アメリカとイスラエルが仲違い?イランとの戦争に影響する可能性も
トランプ政権の方針が二転三転していることにより、イランとアメリカの戦闘はなかなか終結できずにいる状態。キーパーソンのひとりがイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相ですが、最近ドナルド・トランプ米大統領との関係に暗雲が立ち込めているのではないかという指摘があります。8月5日放送『CBCラジオ #プラス!』では、中東の最新情勢についてCBC論説室の石塚元章特別解説委員が解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと山本衿奈です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くアメリカが不快感をあらわに
もともとイランとの戦争はアメリカとイスラエルが始めていて、方向性は同じと見られていました。
しかし、先月28日にホワイトハウスでトランプ大統領とネタニヤフ首相が会談する直前、ネタニヤフ首相はメディアからのインタビューで「これからイランのピックアックス山への攻撃をトランプ氏に報告する」と答えたことから、トランプ氏は不機嫌になったといわれています。
この山の地下には核施設があるといわれているのですが、トランプ氏サイドは「わざわざイスラエルに教えてもらわなくても知っている」と思っているようで、さらに「会談前に漏らすのは、世界に向けて攻撃を煽り、アメリカを巻き込みたいからではないか」とも感じているようです。
もしこの話が本当であれば、感情的に戦争を行っているようにも映ります。
トランプ大統領の支持率が低下
中間選挙や物価高を気にするトランプ大統領からすると、これ以上戦争にあまり加わりたくないと感じているかもしれません。
その一方で、石塚は「戦争を始めた以上は、もともと仲の悪いイランを叩きたくてしょうがない。それが今度は自分に都合が良いと思っているネタニヤフさんと向いてる方向がどんどん逆になっているのではないか」と語りました。
アメリカとイスラエルの方向がずれてきた背景のひとつが、どちらも選挙を控えているという点。
アメリカ中間選挙は11月に行なわれ、トランプ氏の共和党が勝つのかどうかが焦点となっています。
CNNの世論調査では「トランプ氏はイラン情勢に明確な計画を持っていないと思うか?」という質問に対し74%がYESを叩きつけている状況で、支持が高いとはいえません。
イスラエルの状況が変わる可能性も
一方でイスラエルも10月下旬に国会議員選挙がありますが、完全比例投票で党の数が多く、基本的には連立政権です。
ネタニヤフ氏の政党「リクード」は、右派系を中心に連立政権を組んでいますが、指示する人の多くはイラン攻撃に賛成の立場であるため、次期選挙でも多くの議席を獲得して連立を組むためには、戦争を続けざるを得ない状況といえます。
ただ、リクードの支持率は下がっており、ネタニヤフ氏は汚職事件の被告人になっていますが、今は首相のため保留の状態。
他にもかつてハマスがイスラエルの人々を人質に取った際、「モサドという情報機関があるにも関わらず、事前にハマスの計画が見抜けなかったのか」という批判などもあり、支持率が下がっている状況。
ネタニヤフ氏は四面楚歌の状況ですが、10月の選挙結果によってはイラクとの戦争も状況が変わるかもしれませんので、今後も気になるところです。
(岡本)
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