを与える。これは大事だと思いますね」さらに重要なポイントは「一塁上での演技」と話す英智さん。英智「走るぞ走るぞ走るぞ~、走らない走らない走らない、やっぱり走らない、でも『走らない』も『走る』になっちゃったりするんですよ」一塁上で、ただ単に牽制が怖いふりをしているだけで、相手が勝手に考えてくれるようになるそうです。「神走塁」を振り返る上林選手が今年話題となったのは「神走塁」。例えば4月1日、ドラゴンズの本拠地初勝利となった巨人戦。中田翔選手のツーベースで代走に上林選手が起用されたシーン。村松開人選手の送りバントがピッチャーの前に勢いよく転がり、ジャイアンツの井上温大投手が捕って三塁へ送球。三塁手のタッチをクロールのような動きでかいくぐってセーフに。阿部監督はリクエストを要求しましたが、判定通りセーフでした。英智「ワニワニパニックだと一個もワニ叩けないようなかんじですもんね(笑)」懐かしいアーケードゲームに例える英智さん。この動きが瞬時にできるのは、昔から野球をやって来た野球勘があるからだそうです。英智「アウトだと思ったら、伸ばした手を引っ込める。その手を囮にして、すぐさまベースの空いてるスペースに逆の手を差し伸べる。危機回避能力は抜群に上手ですよね」高橋周平の走塁術他にドラゴンズで走塁が上手い選手では、高橋周平選手の名前が挙がりました。英智「もし他のランナーが一塁にいたり二塁にいたりした時に、連携して動く能力が素晴らしかったりします」相手の野手がボールを捕るタイミングや、味方ランナーの動きなど、他の選手よりも見るポイントが一つ先へ行っているそうです。英智「コーチャーやってて『高橋選手、次の塁に行ってくれ、ゴーゴー』って言おうと思った時には、次の塁を狙ってくれてます」さらに高橋選手はベースターンの技術にも優れているそうです。走りながらのベースターンは丸く膨らみがちですが、高橋選手は最短の直角に曲がるのが得意。その上、曲がる時にスピードが落ちにくいとか。英智「チームの野手全員で50メートルのタイムをとると、後ろから数えた方が早いぐらいなんですけど、ベースターンで一塁からホームを計ったら上から数えた方が早いんですよ」来シーズンの復帰が期待される高橋周平選手。華麗なベースランニングを見せてほしいものです。(尾関)