プラスチックが油に逆戻り?注目の「ケミカルリサイクル」とは
SDGsに欠かせないのが、使い終わった物のリサイクル。紙や布のリサイクル技術が近年進んでいますが、「プラスチックを油に戻す」という技術がいま注目を集めています。ナフサ不足の解決策としても期待が高まる「ケミカルリサイクル」、いったいどのような技術なのでしょうか?6月24日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがプラスチックの新たなリサイクル技術について解説します。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くプラスチックの年間排出量は「ドーム6杯分」
小高「リサイクルの話、たびたびしていますよね」
紙や布のリサイクル技術が進んでいますが、いま注目を集めているのは「プラスチックを油に戻す」という夢のような技術です。
つボイ「プラスチックを溶かして別のものを作る、ではなくて、油に戻すということですか?」
小高「そうなんです」
もともと石油から作られるプラスチックは、国内で年間1000万トン以上が排出されています。
「バンテリンドームナゴヤ」6杯分に当たるほど膨大な量です。
東海地方にもリサイクル装置の製造企業
ひとくちにリサイクルといっても、いくつか種類があります。
6割強のプラスチックは「サーマルリサイクル」。プラスチックを燃やした熱を発電に利用します。
2割程度は「マテリアルリサイクル」。溶かしてもう一度プラスチック製品などになります。
フリースなどの布に加工するのも、「マテリアルリサイクル」のひとつです。
残り1割のプラスチックはリサイクルされず、そのままゴミとして燃やされたり、埋め立てられます。
そして、プラスチックを油に戻す技術は「ケミカルリサイクル」と呼ばれています。
割合はまだまだ2%程度と少ないながらも、研究が進行中です。
つボイ「ちょっと考えただけでも、すごいことだなと思いますね。プラスチックを使い終わったらまた、油にしてもう一度使えると」
小高「すごいですよね」
なんだか魔法のような技術ですが、東海地方にもこうしたリサイクル装置の製造企業があるようです。
一宮市の「伸光テクノス」、岡崎市の「グローバルアライアンスパートナー」という企業は6月14日付の中日新聞にも紹介されていたと小高。
サウジアラビアの大学も装置を購入
リサイクルの方法について。使い終わったプラスチックをこの装置(廃プラスチック油化装置)に入れ、加熱して溶かすと、液体・気体に変化します。
それを冷却すると重油に近い再生油になり、さらに精製すると軽油やナフサ、船舶の燃料に戻すことができるそうです。
ナフサ不足によってさまざまな製品の価格上昇が騒がれている時勢だけに、こうした画期的な装置は原料供給の救世主になるかもしれません。
実際、国内外から問い合わせがとても増えていると小高。
産油国のひとつ、サウジアラビアのある大学は「いつか石油は枯渇するから」と装置を購入したそうです。
小高「いま注目の技術と言われています」
つボイ「スマホからレアメタルを取り出す『都市鉱山』という言葉もありますけども。使い終わったプラスチックも、優れた技術によって『資源の山』になるかもしれません」
今後普及するためには、非常に高度な技術や大規模な工場を必要とすることや、目的の油以外の副産物をどう利用するか、といったところが課題のようです。
(nachtm)
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